スポンサーリンク

【20/6月期】ロケットカンパニーズ ($RKT)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

スポンサーリンク
企業分析
スポンサーリンク
スポンサーリンク

Rocket Companies($RKT)の事業内容

Rocket Companiesは、USAのデトロイトに本社を置く、住宅ローンの融資を行う会社です。8月6日にIPOしたばかりの会社で、注目を集めています。

ロケットカンパニーズという会社の名前を聞いたときは、何か宇宙系の事業と思う方がいたかもしれませんが、住宅ローンの融資をアプリ上で完結し行うサービスを展開する、「フィンテック企業」です。30年以上前から事業を展開していて、最近できたベンチャー企業というわけではありません。しかも住宅ローン市場で6.7%のマーケットシェア(首位)を誇っている業界最大手企業となります。

コロナの影響で、低金利の継続や、リモートワークで郊外に引っ越す人が多くなったこともあり、住宅ローン市場も過熱しています。また家で過ごすことが多くなったことを受けて、大規模なリノベーションによるローン借り入れも増えている状況です。

住宅ローンを組むには、査定、審査から書類準備、保険、契約に至るまで非常に複雑なプロセスがあります。Rocket Mortgageは、その煩雑なプロセスを、すべてアプリ上でデジタル化し、シンプルに住宅ローンの申請から、月々の管理までを行うソリューションがウリです。アップルストアのアプリ評価でも4.9のスコアがついています。7000万人以上のユーザーがサービスを利用しているようです。DocuSignとも提携し、シンプルなオンライン上での契約を実現しています。

住宅ローンの支払いにおいても、アマゾンエコー上で指示がができるなど、面白いサービスも話題となっています。

IPO時には株価は$18ほどでしたが、決算も良好で、株価は一時$33.81まで上昇しましたが、米国株全体の暴落を受けて、現状は$24台まで下げてきています。

今回その決算発表についてまとめましたので、投資のご参考にして頂ければ幸いです。

Rocket Companies($RKT)の決算内容

EPS: $1.44 actual vs. 0.88 予想 〇
売上: $5.04B, vs $3.91B予想 〇

決算サマリー

 2020年6月期2019年6月期変化率
Closed loan origination volume
クローズした住宅ローンオブリゲーション額
$72,324M$31,961M126%
Gain on sale margin
セールスマージン
5.19%3.23%61%
Total revenue, net
トータル売上
$5,037M$938M437%
Net income (loss)
純利益
$3,461M-$54M

Direct to Customer売上

Direct-to-Consumer セグメントでは、顧客は Rocket Mortgage アプリを通して、住宅ローンバンカーと直接対話することができるサービスです。

このセグメントの売上が対前年同期比で420%増と驚異的です。

Partner Network売上

パートナー経由における住宅ローンの販売です。パートナーシップの主なタイプは、マーケティングとインフルエンサーの 2 つ。信頼性が高い広く認知されたブランドで、消費者に焦点を当てた有名な企業で構成されているようです。

こちらも売上が対前年+575%と大幅増です。

CEO コメント

◆ロケット・カンパニーズのQ2の決算説明会にようこそ。まず初めに、弊社の2万人のチームメンバーに感謝の意を表したい。彼らの努力のおかげで、Rocket CompaniesはQ2に記録的な業績を達成できた。そのことを誇りに思っている。

◆創業者のDan GilbertはISMと呼ばれる19の社内行動指針を作り、それが私たちのDNAとなっている。過去35年間、当社の文化は成功の秘訣であり、Q2も例外ではなかった。その一つが「Do the right thing 正しい事をする」というもので、これは私たちが日々非常に真剣に取り組んでいることだ。

◆今年の初め、海外でのCOVID-19の影響を見たとき、私たちは他の多くの大企業よりも数週間早く、すべてのチームメンバーが自宅で効率的に仕事ができるようにするために必要なツールや技術に素早く投資した。これにより、チームメンバーとコミュニティの安全を確保しつつ、住宅ローン金利が低下し始める中、顧客のニーズにも対応することができた。

◆IPOのプロセスでは、長期的な投資に重点を置いていることを多くの皆様にお話しした。何千人もの技術チームのメンバーが継続的にプラットフォームを構築し、改良を重ねることで、前例のない需要の増加に対応してきた。

◆私たちのビジネスに対する考え方と、Rocket Companies が今後の大きなチャンスを生かすために十分な位置にいると考える理由を紹介する。

Rocket Mortgage723億ドルのローンを決済した。記録的な低金利が住宅ローンの需要を牽引しており、これまでも強調してきたように、当社のプラットフォームの力が Rocket Mortgage の重要な差別化要因であることが証明されている。業界全体のキャパシティの制約により、Q2には販売マージンが大幅に増加し、全体のマージンはQ1 3.25% から 5.19% に増加した。

住宅ローンサービス部門の顧客満足度を評価する J.D. パワー賞を 7 年連続で受賞したことも誇りに思う。この賞は、すべてお客様からのフィードバックに基づいているので、当社の従業員はこの賞に大きな誇りを持っている。

総合的に見ると、Rocket Companies はQ2に調整後の売上高が前年同期比300%増の52億ドル、調整後の純利益が28億ドルとなった。私たちは大きな規模で収益性の高い成長を実現している。

消費者向けDirect to Consumerと、Channel partner networkにおいて、対前年同期比で126%増加し、723億ドルという記録的なローンのクローズ額を達成することができた。

実際、Q3、Rocket Mortgage の住宅ローンのオリジネーション量としては過去最高のものになると予想している。完全なデジタル体験に対する需要はかつてないほど高まっており、Rocket はそれを実現している。

◆ビジネス・マネジメントの考え方
IPO の過程で多くの皆様と共有したように、当社の長期的な戦略目標は、2030年までに住宅ローン市場で 25%のシェアを達成すること。私たちは長期的な成長のために事業を管理し、あらゆる市場環境に向けてブランドと技術への投資を継続していく。長期的な視点を維持しつつも、当社はアナリストや投資家の皆様に、当社の事業で見られるトレンドについて透明性を提供することに努めていく。

主な質疑応答

モルガンスタンレー アナリスト
「市場シェア25%という長期的な目標を強調しているが、それがどのような形で進むべきなのか、考えを教えて欲しい。」

CEO
「一歩下がって、ロケット・カンパニーズの戦略的な計画について説明したい。私たちは金利をコントロールすることはできないので、長期的な成長を考えて、成長して市場シェアを獲得するために適切な動きをすることが重要だ。住宅ローン市場を2兆ドル規模の市場と見ているが、今年のように市場がそれをはるかに上回る年もあるだろう。我々は市場シェアの拡大を確実にするための戦略を立てているので、どのような金利市場においても顧客を増やしている。

過去15年、20年の間を見ても、成長は一直線では無かった。横ばいの時もあれば、市場シェアを伸ばしているときもある。今年は金利の影響で大幅な上昇が見られ、プラットフォームを活用して期待以上の成果を上げることができた。今後10年間の成長についても、四半期ごとに見ていくものではない。四半期ごとに見ると、多少の浮き沈みはあるかもしれない。私たちが重視しているのは、市場シェアを年率換算して見ていくことだ。

戦略的には、私たちのモデル、消費者への直接販売、パートナーモデルのプラットフォームを強化、機能を成長させ、時間の経過とともに市場シェアを継続的に成長させることを目標としている。

年末までには、月に400億ドルの決済が可能なプラットフォームを構築することを目標としている。そのためには、そのプラットフォーム、技術、顧客経験、ブランド、必要な人材を成長させていくことが重要だ。」

総括、まとめ

大型IPOとして話題となった$RKT、個人的には非常に魅力的に感じます。

2週間ほど前に既に事前に公表されていた数字とほぼ同じでしたので、大きなサプライズはありませんでしたが、住宅市場にもコロナの好影響が来ていて、Rocket Companiesの決算は素晴らしいものでした。対前年同期比でも大幅なプラスで、Q3も非常に良い数字になることが語られていました。その後、木曜日、金曜日と米国株全体の暴落に巻き込まれて、現時点で$25を切っている状況です。

2030年までに住宅ローンのマーケットシェア25%を掲げていますが、テクノロジーを駆使したプラットフォームで他社と大きな差別化を測り、市場での攻勢をかけようとしています。

売上高、437%増は驚異的です。IPO価格から株価はそこまで大きく跳ねていないので、個人的には今後市場が戻り以上に急上昇の可能性もあるのではと期待しています。

アナリストのレーティングは、3社がBUY,8社がHOLD(株価急落前の時点)で、RBC CapitalのアナリストDaniel Perlin氏は、株価ターゲットを$32と評価しています。現時点の株価からは+28%。

テクノロジーの力で住宅ローン市場を改革していく、$RKTには今後も注目していきたいですね。

最新の株価

↓ポチッと応援よろしくお願いいたします↓
(米国株ブログランキングへ飛びます)
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

Twitterもフォローいただければ嬉しいです。

follow us in feedly

 

 

<人気記事>

【20/9月期】 イーハン($EH) 株価急騰中、UAM(Urban Air Mobility)の先駆者として期待大
【20/12月期】 ぺリオン・ネットワーク($PERI)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ
【20/9月期】 プラグパワー($PLUG)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ
【20/12月期】 プラグパワー($PLUG)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ
【20/6月期】ロケットカンパニーズ ($RKT)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

コメント

タイトルとURLをコピーしました