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【20/6月期】 プラグパワー($PLUG)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

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PLUG POWER, INC($PLUG)の決算内容

今回は、燃料電池メーカーのPLUG powerについて記事を書きました。

PLUG Powerの水素燃料電池は、ウォルマートやアマゾンなどの物流倉庫にあるフォークリフトに使われていて、将来的に長距離トラックなどに使用していこうという大規模なプロジェクトを進めています。

United HydrogenとGiner ELXという会社を買収し、水素燃料電池に関わるすべてのサプライチェーンをすべて自社で行う体制が整いました。

今期の決算では、予想一株当たり利益-¢10に対して、‐¢3、予想売上5700万㌦に対して、結果は6800万㌦と良い決算を出してきました。ガイダンスも良かったことから、その後株価は急騰し、話題となっています。

決算サマリー

 2020年6月期2019年6月期変化率
売上$68M$58M17%
営業利益-$26M-$12M117%
営業利益率-38.2%-20.7%85%
純利益-$9M-$18M-50%
EPS-0.03-0.08-63%

営業利益、営業利益率推移

EPS(一株当たり利益)推移

最新バランスシート

固定負債も多く、自己資本比率も低めです。

CEO コメント

パンデミックの状況の中、記録的な四半期の結果を達成し、総請求額で7200万ドル以上、EBITDAで100万ドル以上を達成した。Q3は、総売上高が1.1億ドルから1.15億ドルで、40%増を予定している。また、EBITDAは、0.9億ドル~1億ドルになると予想している。当社の工場とサービスチームは、4,000台以上のGenDriveを建設、設置し、10カ所の水素ステーションを建設する予定だ。年内には、売上総額3.1億ドル、EBITDA2,100万ドルの達成を目標にしている。

United HydrogenとGiner ELXの買収により、2024年までに1日40トンのグリーン水素を生産するという目標を達成するために、Q2に大きな一歩を踏み出した。United Hydrogenは、大規模な商業用水素プラントを建設するためのプラットフォームを有している。Giner ELXは、そのための電解槽を自社で建設し、展開する能力を持つ。より優れた技術、より良いコスト、そして欧州全域をカバーする物流網を備えたPlug Powerは、2030年までに欧州から北アフリカにかけて計画されている80ギガワットの電解槽設置に向けて、より良い位置につけている。

グリーン水素への取り組みにより、今年の売上高と EBITDA が急成長し、2024 年には 12 億ドルの売上高と 2.5 億ドルの EBITDA を達成する明確な道筋ができた。

長年にわたり、ウォルマート、アマゾン、ホームデポ、BMW などの顧客との関係を構築し、技術を強化してきたことで、Plug Powerは水素経済を構築するリーダーであり続けることができた。

私たちは、いくつかのパートナーと一緒に、グリーン水素の大規模なプロバイダーになることを計画している。最終的には、グリーン水素が競争力のある価格で提供されれば、690億ドルの水素市場で、多くの企業がグリーン水素を利用するだろう。Plug Powerは本当にユニークな会社だ、水素テクノロジーと新エネルギー経済においてリーダーとなる。

主な質疑応答

Capital Group LLC — アナリスト
「最初にギガファクトリーについて話をうかがいたい。どのような投資を行い、どのような売上レベルになるのか、考えを教えて欲しい。」

Andy Marsh CEO
「そこにはいくつかの変動要素があると思っている。これがどのような収入を支えるのかを見てみると、これは2024年の目標である12億ドルを大きく上回り、私は20億ドル前後の売上を期待している。この施設の資金調達を支援するために、様々な地方自治体と議論している。すでにいくつかの装置を購入していて、施設内のレイアウトも明確になりつつある。」

Capital Group LLC — アナリスト
「水素戦略が具体化していく中で、United Hydrogenは水素をできるだけ多く調達することを目標にしてる。まだ早いとは思うが、それが将来どのようになるのか、またそれを継続していく中でどのような利益率の向上が期待できるのか、コメントいただきたい」

Andy Marsh CEO
「現在の状況を見てみよう。エリック、1年後には約40トンの水素使用量になり、United Hydrogenは、8トンの水素をPlug Powerのネットワークで使用する予定だ。この部分のマージンは35%あたりを想定していて、これは水素のマージンを改善する大きな進歩となる。」

Morgan Stanley アナリスト
「私が考えていたのは、非常に大規模なスケールメリットを達成した場合、コスト面でのメリットがあると思う一方で、市場には、様々なテクノロジーを持って、低コストで水素を製造したいと考えているプレイヤーはたくさんいる。以前にもお話しされていたが、他社との競争優位性についての最新の考え方をお聞きしたい。」

Andy Marsh CEO
「グリーン水素に関しては、いくつかの項目があると思う。まず第一に、世界的に見ても、この規模でのプラント建設の経験が非常に限られている。それをUnited Hydrogenは達成している。

つ目は、自然エネルギーのコストが下がり続ける中で、自然エネルギーから生成された水素は、変動ベースで天然ガスから生成された水素とコスト競争力があり、本当に明確な優位性を持っている

基本的には、風力、太陽光、水力などの自然エネルギーを利用して水素を製造する基本的なコスト構造とシンプルさは、特に今後 10 年間は、より費用対効果の高いアプローチであると考えている。そのため、市場を見てみると、多くのチャンスがあると思っている。」

Morgan Stanley アナリスト
「ギガファクトリーの資金調達については、どのようなスキームで、どのようなインセンティブで行われるか、考えはあるか?」

Andy Marsh CEO
「ここニューヨークでは、RochesterにCREEの工場がある。ご存知のように、水素は、長期的なクリーンエネルギー経済にとって重要であり、顧客の需要に大きく依存していると認識している。アマゾンのような企業は、2040年のサステイナビリティ(持続可能性)の目標を達成するために、水素が唯一の解決策であると考えている。そのため、PLUGのような企業が最初の市場を構築したことは、そのような施設の建設を支援したいと考えている様々な管轄区域にとって非常に魅力的なことだと思う。」

Morgan Stanleyアナリスト
「長距離輸送、長距離輸送トラック市場において、燃料電池とバッテリーシステムの相対的な優位性について教えて欲しい。」

Andy Marsh CEO
「最終的には、電気モーターが、内燃エンジンよりもコスト面で優れたソリューションになると考えている。

次にどのように電力を供給するかという問題だが、燃料電池には三つのメリットがある。

高速な供給によって、充電よりも少なくとも5~6倍の速さになる。クラスAのトラックであれば、500マイルまでの走行が可能となる。パッケージの密度の問題についても、100キロ走行後の値では、バッテリーも燃料電池もほぼ同じ大きさだ。その時点から、バッテリーは膨張していくが、燃料電池はトラックの中でバッテリーのように多くのスペースを取らないので、明確な利点がある。」

Oppenheimer and Company Inc. -アナリスト
「水素統合によって、四半期の間にどの程度の利益が出るのかを教えていただけるか?」

Paul CFO
「今回の買収によって間違いなく改善すると思う。United Hydrogenの社内調達や電解槽のプラットフォーム拡大などを利用して、来年には大きな進展があると思う。Q2で改善が見られたが、Q3、Q4にかけて継続的な改善が見られるだろう」

総括、まとめ

EPS,売上共に決算では予想を上回り、ガイダンスでも総Q3売上が1.1億ドルになる見込みと、大きな成長を示したことで、株価が急騰しました。また、2024年には、売上12億ドル、営業利益2億ドルに達するといターゲットを定めていて、現状経常的な赤字から、中期的な収益改善を見込んでいます。

一方で、Citron Reserchが、PLUGは$7ドルに戻るとレポートしたことで株価が5%減となっていることが気になります。財務的にもすでに投資がかさんで

バッテリーとの競合優位性、コスト競争力など、今後の課題はありますが、水素経済の実現に向けて、大きく前進している会社のようです。モルガンスタンレーのこれらの質問にCEOが力強く答えているのが印象的でした。

CO2を排出は、コストが課される段階に来ていて、ヨーロッパにおいても、クリーンエネルギーに対して大きな投資がされています。Teslaの電気自動車トラック(セミ)に対して、プラグパワーの水素燃料電池を搭載したニコラのトラック、どちらもポテンシャルを感じさせてくれますね。

Twitterで話題になっているのを見て、ブログでとりあげましたが、未来のグリーンエネルギーに投資しているPlug Powerに、米国株ならではのワクワク感がありました。今後もモニターしてきたいと思います。

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