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【20/7月期】 ズーム($ZM)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

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Zoom Video Communications($ZM)の決算内容

話題となっているZOOMのスーパー好決算について、Eric Yuan CEOの言葉を中心にブログにまとめましたので、ご参考にして頂ければ幸いです。

<Q2決算>
EPS 92㌣vs 予想45㌣
売上 6.6億㌦ vs 予想5億㌦ +355%

<Q3ガイダンス>
EPS 73~74㌣vs 予想35㌣
売上高 6.85~6.9億㌦ vs 予想4.93億㌦

株価はアフターで+26%, 本日TTL+34%!!!!!!!!!

決算サマリー

 2020年7月期2019年7月期変化率
売上$664M$146M354%
営業利益$188M$2M9305%
営業利益率28.3%1.4%1970%
純利益$186M$6M3000%
EPS0.630.023050%

営業利益、営業利益率推移

売上の爆発的な成長に加え、営業利益率も大きく改善し、一株当たりの利益も大幅増となりました。売上の伸びが驚異的です。

EPS(一株当たり利益)推移

バランスシート 最新 vs 1月末時点

一月末時点から総資産は二倍以上、バランスシートの状況も悪くありません。豊富なキャッシュと有価証券を保有しており、投資体制も整っています。

Eric Yuan CEO コメント

◆パンデミックが続く中、私たちは一生懸命に仕事に取り組み、この困難な時期に世界中のコミュニケーションを可能にすることにコミットしてきた。

Q2の総売上は対前年同期比355%増の6.6億ドルとなった。需要が継続して高水準で推移したことに加えて、解約率の低下と並外れた販売活動により、ガイダンスの5億ドルを大幅に上回った。サブスクリプションの増加が81%を占め、業界、地域、顧客層を問わず幅広い傾向が見られた。

◆10万ドル以上の売上を上げた顧客数は998社で、対前年同期比112%となった。これまでの四半期で、最大の顧客数増となった。10名以上の従業員を抱える顧客数は37万社に達した。

◆Q2の営業キャッシュフローは前年同期の3100万ドルから4億ドルと並外れて増加した。フリーキャッシュフローは3.7億ドルで、前年同期の1,700万ドルから大幅に増加した。

◆パンデミックの流行中にリモートワークの傾向が加速する中、企業は緊急の事業継続のニーズに対処するだけでなく、どこでも仕事をし、どこでも学び、どこでもつながる未来をサポートするために、新しいアプローチを積極的に取り入れるようになった。Zoom のビデオコミュニケーションプラットフォームが、業界や地域を超えて採用されるのを見てきた。

◆世界中から 35,000 人以上の教育者、学校管理者、および IT プロフェッショナルが、私達の無料サマーアカデミーに参加した。二日間のZOOMイベントは成功し、リモート教育に関して、最大のイベントとなった。パンデミックの間、10万校以上の教育機関が無料プラットフォームを利用するためにサインアップした。

◆当期、弊社は 2 つのエキサイティングなハードウェアの発表を行った。
1 「Zoom Hardware as a Service」の導入。このサービスにより、ハードウェア調達に関する業務を最小限にすることで、「Zoom Phone」と「Zoom Room」をより顧客が受け入れやすくなった。
2「Zoom for Home」は、リモートワークをサポートするためのソフトウェア体験とハードウェアデバイスを融合した革新的なサービスを発表した。
6 月中旬、Zoom Phone は政府に認可され、連邦政府機関がコストのかかるレガシーな電話システムを当社の統合された最新のクラウドソリューションに移行することを可能にした。今月、Zoom Phone サービスを 25 の国と地域に拡大した。

◆元セールスフォースのセキュリティオペレーションの SVP であるJason Lee氏と、元パロアルトネットワークスの EVP だったJeff True氏を迎え入れることができ、非常に興奮している。

◆新規顧客紹介
Exxon Mobil
最大級の国際エネルギー企業の一つであるエクソンモービルをZoomファミリーに迎えられたことに感激している。エクソンモービルは、エネルギーおよび化学製品に対する世界的なニーズの高まりに対応するために、次世代技術を開発し、採用している。エクソンモービルは、世界中のチーム、顧客、およびパートナーとの信頼性と安全性の高いコラボレーションを可能にするソリューションを求めていた。

②Service Now
2018年からZoomの顧客となっているServiceNow社との拡大で、11,000人の全世界の従業員がZoom Meetingsを使用した。世界的なパンデミックの中で、在宅勤務のServiceNowの従業員は、生産性を維持し、お客様との接続を維持するために、Zoomの使いやすいインターフェイスに大きく依存してきた。この四半期、同社は、従来のハードウェア システムを Zoom Phone に置き換えることを選択し、シームレスなワンタッチ・コミュニケーションにより、チームがどのような場所でも仕事ができる環境を整備することができた。

◆私たちはお客様とグローバルコミュニティのニーズに応えるために事業を拡大し続けた。3400名の従業員のおかげで、素晴らしい四半期を達成することができたことに感謝している。

主な質疑応答

Guggenheim -アナリスト
「御社が今年契約した顧客の1つがServiceNowで、そのレガシーな電話システムをZoomとの契約に切り替えたと言っていたが、どのように導入が決まったのかを教えて欲しい。」

Eric Yuan CEO
「2018年から顧客として付き合いがあり、ここ数年で大きな信頼関係を築いてきたことで、ビデオ会議、Web会議サービスをZoomビデオ会議に置き換えることを決めた。レガシーの電話システムでは、非常にコストが高く、複雑な仕組みだった。トータルコストでもはるかに安く、一貫して、安全な製品体験ができるシステムへなぜ移行しないのかと説得してきた。今でははるかに良い経験をしている。」

JP モルガン アナリスト
「今後の研究開発の焦点はどこにあるのかに興味がある。研究開発の取り組みをどのように構造的に変えていくのだろうか?」

Eric Yuan CEO
「私たちには大きな研究開発チームがある。コア技術のエンジニアチームがいるし、海外拠点も拡充している。企業向けにとどまらず、教育、遠隔医療など多岐にわたる用途に目を向けている。

R&Dチームは、スケールの観点で今のリソースで対応できるとは思っていないので、多くの有能な人材をタイムリーに獲得していかなければならない。そのために、PhoenixとPittsburgに新たなR&Dオフィスを開設した。インドにも大きなオフィスを開設し、国内、国外のR&D開発モデルを持っていることに満足している。

10月にユーザーカンファレンス(Zoomtopia)を開催するので、期待していて欲しい。」

Robert W. Baird アナリスト
「利用者の売上が大きく伸びているが、特に目立った地域や国があっただろうか?今後どのように拡大していくのかも教えて欲しい。」

Eric Yuan CEO
「無料ユーザーと有料オンライン購読者の数を見ると、ほぼ全ての国で拡大している。アメリカが1位、日本、カナダ、イギリスと続く。ユーザーはほとんどの国から来ている。彼らはZoomの無料サービスから入り、40分が十分でない場合は、支払いって使用したいと考える。全世界において、ブランドの認知度によるオーガニックな成長が、私たちを本当に助けてくれた。EMEAとAPで一貫して成長できたことに満足している。

今のところは、ユーザーがどこから来たかに関係なく、私たちが、より良いサービスを提供するためにどこで何ができるのかを考えている。シンガポールにデータセンターを設立を決めたのも、インドやアジア地域でのプレゼンスを倍増させ、国際的に拡大するため。継続して取り組んでいく。」

総括、まとめ

個人的には、コロナ特需が終わり、解約率が高めに出て、ガイダンスでも年間成長が鈍化する可能性があるのでは?と短絡的に思っていました。

結果は、超サプライズ好決算で、株価が34%急上昇。対前年同期比+355%、ガイダンスを大幅に超えて来ました。ツイッターを見ても、予想外の好決算に驚いている方も多かったのではと感じます。コロナ環境、アフターコロナにおいても、ズームが標準的なコミュニケーションツールになることを印象付ける決算となりました。

前回の決算発表で、エリックCEOが、BtoCマーケティングについてどう考えているか?という質問に対して、このように回答していました。

ビデオ会議が標準になりつつある世界で、企業での使用とコンシューマーの使用の境界がなくなっていくと思う。我々はコンシューマー向けの戦略というものを持つ必要があるとは考えていない。どのようなデバイスでも、どのような顧客でも繋げていく、よりインフラサービスのような形で展開しようと思う。インターネットを使っている人は、これはビジネス?コンシューマー?と区別しないだろう?それと同じように、だ。

ZOOMがビジネスにおいても、日常のコミュニケーションにおいても欠かせない時代が来ると、ビジョンを語っていました。元シスコシステムでWEBEXの開発メンバーだったエリックCEOが、まさにレガシーなコミュニケーションシステムを変えようとしています。サブスクリプションサービスに加えて、ハードウェアでも攻勢をかけています。

さらにQ3、年間ガイダンスも大幅に上方修正し、すべてにおいてサプライズ決算となりました。今期のクラウド、SaaS銘柄の中で間違いなく断トツの決算でした。

Future of working anywhere, learning anywhere, and connecting anywhereどこでも仕事をし、どこでも学び、どこでもつながる未来を創っていく。ZOOMの今後に注目ですね。

ZOOMの好決算ロケットを受けて、DOCU, CRWDが決算前に上昇しています。こちらも注目です。

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