【20/6月期】ボーイング ($BA)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

企業分析

Boeing ($BA)の決算内容

パンデミック下で航空業界が壊滅的な打撃を受けている中で、航空機の製造販売のボーイング社も苦しい決算となりました。3000億以上の赤字となり、バランスシート上もこれは昔からですが債務超過に陥っている状況です。コンセンサスを大幅に下回りましたが、株価は暴落はしませんでした。

今回は、ボーイング社の決算発表について、分析をしていきたいと思います。

決算サマリー

 2020年6月期2019年6月期変化率
売上$11,807M$15,751M-25%
営業利益-$2,964M-$3,380M12%
営業利益率-25.1%-21.5%-17%
純利益-$2,395M-$2,942M19%
EPS-4.79-5.21+8%

売上、営業利益、営業利益率推移

バランスシートの変化(最新のみ)

ボーイングは、負債の合計が総資産を上回っており、バランスシート上は債務超過に陥っています。日本では債務超過=倒産のイメージがありますが、アメリカには債務超過の企業はいくつもあります。短期的に入ってくるキャッシュを稼ぐ力が強い会社は、債務超過であっても運転資金が確保できるため、問題ありません。機体販売の需要が激減している中で、今期は借入を増やすことで手元資金を確保しているので、今後のキャッシュフローが懸念されます。

CEO コメント

Greg Smith CEO

我々は、今の状況が弊社にとって、この産業や社会にとって真実であることを知っている。

売上は$11.8Bで‐25%の減収となった。特に民間航空機部門の売上が大きく落ち込んだことが要因だった。

キャビンのテクノロジーにおいては、清潔性におけるスタンダートを強化し、エアーフローシステムと他の防止策によって、各人の安全と健康を守ることに力を入れている。

787、777を中心に、減産を実行していく。

我々は、世界中の12000社のサプライヤーに対して潜在的なリスクを評価し、モニターしている。我々は継続してそれらのサプライヤーに支払いをしており、およそ150万人の仕事をサポートしている。前回の四半期決算でも語ったが、非常に強いウィルスの蔓延を受けて、弊社だけでなく、供給業者も含めてた産業全体が、長期的な競争力を維持することが非常に重要だと考えている。我々はこの危機に対して、$25B(2.5兆円@100円・$)を含めて、真っ先に流動資産を確保することに努めた。

第二四半期においては、我々は技術者の組織の再編と、エンタープライズオペレーションとファイナンス、戦略グループを統合するなど最適化を行った。

737については、安全にサービスできるために、FAAやその他世界的な規制当局と連携し、大きな進展があった。目の前には多くの仕事があるが、今月初めにFAAの飛行テストの証明を完了できたことは非常に勇気づけられる。どの段階においても透明性を保証することに専念した結果、良いマイルストーンを打ち立てることができた。

737に加えて、民間航空機、防衛、宇宙関連の顧客に対してのコミットメントを満たすことに集中した。その結果、防衛関連だけで、今期44機を納入することができた。T-7Aについて重要な設計デザインのレビューを行い、、F-15, F/A-18 Block III Super hornetについては、納入後の初飛行を終えることができた。


防衛、宇宙関連については需要も堅調で、国内外含めて、非常にヘルシーな市場を維持している。ボーイング防衛・宇宙・セキュリティ部門は、空軍向けのF-15、NASAに対しての国際宇宙ステーションのサポートなどを含めて、7000億円規模のオーダーを受注した。

サービスビジネスも継続して安定していた。海外の顧客に対しての立ち上げサポート、トレーニング、ロジスティクスやサプライチェーンなども含めた政府向けのサービスが成長した。
これまで誰も経験したことが無いような困難に立ち向かっている。
顧客のトラフィックは四月に94%減となったが、中国やヨーロッパを中心に徐々に回復の兆候が見えてきている。最近の感染拡大によって回復がスローになっていることが懸念としてある。

世界の65%のフリートは、サービスを再開している。

燃費が良く、産業の排出量削減基準を満たしている、環境的にもサステイナブルな機体のバックオーダーが継続して発生している。この危機によって、2-4割の燃費効率が高い機体については需要が加速されている。

主な質疑応答

Wolfe Research アナリスト
「2021年に向けて、どのようにキャッシュフローを改善していくのか計画を教えて欲しい。」

Greg Smith CEO
「最も大きな要素として考えているのが、737機のサービス再開と、生産と納入の立ち上げを加速していき、在庫を掃いていくことが重要だと考えている。継続して流動資産の維持と,会社のライトサイジングと、生産性向上に努めていく。」

アナリスト
「737MAXの納入は具体的にいつ頃から再開できるのかを教えて欲しい。それが遅延したときのキャッシュへのインパクトについても知りたい。」

Greg Smith – CEO
「これは一貫して発言しているが、ほとんどが証明をもらったその年に納入したいと考えている。初年度に納入できないものが出るかもしれないが、ほとんどが問題ないだろう。それに応じて顧客と納入すスケジュールを検討していく。
今後も在庫を減少することにフォーカスして、生産率を向上させていきたい。」

総括、まとめ

ボーイングの民間航空事業がこのパンデミック下で最も大きな打撃を受けた一方で、防衛、宇宙関連は売上はほぼ横ばいと堅調を維持しました。

EPSもコンセンサスを大きく外したにもかかわらず、株価は暴落はしませんでした。

737MAXの問題の渦中にコロナショックが襲って泣きっ面にハチのボーイングでしたが、CEOの言葉からも最大限今できることに注力している姿が見れました。虎視眈々と復活にむけて柔軟に対応する準備をしています。

株価は低値で維持されていますが、この状況が少しずつでも好転していくことを期待しています。

みんなで応援しましょう。がんばれボーイング!

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