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【20/6月期】 データドッグ($DDOG)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

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Datadog($DDOG)の決算内容

決算サマリー

 2020年6月期2019年6月期変化率
売上$140M$83M68%
営業利益$1M-$4M
営業利益率0.5%-4.8%
純利益$0M-$4M 

バランスシート

以上に良いバランスシート。流動資産が厚く、自己資本比率も非常に高い状況を維持しています。

CEO・CFO コメント

マクロ環境が最悪な状況であったにも関わらず、$140Mの売上(+68%)の売上を上げることができた。このマクロ環境の厳しさから顧客の使用率に下落圧力がかかる中、新たなLogo(新規契約)の増加に加えて既存顧客の使用率増を達成することができた。

二つのグローバルホテルチェーン、アミューズメント施設チェーン、航空会社、有名大学などの大手顧客を獲得することができた。パンデミック環境にとって厳しい環境であるなか、ビジネスの耐久性と弾力性を高めるための変革に優先順位がシフトしていった。

このパンデミック環境においては、顧客はデジタルファーストと俊敏性を重要視し、長期的な顧客の目標達成のためにクラウドがベストな選択肢であることを確認している。

新規契約においては、大企業向けから、チャネル経由の販売も含めて、力強いARRを得ることができた。1015の企業との新規契約があり、$100KのARRを追加することができた。ARR(Annual Recurring Revenue)→年間経常収益(Saasの経営指標)

顧客は今では弊社の2つか、それ以上の製品を使用してくれていて、既存顧客のポートフォリオ拡大によっても売上増かに寄与することができた。既存顧客の使用率の増加は著しかった、マクロ経済による下落圧力がある中で、契約継続率は130%と高い値を維持できた。

過去数か月においては、いくつかの顧客は使用率を最適化し、ビジネス活動の平準化や予算削減により、クラウドへの支出を抑える動きもあった。

いくつかの配達や在宅メディアに関する会社においては、継続した高い需要を見ることができ、DDOGの使用率の増加があった。

RPO(remaining performance obligation)は$287Mで53%増加した。
(※サブスクリプションは直近の契約がすぐに売上に反映されないため、向こう12か月の売上を成長指標に掲げている)

$1.5Bのキャッシュ・有価証券残高を確保して四半期を終えることができた。

Q3については、売上レンジは$143M~145Mで、対前年同期比で+50%を想定している。年間通期においては、売上レンジは$566M~572Mで、+57%を予定している。

7月については、使用率のトレンドはQ2と似ている、コロナ前の状況に近づいているが、継続性があるかどうかを見極めるには時期尚早だ。

主な質疑応答

Morgan Staleyアナリスト
「ガイダンスについて簡易的に計算すると、今期は68%成長、来期は50%、Q4は40%成長となる。ガイダンスの裏にある想定について詳細を教えて欲しい。」

David CFO
「あなたの考えは正しい。我々のガイダンスでは、過去からも同様に、予測される使用率、契約継続率、などはコロナの不透明性も考慮して非常に慎重なものとなっている。ガイダンスは保守的に予測されていて、継続してモニターしていく。今期はクロス販売も強かったし、プラットフォームの拡大もあったので、これは良いサイン。使用率については非常にばらつきを見ているので、ガイダンスでは保守的な推定を使おうとした。」

RBC Capital Marketsアナリスト
「7月の状況についてコメントをしてくれたが、マクロ環境を考慮して、Q3の成長性は持続できると考えているか?」

Oliver Obstler CEO
「7月の状況は、我々がQ1に見たものと一貫性がある。前回の決算発表時にも、4月は新規顧客獲得や継続率も成長を見ていると語ったが、5月に入って成長は鈍化した。そして6月に入って回復を見始めた。多くのノイズがあるので、過去に見ていたような一貫性のある成長曲線では無い。経済の振れ幅やいくつかの要因があるので、今後またコロナ前のような直線的な成長がみられるかどうかは不透明。」

総括、まとめ

データドッグ、悪くない決算内容に見えますが、決算後株価が大幅下落(-14%)したことを見ると投資家の期待値が非常に大きかったことが伺えます。

また、8月3日にOliver CEOが、34万株を@$94で売却し、$33Mを得たというニュース記事もあり、決算後の株価を見ると株価売却のタイミングに疑念が生まれます。→これってインサイダーではないのでしょうか・・(独り言)

Q3,通期のガイダンスは弱気で、そこも投資家の期待値から下げ圧力が生まれたのだと思います。現状はコンサバに見ているというCEOのコメントもありましたが、コロナで流動的ではあるものの、バランスシートを見ても投資余力はまだまだありそうですし、研究開発費も対前年同期比で+90%、マーケティング費用も40%増と、成長をドライブさせようとしている印象があります。

PSRが50を超えている状況が続いていたので、今回の株価下落で調整が入り、PSRは40倍と落ち着いてきました(まだ高いですが・・)。

DDOG, FSLYなどを見ると、期待値の高いSaaS銘柄については、決算でブチ抜く+良いガイダンスがないと、株価大幅下落のリスクが高いですね。投資家は、直線的な成長を期待しているのでしょう、少しでも横ばいに近いガイダンスが出ると、株価への影響は必至。ここで調整が入ったところで買い場と考える人も多いのでは無いでしょうか。

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