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【20/12月期】 テラドック($TDOC)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

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Teladoc($TDOC)の決算内容

2021年3月期の最新決算は、以下のリンクからご確認ください。

決算サマリー

EPS:-$0.27(予想:-$0.267)
売上高:$383.3M(予想:$378.4M)

売上推移

リボンゴ買収の影響もあり、売上成長率は+145%となりました。リボンゴの影響を除いても、+80%の成長があったとCEOは説明しています。

売上成長率(対前年同期比、対前期比)

地域別売上成長率

インターナショナルの売上の伸びが低いですね、、ここをどう伸ばしていくか、TDOCは非常に重要だと考えています。アナリストからも質問が出ていました。

粗利率推移

CEOコメント

2020年は、Teladoc Healthにとって、また、より広範なヘルスケア業界における遠隔医療の役割にとって、変革の年となった。コロナウイルスが大流行している中、何百万人もの消費者に必要とされるヘルスケアを提供し、2つの重要な買収を完了した。

Q4には、事業全体にわたって広範囲の強みを発揮し、売上は前年比 145% 増の 3.83 億ドルに達し、InTouch Health と Livongo の追加分を除くと 79% のオーガニック成長を達成した。当社のチャネル、製品、地域全体の強みと、新たな機会の強力なパイプラインが組み合わされたことで、短期的にも長期的にも事業の見通しに大きな自信が持てるようになった。新しい年を迎え、消費者、顧客、プロバイダーの高度化する期待に応えるために、これまでにないほどの体制を整えている。

コロナウイルスワクチンの納入に進展が見られノーマルな状態への回復が期待されているが、それでもパンデミック前と比べると、はるかに大きいバーチャルケアに対する継続的な需要を見ている。InTouch の買収を含む、病院および医療システム市場における当社の能力の拡大により、当社はこのチャネルのリーダーとしての地位を確立した。

当社のエンタープライズ・ソリューションは、場所を問わず、消費者のニーズに関係なく遠隔医療の包括的なサービスを可能にする。当社のプラットフォームを使用することで、お客様は、ICU での高急性期の重要なケアから退院後のフォローアップや緊急ケアの訪問まで、さまざまなユース・ケースに対応した遠隔医療を提供することが可能だ。

Q4には、ドイツの大規模病院ネットワーク向けにクリティカルケアプログラムをサポートする新規契約を締結し、当社のプラットフォームソリューションを国際市場に提供するための強力な前進を続けている。

慢性疾患の管理における当社の拡大した能力は、ホール・パーソン・ケア(下記に解説)を実現するための独自の立ち位置にいる。Livongo との提携により、当社のリーダーとしての地位が拡大し、バーチャルケアの未来を再定義しようとしている。当社は、ウェルネスや予防から、慢性疾患を持つ人々のためのケアの調整、重症患者のための高急性期ケアに至るまで、消費者のためにあらゆる分野のケアをバーチャルで提供し、管理する能力を有している。この組み合わせは市場で反響を呼んでおり、Livongo社との取引を完了して以来、複数のクロスセルを締結している。

前回の決算説明会では、GuideWell とTyson Foodsとの大口取引や、先月の地域医療プランのクロスセルに焦点を当てた。リボンゴとの取引が完了してから、現在では十数件のクロスセルの契約にサインしている。また、新規案件のパイプラインは、この3ヶ月間で2倍以上に増加。初期の指標は、本買収を発表した際に強調した売上シナジーを実現できるという大きな自信を与えてくれている。

数週間前、当社は年次グローバル成長サミットをバーチャルで開催し、InTouch Health と Livongo の新しいチームメイトを含む 700 人以上が集結した。この年次サミットは、当社のマーケティングチームが市場で価値提案を効果的に伝えるために必要なツールを提供するだけでなく、ベストプラクティスを共有し、互いに学び合う絶好の機会となった。

当社のデータ・プラットフォームと資産の統合は、組み合わせたデータ・セットの力を引き出すための作業を進める中で、継続的に進んでいる。現在、毎週200万件の血糖値のデータを取得しており、臨床医はテキストやチャットを介して10万件以上の患者のメッセージに応答し、毎日平均3万件以上のバーチャル訪問を提供している。

当社の製品やサービスを統合するための大規模な投資を行っている。例えば、Livongo と Teladoc の両方の機能を組み合わせた新しい行動医療製品に大きなチャンスがあると考えている。この革新的な製品は、LivongoのmyStrengthプラットフォームのデジタルケアプログラムと、Teladocの臨床医のバーチャルネットワークの専門知識と利便性を組み合わせたものだ。私たちは行動医療への新たなデジタル・フロントドアを創造し、消費者が適切なタイミングで適切なケアを見つけられるようにすることをゴールにしている。この行動医療サービスは、でに世界中のクライアントから大きな期待を寄せられており、年内には市場に広く導入されることを期待している。

■2021年ガイダンス
2021年の見通しには非常に自信を持っている。通年では、売上高は19.5~20億ドルの範囲になると予想。これはLivongoの買収による80%、Teladoc単体でで40~43%のオーガニック成長を予定している。利用率の工場、慢性ケアプログラムに対する需要に対する複数製品の販売、ライセンスプラットフォームに対する需要増、国際市場の成長、新規会員の追加など、広範囲に成長を加速していきたい。

主な質疑応答

アナリスト
「有料会員の契約維持率や市場での競争環境について教えて欲しい。」

CEO
「リテンション率は高水準を維持している。過去の水準と同様に 90%台後半から中盤を継続している。実際、私たちが見ているのは、パイプラインの成長が例年よりも速いということ。パイプラインの成長機会である会員数を見ると、昨年の同時期と比較して会員数が50%以上増加している。

これは、市場と顧客が当社のフルソリューションの価値と、当社が占める独自のポジションを認識していることを示していると思う。より狭い範囲の製品しか持っていない競合他社は、我々が生み出した新しいパラダイムの中では太刀打ちできていないので、私たちが市場を奪っていくことになると思う。」

アナリスト
「リボンごとの買収において、クロスセルやシナジー効果についてもう少し説明して欲しい」

CEO
「クロスセルは2021年も継続的に行われるが、より本格的になるのは2022年以降。当社の見通しは非常に良いと感じている。現在は2021年の影響は保守的に見ているが、より22年に顕著に実現できると考えている。」

アナリスト
「インターナショナルビジネスにおいて、どの地域において強みがあるのか、もう少し詳しく教えて欲しい。」

CEO
InTouch ソリューションの国際的なチャネルをベースに、Livongo 製品の国際市場展開には大きな関心が寄せられている。地理的には、ヨーロッパ大陸と英国の両方で順調に成長しており、南米市場、特にブラジルは非常にエキサイティングなチャンスがあると考えている。ブラジル市場はハイテクに精通していることが特徴で、民間の健康保険がかなり普及している市場。ヨーロッパでは、Telefónica社との提携を開始したが、非常に強力な関係が続いている。また、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでは、強力で安定した事業展開を続けている。Livongoの能力を活用してこれらの市場の一部を開拓することは、当社の事業活動における国際市場の役割を大きく変えることになると信じている。」

総括、まとめ

Teladocの決算、売上は予想をビートしましたが、EPSは未達、ガイダンスもわずかに上方修正しましたが、有料会員数のガイダンスはほぼ横ばいで、こちらが投資家を失望させた一つの要因だったのかなと思います。

アナリストからの質問でも、やはりリボンゴ買収によるシナジー効果について大きな関心があるように感じました。より定量的に、どれだけのクロスセルがあったのか、今後見込めるのか、投資家に対して明確に成長を見せていくことが求められていると思います。

慢性疾患のリモートモニタリングのリボンゴ、遠隔医療のテラドックの組み合わせは、よくホールパーソンエクスペリエンスとCEOが表現していますが、そのシナジーがキーとなります。(以下参照)

Livongoは、慢性疾患を持つ患者に対して365日いつでもAIのビッグデータをベースにアドバイスできるプログラムを提供していて、TDOCは遠隔治療のプラットフォームがあります。医者に診てもらいなさいというアドバイスしかできなかったLivongoが、実際の治療まで包括的にカバーすることができるようになるため、それをWhole person care、やWhole person experienceという言葉で表現されています。↓↓買収時の資料

私も、この組み合わせが、長期的に医療業界のAmazon的存在となることを期待しています。
これが米国民のスタンダードの医療システムで、いつ、どこにいても専門家と相談できる、又治療が必要な時はドクターにオンラインで受診ができるようになると、このシナジーが生むプラットフォームの力は大きくなると考えています。

まだコロナが終息したとは言えない状況で、リオープニングでどれだけ遠隔医療プラットフォームへの需要が維持できるのか、もしくは拡大できるのか不透明な部分が大きいので、ガイダンスも保守的にみているのではと推測しています。大きく下落したものの、長期目線で見ていくべき銘柄の一つかなと個人的には考えています。

ARK社は、TDOCが先週大きく売られたタイミングで、大量にTDOCの株を買い増していました。このあたりの動きも気になりますね。

今後も、Teladocの進捗をmonitorしていきたいと思います。

リボンゴ買収時の、リボンゴCEOと、テラドックCEOのインタビュー記事を以下に乗せておくので、こちらもご参考にしてください。

Teladoc/Livongo CEOインタビュー@Molgan Stanley Healthcare Technology conference
インタビュー内容Morgan Stanley アナリスト「Jason,...

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