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【20/6月期】ビッグコマース ($BIGC)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

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Big Commerce($BIGC)の決算内容

<Q2決算>
EPS $(0.38) 予想 $(0.45) ◎
売上 $36.3M 予想 $35.59M◎

<ガイダンス>
Q3売上:35.9M-36.3M vs 事前:34.4M ◎
通期売上:142.5M-143.3M vs 事前:139.5M ◎

決算サマリー

 20年7月期19年7月期変化率
売上$36M$27M33%
営業利益-$7M-$11M
営業利益率-20.3%-39.1%
純利益-$8M-$11M
EPS-0.54-0.73

CEO コメント

ビッグコマースのストーリーを初めてご覧になる方も多いと思うが、事業内容や戦略、今後の機会について、これまで以上に多くの時間を割いてお話したいと思う。お気軽にポップコーンと飲み物と一緒にお聞きください。

私たちの目標は、世界最高のオープンなSaaS型のEcommerceプラットフォームを提供することだ。その目標に向けて、我々は一貫して前進しており、その成果がQ2の業績に反映されている。Q2の売上高は前年同期比33%増の3,630万ドルとなり、好調な四半期となった。年間の総売上高(ARR:Annual revenue run rate)は1.52億ドルで、前年同期比32%増となった。Q2の収益とARRの成長率は、12四半期で最高の成長率を達成した。
<Big CommerceのARRの定義(最重要経営指標)>
MRR : Monthly Recurring revenue(月間SaaS収益)x12か月+過去12か月のサービス売上トータル

多くお客様は、当社のオープンなSaaSプラットフォーム、エンタープライズ機能、柔軟性、TCO(Total cost of ownership)の低さを高く評価している

このような業績を達成する一方で、事業全体での営業レバレッジを継続的に高め、調整後の EBITDA マージンが前年比 19% ポイント改善した。

フリーキャッシュフローは、前年同期が 2,520 万ドルのマイナス、マージンが 48%のマイナスであったのに対し、1-2 Q累計では 1,800 万ドルのマイナスとなった。マージンは 26%のマイナスとなり22ポイント近く改善している。

BigCommerce は、オンラインストアのデザインからチェックアウトまで、オンラインストアの作成、管理、成長に必要なすべてのものを提供しており、ビジネス商品の販売、運営、成長に役立つツールも提供している。私たちはテクノロジーを扱うことで、お客様が最も重要な、商品、顧客、ビジネスの成長に集中できるようにしている。

BigCommerceは、オフラインからオンラインへのコマースの世界的なシフトという、人類経済史上最大かつ最速の変革に参加している。2017年にeコマースが世界の消費者支出全体の10%を占めるまでに23年かかったが、この割合が21%に倍増するまでにわずか6年(~2023年)と予測している。eコマースが爆発的な成長を遂げているのは、企業がオンラインで顧客とのエンゲージメント(関わり)を持てるようになったことが理由の一つだ。

もはやオンラインか、オフラインチャネルかという問題ではなく、消費者と企業がデバイス、ウェブサイト、販売形態を超えて柔軟に買い物ができるオムニチャネルが重要な意味を持つ。今日では、ショッピング体験はソーシャルメディア、コンテンツサイト、マーケットプレイス、企業のウェブサイトから直接始まることもある。最高のEコマースプラットフォームは、顧客がオンラインとオフラインの両方で、潜在顧客が時間を過ごす主要なサイトと、自社ブランドのウェブサイトをシームレスかつ効率的に統合することが重要である。

IDC(調査会社)は、2019年のデジタルコマースアプリケーションの世界市場は47億ドルで、2024年には年率11%のCAGRで78億ドルに達すると予測している。この世界市場には、レガシーeコマースプラットフォームとSaaS eコマースプラットフォームが含まれる。SaaS E コマース・プラットフォームは、業界の店舗数とシェアの拡大を牽引している。

BigCommerceの価値提案である、立ち上げまでのスピード、使いやすさ、高いパフォーマンス、マルチテナント、継続的な更新によるメリットなどに魅力を感じている。ただ業界には、十分なサービスが提供されていないセグメントが多数存在する。このようなセグメントにおいて、BigCommerceは、他のどの企業よりも優れていると思われる5つの点に基づいて市場で勝利を収めている。

WordPress、BloomReach、Group、Acquia、Sitecore、Adobe Experience Managerなど、世界をリードするコンテンツ管理システムにも対応できる能力を含め、ユニークでネイティブなエンタープライズ機能やアプリケーションを加盟店に提供している。

クロスチャネル・コマース
クロスチャネル・コマースとは、消費者や企業が購入するオンラインやオフラインの他のサイトと顧客のコマース機能を統合すること。当社の成功は、加盟店の成功によってもたらされる。FacebookやInstagramなどの主要なソーシャルネットワーク、Googleなどの検索エンジン、AmazonやeBayなどのオンラインマーケットプレイス、Square、Clover、Heartland、VendなどのPOSプラットフォームとの無料の直接統合を提供している。

数週間前に発表したFacebookとInstagramとの既存の戦略的パートナーシップを強化した。このパートナーシップにより、当社の加盟店は、eコマースの店頭カタログをInstagramに簡単に接続することができ、顧客はInstagram上でお気に入りのブランドから直接購入できるようになる

TCO
より低いTCO(Total cost of ownership)とより高いROI(Return on investoment)を提供している。SaaSは、オンプレミスのソフトウェアよりも総コストが劇的に安くなる。SaaSを利用することで、加盟店はソフトウェアとハードウェアのエンジニアを雇用するコストを削減でき、さらにソフトウェアのライセンスコストを節約できる。

パフォーマンスとセキュリティ
私たちは、Google PageSpeed Insightsで測定したところ、当社のプラットフォームのベンチマークは、主要なeコマースサイトよりも高速だった。オンプレミスのソフトウェアを使用してE-Commerceを行う企業は、オンラインストアのコンプライアンスとセキュリティを自分たちで管理しなければならない。BigCommerce を利用することで、お客様は、アップタイム、スピード、およびセキュリティに対する当社の投資の恩恵を受けることができる。

◆大手顧客獲得
2020年上期に、Royal Dutch Shell, Diageo, Sharp Electronicsや、世界最大の消費者向けパッケージ商品会社2社など、フォーブス・グローバル2000の9つの企業がBig Commerceのプラットフォームを利用した。

グローバル展開
EMEAでは前年同期比65%、アジアでは38%の増収を達成。グローバルな拡大は、Big Commerceの戦略の中心だ。フランス、イタリア、オランダにマーケティング拠点を開設し、ヨーロッパの販売者により良いサービスを提供できるようになった。今後もグローバル展開に投資を継続していく。

主な質疑応答

アナリスト
「また、歴史的に躊躇していたフォーチュン2000や大規模な販売業者は、どの程度までBigCommerceのようなオープンプラットフォームに移行しているのか?」

CEO
「世界最大の企業との競争について二つ。1つは株式公開だ。最大の競合であるAdobe、Salesforce、Oracle、SAP、Shopifyはすべて公開企業。私たちが未公開企業だったときは、透明性や信頼性の面で不利な点があったが、今では競争の場をフラットにしている。ここ数ヶ月の間に大きな変化をもたらしたもう一つの要因は、第三者機関の調査から多くの評価が得られたこと。5月に行われたForresterのウェーブレポートから始まり、B2BとB2Cの両方の大規模エンタープライズコマースプラットフォームのレポートで、当社は強力な実行力を持つと評価された。Gartner社のレポートでも、BigCommerce が高く評価された。このような要因で、より効果的に競争できている。」

アナリスト質問
「FacebookとInstagramの関係についてコメント頂きたい。また、今後数年の間にBigCommerceに何をもたらしてくれるのか、期待していることはあるだろうか?」

CEO
「FacebookとInstagramがやっていることは、eBayやAmazon、Google Shoppingのような他のパートナーがやっていることとは大きく異なる。基本的に、Facebookのプラットフォームは、既存のフォロワーに対して、また新規の訪問者を対象として、ターゲティングを行う素晴らしい方法だ。私たちは何年もの間、FacebookとInstagramのパートナーを取ってきた。私たちは、これらのチャネルを早期に採用し、活用しているお客様の間で多くの成功を見ているので、今後も投資を続けていきたい。私たちのプラットフォームを利用していれば、カタログをシームレスに自由に同期させ、FacebookやInstagramにアップロードし、そこで注文を処理し、注文を管理し、顧客とのやり取りを管理することができる。これは非常に強力な統合であり、FacebookやInstagramを活用しているブランドにとっては非常に重要な機能だ。」

総括、まとめ

$24のIPO価格から、現時点で株価は$91.5と大幅にジャンプアップしています。時価総額は$6B弱ですので、最新売上x4で計算したPSR(FWD)は40倍とかなり割高感があります。米国株暴落の前は、$141まで上昇していたので、かなり調整が入ってこの数字となります。

IPOの後で、インスタグラム上でのオンライン販売機能の搭載など、大きく株価を上昇させるニュースもあり、多くの注目を集めていました。決算発表は、すべての項目において予想を上回りましたが、、やはり期待値が高かったためか決算後株価は‐7%となりました。Shopifyの時価総額は、$114Bで、四半期の売上ベースでもShopifyはBigcommerceの120倍の売上があります。

ガイダンスは上方修正しましたが、、もう少し売上成長率を期待してしまいますね。30%台前半だと他のSaaS銘柄と比べても見劣りします。

バランスシートは非常に悪いです、多くの流動、固定負債を抱えて、BS上は債務超過状態でした。粗利率は77%と悪くないですが、マーケティングからR&Dまでかなりの投資をしているため、赤字幅も大きいです。

ガートナー、フォレスターなどのIT系に強い調査会社からの好評価されているので、Shopifyなどの巨艦に対してどう市場でパフォーマンスを発揮するのか、次回の決算までの活動に期待です。

株価が先行して上がっているイメージがあるので、もう少し様子を見たいと思います。急騰前に仕込めた人はさすがです。

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