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【20/12月期】 ニオ($NIO)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

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Nio($NIO)の決算内容

決算サマリー

EPS:-$0.14(予想:-$0.07)
売上高:$1.02B(予想:$1.01B)
Q1ガイダンス:売上高 $1,131.4~1,158.2M

売上推移(RMB)

売上成長率、驚異的な売上増を記録していますね。

売上成長率(対前年同期比、対前期比)

納車台数推移

粗利率推移

最新バランスシート

度重なる増資により、キャッシュは、$5.8Bまで増加しています。このキャッシュをどう成長につなげるかがポイントかなと思います。アナリストが質問しているかもしれないので、後程確認します。昨年まで債務超過で倒産寸前だった会社とは思えない財務体質になっています。

William Li CEOコメント

NIOの2020年Q4の決算コールにご参加いただきありがとう。

NIOは今期トータル17,353台のES8、ES6、EC6を納車し、前年同期比+111%、前四半期比+42%の力強い成長を示した。2020年の累計納入数は43,728件に達し、2019年比+113%の力強い成長を示した。

2021年1月には7,225台、2021年2月には5,578台という歴史的な月次納車台数を達成し、それぞれ前年比352%、689%の力強い成長を表している。2020年の市場では、3つの新型車すべてがすばらしいパフォーマンスを達成した。ES6は、2020年通年でSUVセグメントにおいて中国で最も売れたEVとなった。ES8は、中国で40万元価格帯のプレミアムSUV EVセグメントにおいて、2020年の販売台数で1位になった。

EC6は、一流の製品品質とサービスを背景に、2020年11月から3ヶ月連続で中国のプレミアムSUVセグメントで1位を獲得。NIOは、ユーザーや業界からの肯定的な高評価と高フィードバックを受けている。2021年1月に発表された自動車安全指数では、2020年にCIASIがテストした全モデルの中で、EC6は最高の安全性評価を獲得した。競争力のある製品の提供、優れたサービス、革新的なビジネスモデルに支えられ、ユーザーからの認知度が高まっており、2021年Q1の全体の納車台数は2万~2万500台に達すると予想している。

売上総利益率については、順調な納入台数の増加、平均販売価格の安定化、材料費と製造効率の改善により、Q4の車両売上総利益率は17.2%に達し、さらに新エネルギークレジット収入の恩恵を受けた。全体の粗利益率も17.2%に上昇している。

2020年1月9日のNIO DAY にて、2021年に、初のフラッグシップセダンであるET7を発表した。画期的なエクステリア、洗練されたインテリア、効率的なパワートレイン、没入型デジタルコックピット、そして業界をリードする自動運転機能を備えたET7は、ユーザー、メディア、業界から注目すべきフィードバックを受けている。

NIO Aquilaスーパーセンシングは、800万画素の高解像度カメラ11台、検出範囲500mの高解像度LiDAR1台を含む33台の高性能センシングユニットを搭載している。NIO Adamの演算能力は最大1,016TOPS。NADのセンサースイートとコンピューティングパワーは、他の競合他社をはるかに凌駕し、自動運転産業の量産化の進展を加速させる。

初代に比べて大幅な低コスト化と3倍のサービス容量を実現した「パワースワップステーション2.0」を「NIO Day」で発表した。また、エネルギー密度50%向上を誇り、新型車の走行距離を大幅に伸ばすことができる150キロワットのバッテリーパックを発売した。150キロワット/時のバッテリーパックにより、ET7の走行距離は1,000km以上に達する。

ユーザー数の増加とバッテリーの提供範囲の拡大に伴い、BaaS(Battery-as-a-Service)を選択するユーザーが増加している。2021年2月の新規受注におけるBaaSの導入率は65%に到達している。

NIOは、研究開発投資を断固としてステップアップさせ、コア技術や新製品の開発・生産を加速させていく。2021年には、当社の研究開発投資は倍増し、約50億元に達する見込み。当社の生産能力は1月に7,500台に達した。パートナーのJACはすでに合肥工場でのさらなる生産能力増強に着手しており、ET7や将来の製品の生産に備えて、1シフトで15万台、2シフトで30万台の年間生産能力に拡大する計画だ。

販売・サービスネットワークについては、現在、23のNIOハウスと303のNIOスペースがあり、中国の121都市をカバーしている。さらに、当社には急速充電ステーションが127カ所、Destination Chargerが1700カ所以上あり、2021年末までにそれぞれ600カ所、15,000カ所に達する見込み。

スタートアップとして、本来の使命を忠実に守り、新製品やコア技術の研究開発に断固とした効率的な投資を続け、充電・スワッピングネットワークとアフターサービスネットワークをさらに拡大して、NIOユーザーに最高の全人的体験を提供していく。

主な質疑応答

アナリスト
「今期、車両粗利率が、向上した背景について具体的に教えて欲しい。」

CFO
「より粗利率お高いES8とEC6がメインに販売されたため、そのミックスの変化で好転した。また、平均販売単価も上昇し、工場のコストや製造原価は改善した。あとはEVクレジットの販売によっても全体の粗利率は向上した」

アナリスト
「半導体チップやバッテリーの供給不足についての状況について教えて欲しい。」

CEO
「チップの供給とバッテリーの供給について、もちろんこれはサプライチェーン全体に非常に大きな影響を与えるので、Q2の制約の1つだ。今はチップの供給は潤沢だが、将来的な状況は変化していくと思うし、リスクはある。チップの調達を確保するために、サプライチェーンのパートナーとのコミュニケーションやコラボレーションをすでに開始している。また、チップセットの供給が十分にあることを確認するために、チップサプライヤーとの直接のコミュニケーションも行っている。Q2については、基本的な需要を満たすだけのチップの供給は確保できると考えているが、リスクはまだかなり高いと考えている。」

アナリスト
「プレミアムマーケットにNIOはフォーカスしているが、より大衆車マーケットにサブブランドなどを作って追従することは考えていないのか?」

CEO
「NIOブランドでは、大衆車市場は参入しない。過去数年、ジョイントベンチャーを立ち上げていくつか異なったアプローチをしてきた。今後はマスマーケット市場に対して積極的に活動していきたいし、これは我々の長期的な戦略の一部となるだろう。」

アナリスト
「短期的な納車台数のガイダンスが弱いように感じるが、テスラのModelYの影響もあるのだろうか?」

CEO
「ご質問ありがとう。通常、Q1は補助金などの政策の関係上、EV業界にとってはローシーズンとなる。モデルYは現地生産車の価格設定を発表したが、これは通常の戦略であり、テスラの慣行だ。通常、彼らは価格を下げて、その後、受注残を押し上げる。

NIOは安定した受注実績を確保したいと考えているため、テスラとはアプローチがかなり異なっている。NIOは価格を下げて受注残高を増やしたいわけではないので、テスラとは全く異なる。価格を下げたくないからこそ、サービスやエクスペリエンスの向上、市場での口コミ評判の構築に力を入れていきたいと考えている。

この戦略のおかげで、非常に安定したしっかりとした価格設定を製品で実現することができるので、粗利率や車両粗利率にも貢献できると思う。先ほど申し上げたように、2 月の新規受注のうち BaaS の受注率は 55%に達しており、月を追うごとに伸びている。このように、当社独自の競争力と長期的な能力があれば、短期的な戦略に左右されることなく、市場での足元をしっかりと固めていくことができると考えている。」

総括、まとめ

NIOの決算、EPSはミスしましたが、売上は予想を上回りました。EPSが下回ることはNIOは良くあることなので、今年の納車台数の工場をどう達成していくかについてアナリストは非常に関心を持っていたように思います。チップの供給懸念、テスラのModel Yの価格下げ、生産能力、ET7が2022年まで販売されず、既存の3機種で戦わないといけないこと。本当に今年成長が描けるのか?Q1の納車ガイダンスも弱く映ってしまったように思います。

3月の販売台数実績が、次のチェックポイントとなりそうですね。2月は1月よりも納車台数は下落しましたが、春節の影響もあり、毎年の季節要因のようです。

ただ、中長期的な成長のシナリオ、ストーリーはむしろ軸がぶれていないように感じました。バッテリーステーションの拡張、NIOハウスやアフターサービスの充実、研究開発費の増強、さらにセカンドブランド?で大衆車マーケットの戦略についても匂わせていました。度重なる増資により、キャッシュポジションは6000億円規模まで膨らみ、それをどこに投下していくのかが楽しみです。(1年前のBalance Sheet を見ましたが、、かなりひどい状況だったので、この1年の劇的な改善はすばらしいですね。)

短期的には不透明感が強く出てしまった決算となりましたが、中長期的な成長に大きく期待したい、NIOの決算でした。今後もフォローしていきます。

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