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【20年3Q】高配当で人気銘柄、シスコシステムズの決算内容分析

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企業分析
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決算のポイント

・20 年3月期の売上は、120億ドルで、前年同期の130億ドルと比べて、8%下落しました。
・売上総利益率は、66.6%で、前年同期の64.6%と比べて良化しました。
・純利益は34億ドルで、前年同期の34.5億ドルから2%下落しました。
・一方、EPS(一株当たり利益)は前年同期の0.78→今季0.79セントへ微増し、投資家の予想していた0.71セントを上回り、昨今のチャレンジングな環境下で対前年超えを見せたことで、市場に好印象を与えました。
株価も決算発表後の時間外取引で、3%ほど向上しました。

CEOのコメント

「サブスクリプションベースのサービスオファーが継続して成長し、対前年で9%の伸びを示した。今ではソフトウェアの売上の74%を占める。」

「企業は最先端のシステムの導入に興味があり、我々のCat9K(最新ネットワーク機器)、とセキュリティが非常に好調である。」

次世代通信規格の5G,新しいWIFI規格のWIFI-6、新たなネットワーク企画の400Gなど、今後の成長させるエリアに対しても、我々は非常に良い位置につけている!」

「シスコは、多くのことが自動化されていく環境の中で、常時接続、生産性、強固なセキュリティに対して、世界一の強さを誇っている。」

「オンライン会議システムのWEBEXは、昨年度の三倍の使用量となっていて、我々の売上を押し上げる要因となっている。企業のテレワークに対してタイムリーでセキュアなサービスが提供できている。」

主な質疑応答

アナリスト質問「Stay at Homeの影響でWEBEXなどのアプリケーションが好調だったとコメントがあったが、アプリケーション全体の売上は昨年度から5%下落している。もう少しこの中身について透明性のある説明をしていただけないか?他に劇的に落ち込んだアプリケーションがあったということだろうか?このビジネスセグメントの底はいつになるのか理解したい。」
CEO「まずは理解の助けとなる指標について説明したい。ここ数年はアプリケーションセグメントは非常に安定していた。我々が一番重要だと思っているのは、顧客を常に業務ができる状態を維持させることだ(get customer up and running)。ある企業はすでにWEBEXのライセンスをもっていて、追加申請を多く受けた。ある企業には90日フリートライアルなどもオファーしている。将来的にこれが顧客とのつながりを生み、売り上げ増につながると考えている。今期に直接的な増要因として表れていないのはこのためだ。ただWEBEXの需要増は将来のために非常に重要なことだったため、コメントをした。」
JPモルガンアナリスト「このマクロ経済の停滞の環境下で、WIFI6や400Gについて、現時点で需要の加速は見えているか?もしくは90日前に期待していたよりも、需要が後ろ倒しになっているか??」
CEO「5G関連で今起きていることは少々複雑だ。我々の顧客からの需要は順調ではあるが、このパンデミックの環境下で、顧客は政府の承認を得ることに苦戦している場面もある。チャネルパートナーは加速させようとしているが、現時点でStay at homeの状況はしばらくは続くと考えるため、ハイブリッドな考え方を持っていくことが重要である。将来的に間違いなく需要は成長すると考えている。」
モルガンスタンレー証券アナリスト「3月から4月にかけて、リモートワークが新しい常識となりつつあるが、顧客は取引に関する予算の変更などを考えているか?もしくはまだ不確定な要素が多いのだろうか?」
CEO「これは良い質問だ。この数週間は、我々の顧客はどうビジネスを継続させていくか、またどのように在宅業務にてIT環境を適応させるかに注力していた。その後、徐々に動いていたプロジェクトにおいて、どう前に進めるかという問題が散見されるようになってきた。ヘルスケアはオンライン診療などで早急に投資が必要だし、教育もそう。旅行関連は苦しんでいるため、ファイナンスなどでサポートが必要など、状況はさまざま。どのように優先順位付けを改めて行うか、顧客ごとにビジネス状況が違うので、柔軟に対応していく必要がある。」
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総括まとめ

シスコシステム、私もアメリカ駐在時代はWEBEXをヘビーに使用してました。また職場のWIFIやネットワーク、テレビ会議などはすべてシスコ製でした。日本でもたびたびシスコのロゴを目にしますね。職場のIT環境を陰から支えている超大企業が、各企業に対して柔軟な対応をとっている余裕を感じました。困っている職場に対してオンラインインフラを提供する、柔軟にサポートする。IT関連の営業とは、このような困りごとを解決することがきっかけで新たな商品やサービスに発展するものだと思います。この苦境を乗り越えたときによりますます顧客とのつながりが強化されていくかもしれません。
同時に、5GやIOTの加速に合わせて、セキュリティやSaaSモデルを加速していくなど、超安定企業の中でも成長エリアが明確で、且つ配当利回りも3%以上と、魅力的な企業であることは間違いないと感じました。
シスコシステムズ、今後も注目です。

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