【20/7月期】 オクタ($OKTA)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

企業分析

オクタ($OKTA)の会社概要

OKTAは、ID管理マネジメントのソフトウェアを販売し、サブスクリプションサービスを手掛けています。

取引先の企業の従業員や顧客が、アプリケーションへ安全にアクセスする仕組みを提供し、クラウド上の認証やアクセスをよりセキュアにする、今の時代のITの悩みを解決できるソリューションが売りの企業です。

調査会社ガートナーによるとID管理マネージメント市場は年率13%で成長しており、6兆円と言われる市場で継続した成長を遂げています。

昨今ではアマゾンのAWSサービスともパートナーシップを結ぶなど、業界の中でのプレゼンスは上がっています。下の売上推移にある通り、破竹の勢いで成長を遂げていまきました。

オクタ($OKTA)の決算内容

EPS : $0.07 vs-$0.02(予想) 〇
売上高:$200.4M vs$186.29M(予想)〇

<ガイダンス>
◆Q3
EPS:-$0.02〜-0.01Squared vs-$0.06 〇
売上高:$202〜203MSquared vs$195.68M 〇

◆FY21
EPS:-$0.03〜-0.01 vs-$0.20
売上高:$800〜803M vs$777.6M

決算サマリー

 2020年7月期2019年7月期変化率
売上$200M$140M43%
営業利益-$45M-$44M3%
営業利益率-22.6%-31.4%-28%
純利益-$60M-$43M40%
EPS-0.48-0.3730%

営業利益、営業利益率推移

オクタの売上のきれいな成長曲線は素晴らしい。この直線の成長が描けることがグロース企業にとっては非常に重要ですね。これが鈍化すると黄信号。

EPS(一株当たり利益)推移

最新バランスシート

転換社債の発行などで、、固定負債はわりと重く、自己資本比率は低めです。流動資産(主に現金)も厚く健全な投資ができる状況です。

セグメント別売上の変化

サブスクリプションの伸びが非常に高いです。サブスク、プロフェッショナルサービス共に粗利率は80%ほどですが、$200Mの売上に対して、研究開発費に53M、マーケティング費用に$98Mも投じていて、営業利益としては-となります。

決算資料

売上の成長、顧客数、契約保持率などの資料です。

https://investor.okta.com/static-files/5ab41a51-769a-44bd-bf75-d4f8a6c1dc4e

CEO コメント

この新しいビデオフォーマットを 気に入っていただろうか? これで決算説明会をより個性的なものにできると思う。パンデミックが進行する中、Oktaは世界中の多くの組織と同様に、完全にリモート環境で活動を継続している。

すべての従業員が場所に関係なく素晴らしい職場環境、経験、福利厚生、柔軟性を享受できるようにするために、より俊敏で柔軟なワークスタイルを当社の文化の中に構築するという、取り組みを進めている。私たちは、事業の性質上、このようなダイナミックな職場環境での業務を成功させることができることを幸運に思い、Oktaのチームと私たちが成し遂げたことを誇りに思っている。

Q2の総売上は43%増、サブスクリプション売上は44%増となった。また、RPO※の合計が56%増加したことで、継続的に力強さを発揮することができた。

RPO(remaining performance obligation)
(※サブスクリプションは直近の契約がすぐに売上に反映されないため、向こう12か月の売上を成長指標に掲げている)

営業キャッシュフローは 1,100 万ドル、フリーキャッシュフローは 700 万ドルとなり、フリーキャッシュフローマージンは 3.4%となった。

Oktaは、世界中の組織がリモートアクセスにおけるクラウドアプリケーションの採用と展開を加速させ、デジタルトランスフォーメーションを支援している。先の四半期にFEDEXに実施したようなパンデミックの第一段階での緊急導入はほぼ終わりつつあるが、企業はIDシステムの近代化に向けてロードマップを再評価し始めている。

世界はCOVID以前の環境には戻らないと考えている。実際、ここ数年我々のビジネスを牽引してきた3つのメガトレンド、①クラウドとハイブリッドITの採用、②デジタルトランスフォーメーション、②ゼロトラストセキュリティは、組織がパンデミックを乗り切るためにデジタル戦略を急速に進化させた状況で、顧客はこれまで以上にOktaのプラットフォームを利用している

3月から7月にかけて、1日で1億4500万以上のログインが記録され、アプリのユニークログイン数は7割近く増加して160億近くになった。Q2に、年間契約額が$100K(1千万円ほど)を超える企業の数が新規で105増加し、大口顧客数は1700万社まで拡大している。


◆ルイヴィトングループの獲得
彼らは、グループとそのブランドの両方の内部アイデンティティとアクセス管理の要件の標準としてOktaを選択した。Oktaで標準化することで、LVMHは複雑な複数の組織と複数のベンダーのアイデンティティ環境を1つに統合することが可能になり、一貫性のあるフレームワークの中で、セキュリティの向上、俊敏性の向上、LVMHブランドの迅速な統合にもつなった」。

◆ゼロトラストセキュリティ提携
Q2には、Okta、CrowdStrike、Netskope、roofpointが連携して、今日リモートワーク環境を保護するために必要な、ゼロトラストセキュリティ戦略の導入を支援するための取り組みを行った。このような協調的な取り組みにより、我々はお客様により良いサービスを提供することができるようになった。

クラウドの普及が進む中で、5年以上先には、企業内で本当に重要なクラウドがいくつか存在する世界が見えてきている。IDは、他のすべてのテクノロジーのセキュリティを強化するためのキーになると考えている。中期的なビジョンでは、OktaがデジタルIDの標準としての地位を確立すると考えている。

これらを達成するために、ユーザー数を増やし、顧客数を増やし、特に大企業のお客様を増やし、国際的に事業を拡大し、戦略的パートナーを増やし、当社のプラットフォームを構築し、積極的に成長していきたい。

クラウド、デジタルトランスフォーメーション、セキュリティの加速的な追い風は、長期的な財務目標を達成するために良い立ち位置につけている。Oktaは強固な基盤と市場リーダーとしての地位を確立しており、目の前の大きな市場機会をさらに掴んで成長していく。

主な質疑応答

JPモルガン アナリスト
「CrowdStrike、Proofpoint、Netskopeとの提携についてお聞きしたい。特に、マイクロソフトに対する競争環境で何が起きているのか、これは何を物語っているのだろうか?」

Todd McKinnon CEO
「特に最近のセキュリティやゼロトラスト・セキュリティの概念については、誰もが興奮しているが、顧客はそれが何を意味するのか、具体的にはよく分かっていないのが現状。このパートナーシップで最もエキサイティングなのは、これらのベンダーが製品側だけでなく、販売側も統合されたソリューションを提供し、ゼロトラストセキュリティとは何かという一貫したメッセージを発信することができることだ。これにより、顧客にとっては物事がシンプルになると思う。

また、マイクロソフトについてのご質問だが、ゼロトラストセキュリティとは、すべてのアプリケーションへのアクセスを確保することが重要だ。1つの会社、1つのプラットフォームでそれを実現できると考えるのは非現実的だと考える。だからこそ、ProofpointやNetskope、Carbon Black、CrowdStrikeといったベンダーが一丸となって、このアーキテクチャを定義し、顧客のためにそれを明確にしていくことが重要なんだ。最終的には、顧客が利益を享受できることで、ビジネスにも利益をもたらすことになると思う。」

BTIG Research アナリスト
「マクロ環境にはまだ多くの不確実性があるが、物事はかなり良い方向に向かっているように見える。現在のRPOの数字は良かった。3月、4月と比較して、現在の需要のトレンドはどのように見えているか?」

Todd McKinnon CEO
「先ほどコメントしたように、パンデミックによって予想していたような逆風の影響は多くはなかった。今後の影響は、まだ経済の不確実性の真っ只中にあるという観点から慎重に考えている。現場に話を聞いてみると、特にエンタープライズについては、既存の顧客だけでなく、非常に良い活動がたくさん見らている。既存のベンダーからより多くの製品を購入するのは簡単だが、新しい企業を追加で獲得することがより重要だ。世界最大の企業と話をするようになってきた。そして、この先の時代はとてもエキサイティングな機会になると思う。その面からも、未来は非常に良い方向に向かっていると思う。」

総括、まとめ

OKTAのEarnings Call, 今期からビデオストリーミングでの開催となり、個人的にはとても良かったです。冒頭にオープニングビデオが流れ、CEO,CFOが話している表情も見えます。その後プレゼン資料にそって説明が行われました。アナリストとの質疑応答も音声だけではなく、会話の表情が見えて面白かったです。多くの企業は音声のみのEarnings Callですが、、ちょっと新しく新鮮でした。

OKTAがリーチできるターゲット市場は、6兆円規模。ID管理ソリューションは、間違いなくこのクラウド環境において企業で重要な懸念事項となっています。それをセキュリティソリューションのCrowdStrikeなどと連携して、マイクロソフトなどの巨艦に立ち向かう戦略を取り始めました。

私も会社でいくつもの異なったソフトやシステムを使っていますが、システムごとにID管理をする手間があり、OKTAのようなID管理ソリューションは、複数のクラウドソフトウェアを扱う企業にとっての需要は高いのでしょう。

今期ルイヴィトンを獲得したように、CEOのコメントでも大企業とのつながりが徐々に構築でき始めているようで、この先の成長も期待してしまいます。OKTAの美しい直線の成長に期待です。

EPS,売り上げともに予想を上回り、ガイダンスも上方修正して、非常に良い決算となりました。株価は決算後上昇しましたが、翌日は下げに転じました。かなり高値で推移してきたので、すでにある程度は織り込み済みでサプライズでは無かったのではと思います。

今後の成長についても、かなり自信を持ったコメントが印象的でした。またOKTAについて、継続フォローしていきます。

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