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【20/6月期】 ファストリー($FSLY)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

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Fastly($FSLY)の決算内容

決算サマリー

 2020年6月期2019年6月期変化率
売上$75M$46M+62%
営業利益-$14M-$12M
営業利益率-19.3%-25.3%
純利益-$14M-$16M
EPS-0.14-0.26

営業利益、営業利益率推移

EPS(一株当たり利益)推移

最新バランスシート

流動比率、自己資本比率共に最高レベルのバランスシート。

Joshua Bixby CEO コメント

Q2は、世界が継続して急速に変化する中で、Fastlyにとってまたしても並外れた力強い四半期となった。パンデミックが起因となった社会的、構造的な変化によって、各組織においてデジタルトランスフォーメーションが継続して加速してしていった。

現代の歴史において、もっとも不確実な時間の中にいるが、この重要なデジタルへの変化は長期的に継続していくものと確信している。

デベロッパーとセキュリティオペレーターはその変革の中心にいて、彼らはIT環境をよりシンプルにし、摩擦が無く、早くて、セキュアなソリューションを、世界中のユーザーのニーズを満たすために、大規模なスケールでサポートしてくれている。

このようなチームのおかげで、今期$75Mの売上をお届けすることができた(対前年同期+62%)。

このような変化の激しい時間の中で、我々のエッジプラットフォームやセキュリティ製品に関しては、新規顧客と既存顧客のサービス拡大双方において、複数のバーティカル、地域で、強固なパフォーマンスを見ることができた。

トータルの顧客数は、前期の1837社から1951社へ増え上場以来最も増加が多い四半期となった。大企業の顧客も297社から304社へ増えた。しかしながら、この力強い成長は、コロナの影響が強かったいくつかの産業において使用率が低下し、相殺されてしまった部分もある。

US政府によってTikTokのアプリを使用禁止とするアナウンスによって、この顧客をサポートすることについて不確実性が増した。TikTokのトラフィックを失うと、我々のビジネスへのインパクトが出るだろう

大企業の顧客の支出平均は、$642Kから$716Kへ増加した。多くの既存顧客は、これまで以上に、我々のサービスに依存するようになってきている。NRR(Net Retention Rate:契約継続率)は138%と前期の130%から増加した。

今期、我々は非常に価値のある新たな監察機能を備えたオファーに力を入れた。今後も継続的にエッジコンピューティングがより広く使用されていくことを期待している。我々が新たなセキュリティについての手法を提供したことで、顧客は多数の使用用途に感銘を受けているし、我々も彼らからのフィードバックから多くのことを学んでいる。

今期我々は、「Fastly flow control」など、新たにキーとなるセキュリティ機能を提供した。セキュリティは我々の鍵となる注力エリアで、今後もこのエリアに重大な投資を継続していく。

Q3ガイダンス
我々は需要の高まりを受けて、通期のガイダンスを上方修正する。売上は、$73.5M~$75.5のレンジを想定しており、営業利益は$-1M~$+1Mのレンジを見込んでいる。2020年通期では、売上ガイダンスを$290M~$300Mのレンジとなり、前回想定から+$10M上乗せする。(補足:Q3売上ガイダンスは、ほぼ今期と同じレベルです、成長鈍化の印象の方が強かったのかと思います

現在進行中のパンデミックは、デジタルトランスフォーメーションを永久的に加速していくだろう。バランスシートは非常に力強く、我々のエッジコンピューティングとセキュリティに投資を継続していく。

主な質疑応答

Robert W. Baird and Company アナリスト
「Q3のガイダンスについてよりその背景について話していただきたい。ガイダンスはこの時点ではいくらか弱く、横ばいに近づくように想定しているが、今時点で御社が5.6.7月にかけてどのようなトラフィックのトレンドを見ているかを教えて頂きたい」

Adriel Lares CFO
「Q2からQ3にかけて、いくつかの需要の上昇は見ている。考慮しないといけないのは、通常の季節要因では、Q1→Q2はほぼフラットであるが、今期はそうならず大幅なプラスとなった。Q3については、より世界はノーマルな状態に戻っていくことを考えると通常の季節要因のトレンドとなる可能性もある。現時点のガイダンスでは、Q3の対前年同期比の成長率は50%となるので、それは比較的強いものだと考えている。ただ、非常に不透明であることに変わりはない。」

Stifel Finance Corp アナリスト
「TikTokの影響について聞きたい、USAにおけるトラフィックの比率はは、US以外と比べてどのくらいなのだろうか?どの程度の売上へのインパクトがあるのだろうか?」

Joshua Bixby CEO
「TikTokの売上は、全社売上に対しておよそ12%ほどで、その50%弱はUSAでのものだ。彼らは間違いなくイノベーターで、付加価値の高いビジネスをしているような会社と協働してきた。皆さんが聞いたことについて明確にしたかったので、準備したコメントで触れた。正しい方向に進まなかった場合にすぐに対処できるように、今後も継続して状況をモニターしていく必要がある。」

総括、まとめ

トランプは8月6日に、安全保障の脅威として、TIKTOKを運営するバイトダンスとの取引を9月15日に禁止すると大統領命令にサインしました。アメリカにおける事業をアメリカ企業に売却するか、利用禁止の二者択一を突きつけました。

売却先としてはマイクロソフトが上がっていますが、マイクロソフトはFastlyにとってエッジコンピューティングの競合。ビジネスごと奪われかねないとして、リスク回避の売りが殺到しました。

また本日、ツイッター社もTIKTOKの事業買収に名乗りを上げたというニュースが話題となりました。

✖ US政府によって、TikTok強制閉鎖 → FSLYにとってビジネスを失うため大打撃
〇 マイクロソフトがTikTok US事業買収 → FSLYにとって、競合のマイクロソフトにビジネスを奪われるリスク
◎ ツイッター社がTikTok US事業買収 → FSLYにとってTikTok事業継続・ツイッターはFSLYの既存顧客 

ツイッター社とTikTok事業の相性は、これは個人的な感覚ですがシナジー効果が見込めそうな気がします。マイクロソフトのような巨艦を相手にどのような展開を見せるのか注目です。

決算発表においても、Q2の素晴らしい結果がを見せた一方で、Q3以降の弱気なガイダンスも投資家に売りを加速させました。

数日で株価は116ドルから79ドルへ急落し、まだ下げそうな勢いです。ここまで株価が好調だっただけに大きな調整が入りましたが、逆に手の届く範囲で、PSRは現状27.5と割高感は薄らいでいる状況です。

Q2の結果が良かっただけに、Q3以降も予想を覆してガイダンスを大幅に更新してこの壁を突破してくれることを期待しています。TikTokの状況も含めて継続モニターが重要です。

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