【銘柄分析】3D Systems Inc($DDD)、直近データ株価、CEOインタビューまとめ

企業分析

3D Systems Coporations($DDD)の会社概要

最近非常に注目度の高い3Dプリンター市場、ARK社が取り揃える$PRNTのETFの構成銘柄で圧倒的に比率が高く、業界のリーディングカンパニーである3D Systems Incが非常に気になっています。一月に入ってから、売上のガイダンスを上方修正したことで、一気に株価が高騰しました。そもそも、3Dプリンター業界で$DDDがどの様なポジショニングで、どのような成長ビジョンを持っているのか、CEOのJeffrey GravesさんがNeedham社主催のVirtual Growth Conferenceで語ってくれているので、その内容を参考にしながらまとめました。さらに直近四半期までの業績データもグラフにまとめているので、それも併せてご紹介します。

3D Systems社は、サウスカロライナ州ロックヒルに本社を置く、3Dプリンター、3D印刷材料、3Dスキャナーの設計、製造、販売、サービスを提供する企業です。3D Systems社の技術とサービスは、航空宇宙、自動車、ヘルスケア、歯科、エンターテインメント、耐久財など、多くの産業の設計、開発、生産段階で使用されています。

3D systems corporationのソリューション事例

3Dプリントサービス

①迅速な試作品の提供→3Dプリンターのソリューションを使用することで、高額な量産試作に移る前に、試作品の品質や質感、外観を実際に手に取って確認することができます。また、使いやすさや実際に製造が可能化の見極め、試験などにも使用できます。
②少数生産→金型を起こす費用を削減できます。カスタマイズ製品を少数生産することが可能となり、少量多品種の生産を可能にし、製品の市場導入時期間を短縮することができます。

ソフトウェアソリューション

金型成型向けの独自の設計ソフトウェアを提供することで、複雑になる設計や製造の問題を解決することができ、且つ3Dモデル専用のCAD/CAMに対応したソフトウェアを使用することで、運用効率をアップできます。最適な部品を素早く準備して最適化するなど、特殊な形状、など詳細にこだわった設計がフレキシブルにできるようになります。以下三つのソフトウェアが主力商品です。

◆Geomagic Freeform→3Dの設計用ソフトウェア
◆Cimatron→ツーリング専用統合型のCAD/CAMソフトウェア
◆3DXpert for SOLIDWORKS→設計準備を最適化するソフトウェア

対応可能な材料

金属、ワックス材、プラスチック、メタル、合金、フルカラー複合材など多岐にわたる材料を使用可能なプリンターを提供しています。

グローバル展開

アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、イギリスなどの国に展開してます。

最新の株価1/15終値

一月に入ってから、売上の上方修正があったことを受けて、10ドル台前半から、一気に30ドルを超えるまで上昇しました。もともとアナリストは、$140Mほどを予想していました。それをはるかにアウトパフォームする数字を示してきたことが、この急騰の要因です。さらに手元に6400万ドルの現金があり、負債をほぼ返済したこと、利益率も改善することもアナウンスし、完全にコロナの底を打ち成長を貸せくさせる段階にきていることが評価されています。

市場成長規模(TAM)

期待されている市場の成長は非常に強いです。この下の図は、市場の成長を表したデータですが、EYやIDCをはじめ、その他多くの市場調査会社が出している予測が様々な色の線で表現されています。どの調査会社も今後高い成長を示していることが伺えます。5年間でCAGRは24%、市場は$35B(3.5兆円@100円)に到達すると予測されています。特にヘルスケア、自動車、耐久財、宇宙産業に対しての高い成長が期待されます。

https://s23.q4cdn.com/369160497/files/doc_presentation/2021/01/3D-Systems-Needham-Presentation-Jan-13-2021.pdf

ARK社の3DプリンターETF($PRNT)

$DDDは、ARK社のの最新構成比率では2位ですが、昨今の$PRITの株価工場のドライバーとなっているのは、間違いなくこの$DDDとなります。

3D Systems Coporations($DDD)の決算内容

直近決算サマリー

薄いブルーでハイライトしたエリアが、直近の決算の内容です。次期の決算は2/24を予定していますが、その予測が170-176Mに上方修正されています。

売上推移

12月期の最新決算はまだ先ですが、そのガイダンスを引き上げた($170M-176M)ことによって、コロナで落ち込んでいた売上の底打ち、さらに成長の兆しを示すことができています。

事業別の売上

ヘルスケア事業:対前年は+6.1%、対前期比は19.7%成長
産業向け事業:対前年同期比は+21.3%、対前期比は-23.8%

売上成長率(対前年同期比、対前期比)

売上原価、販管費、研究開発費の推移

粗利率推移

営業利益率推移

セグメント別売上比較

EPS(一株当たり利益)推移

Jeffrey Graves CEOコメント

私は昨年の5月下旬に入社した。CFOのJagtar Narulaはその数カ月後に入社しました。経歴を見ると、私の初期のキャリアのほとんどはGEで過ごしてきた。R&Dエンジニアとしてスタートし、その後、運営管理職を経て、最終的には事業を運営し、ここ何年も公開企業を経営してきた。
取締役会からの私の使命は、会社の強力な焦点を選び、※”Additive Manufacturing”のルーツに立ち返り、成長と利益率を軌道に乗せることだった。まだ旅の初期段階ではあるが、初期の兆候はポジティブなものが出ている。

AM技術は、「付加製造技術」とも言われます。
“付加”という言葉が意味しているとおり、AM技術は材料を付け加えていく製造技術です。より具体的には、AM技術は、製造する物体の3Dモデルデータを高さ方向で0.01mmから0.1mm程度の厚さでスライスして、その断面の形状に合わせて一層毎に材料を積み重ねていき、物体を製造する技術です。つまり、AM技術の技術思想は、材料を積み重ねて物体を造形するプラスの技術思想であると言えます

https://engineer-education.com/additive-manufacturing/

昨年の6月の段階では、COVIDの影響を直に受けて、非常に困難な時間だった。物事はシャットダウンされ、弊社の施設は最低限のレベルで営業していた。顧客とのミーティングを維持していたが、世界中で産業が停止していたし、医療の分野でも多くの処置が必要不可欠ではないと判断され、延期されていた。

また、率直に言って底がどこにあるのか分からなかったので、その時にアフターマーケットの株式募集を開始し、現金需要をすべて満たすように努めた。

この半年間で状況は劇的に変わった。組織再編に先立ってリストラに着手したが、その基礎として、私たちは80年代後半から企業として活動しているが、私たちは何のために存在しているのかを問い詰めて会社としての目的を再定義してきた。

弊社は、世界でいくつかの産業にまたがる特定のアプリケーションのための”Additive Manufacturing Solution”を可能にするリーダーであると考えている。これはCOVID期間中にも重要視されていたが、リードタイムの短縮やサプライチェーンの柔軟性も実現していきたい。また、軽量化や部品の集約化により製造効率が向上し、性能上の理由や用途に応じて、より複雑な材料や形状を使用することも可能にしていきたい。

今日の私たちの焦点と組織構造を見てみると、ヘルスケア事業と産業事業がある。これらの事業の下には、プリンター、ソフトウェア、材料などの技術開発がある。それが成長の原動力となり、適正なマージンで成長し、拡大することができる。そしてこれらの技術を組み合わせることが重要で、いくつかの企業は、それらを実現するためにパートナーを組もうとしている。私たちの会社は、それらの技術を一つ屋根の下に持って独自に組み合わせることができる。

■ヘルスケア事業
へルスケア事業は、一般的には、3Dプリンターにとって非常に素晴らしい事業だ。
これらのアプリケーションの例をいくつか挙げてみると、いずれも新規参入者にとっては参入障壁があり、当社のように参入してしまえば、顧客は品質と性能を重視するので高い粗利率を享受できる。また、これらの製品は数量は限られているが、カスタマイズが可能であることから大きなメリットがある。

■産業事業
産業分野では、航空宇宙から自動車、工業製品や消費財、半導体産業に至るまで、さらに幅広い市場や用途があるが、これらすべてに良い具体例がある。これらは、3Dプリンティングの恩恵を最も受ける非常に具体的なアプリケーションであり、より特定の市場に焦点を当てているので、コモディティを世界中に販売することに焦点は当てていない。このようなバーティカルアプリケーションは、世界中で大きな成長の可能性があり、さらに粗利率向上の可能性を秘めている。そういった点では、我々は完全なソリューションプロバイダーでありたいと思っている。

当社の製品の設置台数は大規模であり、プリンタを稼働させ、サービスやアップグレードを長期にわたって維持するための膨大なサービス組織を持つ必要がある。プリンタの寿命は約20年なので、良好に稼働を維持し、継続的にソフトウェアをアップグレードし、材料を販売することができ、非常に良いビジネスモデルとなっている。

また、その技術を構成するすべての要素を自分たちで設計・製造し、必要に応じてパートナーと協力して規模の経済性を高めている。弊社には、この分野での豊富な経験があるので、素晴らしい顧客基盤と市場へのチャネルとの関係を継続し、成長していきたい。

■COVID成功事例
人工呼吸器のスペアパーツが不足していたり、最前線で働く医師のための防護用具が不足していたので、それを3Dプリンターで製造し提供した。COVIDの経験から学んだことは、これらの拡張されたサプライチェーンは、コスト面では素晴らしいかもしれないが、パンデミックや世界各地のロジスティクスが麻痺した状況や、制約がある場合には、本当に不自由なものになってしまうということ。そのため、病院は今後ますます、このような種類の部品や防護用具を緊急時に製造するために、限られた生産能力を持ちたいと考えるようになるだろう。

■バージニア州の病院の導入事
バージニア州の病院とは、整形外科の仕事やその他の仕事で長い付き合いがある。彼らは昨年、弊社の製造能力を病院システムに導入してくれないかと打診してきた。私たちは3つの病院で実証しているが、私が期待しているのは、このモデルは全国の大規模な病院システムにも採用されるということで、彼らはある程度の柔軟な生産能力を持っている。我々は機器、材料、ソフトウェアサービスを提供しています。私たちは人材を雇用し、トレーニングを行い、パッケージをお客様にお渡しし、今後何年にもわたって継続的にサポートしていく。

■外科分野への応用
当社の伝統的な事業の一つである整形外科分野とヘルスケア分野がある。骨の構造は人それぞれで、私の骨は他の方の骨とは異なり、形も質も異なるが、皆同じような機能を果たしている。骨から腫瘍を摘出したり、骨折した骨や頭蓋骨、骨格系の他の欠陥を修復する必要がある場合、これらはすべて、Additive manufacturingによって手術をサポートすることができる。その患者特有の状態に合わせたハードウェアを短期で設計、納品することで、手術を生産性を大幅に向上させることができる。顔や頭蓋骨の構造についてや、体の周りの他の関節や骨についての専門知識が高いため、これは当社にとって真の成長機会であると考えている。

まとめ

3D Systems Corporationの事業内容、非常に興味深かったです。従来のマニュファクチャリングでは実現できなかったことを、ソリューションとして提供できる点について魅力を感じました。自動車業界では、金型を設計して部品を製造するには膨大な時間やコストがかかる課題を、プリンターで代用する。すでにメーカーがサポートを終えた自動車部品をフレキシブルに生産するなど、多岐にわたる用途があります。

ヘルスケアでも、3Dプリンターで特殊な手術用のパーツを製造したり、患者の手術する箇所を3Dプリンターで再現し、手術のシミュレーションをするなど、今後のヘルスケアの発展に欠かせないソリューションとなると感じました。その他も、宇宙事業から教育、耐久消費財に至るまで幅広く事業を展開していて、単なるハードウェアを販売するだけでなく、設計をアシストするソフトウェア、サービスに至るまでエンドツーエンドに至るソリューションを提供している企業であると思います。

市場もCAGR24%で成長を遂げていく、今後品質が高まっていくにつれて、3Dプリンターがテクノロジーの発展の一翼を担う時代が来るかもしれないと感じました。ARK社のイノベーションETFの中でも3Dプリンターはどちらかというと地味な存在であったかもしれませんが、昨今の急騰を受けて、考えを見直しましたが、実際に調べてみると本当に将来性がありそうですね。

ビジネスモデルとしては、3Dプリンターを設置して、そのアフターサービスや消耗品材料で儲けを生み出す。さらにソリューションとして解決策を顧客と一緒に考えて実行することで、その付加価値部分で粗利を稼ぎ出すビジネスモデルだと思います。

昨年5月に就任した、上記インタビューでも紹介したJeffrey GravesCEOが非常に優秀のようです。コロナで大幅な事業の落ち込みと同時にリストラや組織再編、財務体質の強化などを断行し、直近非常に業績が持ち直しを示しています。

最後に余談ですが、ティッカーシンボルが$DDDの時点で、3Dプリンター業界の中では一歩先を行っている気がしました(笑)。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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