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【20/4月期】エヌビディア($NVDA)が投資家予想を上回る好決算、CEOコメント、質疑応答まとめ

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企業分析
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エヌビディア($NVDA)の会社概要

ゲームやパソコン向けのGPU(グラフィックプロセシングユニット)を製造販売する巨大IT企業。かつては2005年にはソニーのプレイステーションなどにもそのチップは搭載されていました。昨今これだけエヌビディアが注目されている理由は、次世代AI用のGPU開発で、エヌビディアが他社に先行しているからです。自動運転、人工知能、AR/VRの開発、データセンターやスーパーコンピューターなどに必要不可欠なGPUを作っているのが、エヌディビアです。

インテルやクアルコムと比べると売り上げ規模は劣るものの、時価総額は既に$260Bのインテルに対して、エヌビディアは$220Bとひっ迫しています。日本円にすると24兆円ほどで、日本のトップのトヨタを軽く超えていますね。いかに投資家がエヌビディアの成長性に期待しているかが伺えます。

本日はエヌディビアの最新決算について、CEOのコメントや質疑応答なども含めてまとめましたので、株式投資を検討されている方の参考になれば幸いです。

エヌビディア($NVDA)の決算内容

決算サマリー

・20 年4月期の売上は、31億ドルで、前年同期の22億ドルと比べて、39%の増収となりました。
・営業利益は9.8億ドルで、前年同期の4.0億ドルから173%の増益となりました。
・純利益は9.2億ドルで、前年同期の4億ドルから133%上昇しました。
・EPS(一株当たり利益)は1.47ドルで、投資家の予想を上回りました。
 2020年1Q2019年1Q変化率
売上$3,080M$2,220M39%
営業利益$976M$358M173%
営業利益率31.7%16.1%97%
純利益$917M$394M133%
EPS1.470.64130%
自己資本比率56.3%70.5% 
流動比率1029.1%491.7% 

売上、営業利益、営業利益率推移

営業利益率は3割超えを3期連続で達成し、対前年同期比では今年に入ってプラス成長を継続しています。

EPS(一株当たり利益推移)

バランスシートの変化(最新左・前年同期右)

自己資本比率は多少下がりましたが、圧倒的な流動比率を高めていますね。ザ、米国のテックカンパニーというバランスシートです。

配当金、配当利回りの推移

株価の上昇により配当利回りは減少ですが、成長企業ですので、配当目当てで購入する人はいないでしょう。

ビジネスセグメント毎の売上増減

決算発表でもありましたが、データセンター事業とゲーミングが大幅増収となっています。

CEO コメント

会計年度FY21の1Qについては、素晴らしいスタートを切ることができた。

中国で始まったパンデミックがグローバルに拡大するにつれて、人々は在宅勤務、オンライン授業、ゲーミングが急増した。ゲーム時間は約50%も増大しており、この影響を受けて、ハイスペックのゲーミングPCに対しての需要が急増した。これがゲーミングセグメントで売り上げが増加した最大要因だ。

自動車産業向けの需要については7%減少した。これはほとんどの自動車メーカーがパンデミックの影響で工場をシャットダウンしたことが影響している。これは2Qに入っても影響は続いていく、おそらく40%ほどは下がるだろうと見込んでいる。

データセンター向けの需要が80%増と非常に好調で、初めて10億ドルの売上を超えた。また、先週発表したA100 GPUについては、すでに需要が急増しており、我々もフル生産で対応している。来四半期に向けても売上を押し上げる要因となることは間違いない。また、買収したMellanoxの売上も来四半期から計上される。

主な質疑応答

メリルリンチ‐アナリスト「新製品であるAmpere(A100)については、どの程度売上に寄与してくるのかを知りたい。このA100が人工知能市場の中でどのように浸透していくのかを理解したい。」

CEO「それは間違いなく売り上げに寄与していくだろう。コンピューティングを強化することは、まだ旅の序章にすぎない。

インターネットを見ておすすめの映画や曲、ニュースを勧めるのは、すべてはマシーンラーニング技術から来ている。より多くのデータが取れれば取れるほどその精度も上がり優れたものになっていく。従来はCPUで対応していたが、今後はディープラーニングのアプローチが普及されていく。我々のAIマイクロサービスがその需要に対応していく。

二つ目はクラウドコンピューティング。今後は100兆円市場に拡大していくだろう。これは我々のデータセンタービジネスの成長につながると考えている。

三つめは5GやIOT、人工知能が普及するにつれて、物流や倉庫、製造、農業、建築などもすべてがテクノロジー産業に入ってくるだろう。すべてのビッグデータが我々のデータセンターに取り込まれる。ウォルマートがスマートリテイル、USPS(アメリカの郵便局)が最大のメール仕分けと配送サービスを、BMWが工場の自動化に我々の製品を使い始めている。これらが立ち上がり巨大な市場となっていくことは間違いない。

だからこの旅はまだ始まったばかりなのだ。」

ゴールドマンサックス‐アナリスト「現状の米中貿易についての見通しについてコメントが欲しい。私は直接の影響は無いと思っているが、今コンピューターサイエンスにおいて貴社が重要な役割を担っているのを見ると、誰かが米国外の企業に技術的な貢献をしていると言われる懸念は無いか?」

CEO「米中の緊張については、これまでもあったし、今後もおそらく長く続いていくだろう。中国の構成のコンピューティングシステムはそのほとんどが中国製であるので、我々の状況は実質的に変わらないと考えている。」

アナリスト「Mellanoxを買収して傘下にしたが、どのようにその資産を有効活用していこうと考えているか?」

CEO「ソフトウェアと電子機器、チップの開発の連携においてワールドクラスの技術を持っている。世界の60%のスーパーコンピューターにMellanoxの技術が入っており、AIスーパーコンピュータでは100%。大規模な分散コンピューティングの理解において、彼らに勝るものはいない。それが、この会社が宝石のように大切である理由だ。」

総括、まとめ

コロナ禍の株価上昇を見て、昨年夏に購入して秋に株を売却したことを死ぬほど後悔しております。そしてその後、一番の買い時はコロナショック直後でしたね。

近い将来、「エヌビディア、入っている」の時代が本当に来るかもしれないですね。エヌビディアへの投資については、業界が飛躍的に成長しているので、多少高値でもこの流れに乗ることはグロース株投資の中でもエヌビディアは良いチョイスかもしれません。5G、IOT、AR/VR、人工知能、自動運転、ビッグデータなどに必要不可欠の製品を開発しているので、他のテクノロジー企業とは一線を画した成長の期待を感じました。少額ですが、私もポートフォリオの一部に加えることを検討します。

今後のAI時代の主役となっていくことは間違いなく、コロナ過で潜在的な力を示した好決算でした。CEOのJensen Huangの話を聞いて、非常に刺激されました。このようなイケイケドンドンの会社が日本にはあまり見られないので、やはり米国株は面白いです。

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