【20/6月期】 Agora($API)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

企業分析

Agora($API)の事業内容

Agoraは、SDI (ソフトウェアデベロップメントキット)を提供している会社です。6月26日にナスダックに上場しました。売り出し価格$20で始まり、IPO当日$50まで上昇したことで、注目を集めました。

Agoraは、シスコシステムズのWebEx初期開発メンバーであったTony Zhaoが創業したSDK企業です。同氏は、2008年に中国のライブストリーミング企業「YY」のCTOも務めた人物です。

顧客が、自社のアプリやサービスに音声、ビデオ通話などの機能を簡易的に組み込むプラットフォームを提供しています。

以下のようなサービスを、ソフトウェアエンジニアが自社のアプリやウェブサイトに簡単に導入できるようです。

(サービス一例)
動画配信サービス、リアルタイムビデオ、メッセージ、ストリーミング、リアルタイムレコーディング、その他多くのプラットフォーム。

開発者、ユーザーにとって非常に簡単に上記サービスを搭載することができるようです。

Agora($API)の決算内容

営業利益、営業利益率推移

対前年同期比では大幅+、対前期ではマイナスとなっています。

最新バランスシート

IPO後、潤沢な資本を手に入れています。この資金をどこに投入して成長を加速していくのか楽しみです。

Tony Zhao CEO コメント

本日はIPO後初めての決算発表にご参加いただきました皆様に感謝したい。Q2の業績とハイライトをご紹介する前に、当社の事業についてご説明させて欲しい。

私たちの生活において、多くの場面がオンラインと関わるため、リアルタイムでのエンゲージメントに対する需要は非常に大きい。これまでは、SkypeやFaceTime、Zoomなどのリアルタイムエンゲージメントを利用するには、専用のパスをインストールする必要があった。

しかし、最近では、ユーザーが既に使用しているアプリケーションに直接埋め込めるリアルタイムビデオエンゲージメントを求めるケースが増えてきている。我々のサービスは、アプリ間で切り替える必要のない、よりシームレスで没入感のあるユーザー体験を可能にする

Agoraプラットフォームは、開発者にシンプルで柔軟性があり、パワフルなアプリケーション・プログラミング・インターフェースやAPI(アプリケーションプログラミングインターフェイス)を提供し、リアルタイムの動画体験をあらゆるアプリケーションに埋め込むことができるのが特徴だ。

当社のプラットフォームの主要なサービスは、Software-Defined Real-Time Network(SD-RTN)とSoftware Development Kit(SDK)だ。SD-RTNとSDKに加えて、リアルタイムビデオ、リアルタイムボイス、リアルタイムメッセージ、リアルタイムレコーディングなどの製品を開発者に提供している。

従来、リアルタイムの動画エンゲージメント機能を構築するには、複数の開発者のチームが数ヶ月を要し、インフラへの先行投資コストが高く、品質や互換性の保証も無かった。

Agora APIを使えば、必要なのは1人か2人の開発者だけ。ほとんどの場合、コーディングとテストに1週間を要するだけで、サーバーの設置やインフラ構築は不要で、安定した品質と幅広い機能性を得ることができる。これが、世界中の何万人もの開発者がAgoraを選んだ理由。

当期の総売上は3390万ドルで、対前年同期比で、127.5%増加した。
COVID-19によって、リアルタイムの動画と音声によるエンゲージメントの需要が大幅に増加したことで、大幅に増加したことが牽引。

2020年6月30日現在のアクティブ顧客は1,486人で、2019年6月30日現在の801人から85.5%増加した。
当期の純利益は300万ドルで、19・Q2の200万ドルの赤字から大幅に好転。
株式報酬費用を除いた、NonGAAPベースの純利益は、470万ドルだった。

私たちのプラットフォームが世界中の開発者によって使用され、この厳しい時代に人々がコラボレーションしたり、学んだり、遊んだり、楽しんだり、あるいはビジネス全体で繋がることを誇りに思っている。

主な質疑応答

Morgan Stanley アナリスト
「クイックな質問をしたい。エスカレートする中国・米国関係で注目されているが、Agoraは 上海とシリコンバレーに本社がある。中国、米国市場に向けて大きな市場を持っている。特に一部の企業がすでに米国での利用を禁止されていることを考えると、どのように米中の緊張がビジネスに影響を与えているか?」

Tony Zhao CEO
「これまでのところ、米国の売上に占める割合は一桁台で、当社のビジネスに多いな影響を与えるものでは無かった。物事がどこに行くのかを推測したく無いが、より慎重になり、密接に見ている。

我々は、自分たちでコントロールできないことに焦点を当てるのではなく、実際に自分たちで取り組めることに焦点を当てたい。いずれにしても、私たちは、米国を含む開発者やお客様に対して、揺るぎないコミットメントを改めて表明したい。また、最も重要なことは、顧客に対しては、常にオープンで透明性のある態度で臨むことだ。」

 Needham アナリスト
「非常につからづ良いアクティブな顧客数の成長を見せたが、これは記者の差別化したマーケティングや新規顧客創出の活動が大きいのか?どのように売上に貢献していくと考えているか?」

CFO
「顧客が私たちの方にシフトしてくれていると思う。開発登録の急速な増加があった。ご覧のように、Q1には20,000件以上の登録を追加し、Q2には30,000件以上の登録があった。顧客はプラットフォームを使用し、拡大しようとする。さらにそれが立証されると、さらなるスケールアップが見込める。このようなコンバージョンサイクルが起こっている。」

総括、まとめ

開発者の登録件数(左)と、アクティブな顧客数(右)、これを見ても順調に顧客獲得ができているようです。PaaS(プラットフォームアズアサービス)なので、プラットフォームをサブスクリプションで使用してくれれば、将来的に安定的な収入が見込めます。SaaSも同様ですが、いかに顧客数を伸ばしていくかを経営指標にしています。前期比でみると売上は下がったので、見た目成長鈍化しているように見えますが、この顧客数のグラフは、投資する側に勇気を与えてくれます。

競合の優位性も、彼らのサービスがいかに簡易的で、効率的かをCEOはアピールしていました。競合と比べてもレスポンススピードも速いようです。また、あらゆる企業がユーザーとオンラインで、動画をはじめ様々なサービスでエンゲージメントする時代なので、需要の急増は頷けます。

最新の時価総額は4080M、最新の四半期の売上33.9x4=136M、これからPSRを計算すると約31倍ですね。やはり売上の成長がリニアになっていないので、割高感は多少あるかなと思います。投資家も質問していましたが、米中間のビジネスリスクもありそうですね。

一方で開発者、顧客数の成長が著しいこと、IPO直後ですでに黒字化、粗利率も高めなので、今後中長期的な成長を期待させてくれる銘柄です。IPOにより豊富なキャッシュを得たので、それで成長をドライブできるのでは?という期待もあります。

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