【21/9月期】 ぺリオン・ネットワーク($PERI)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

企業分析

Perion Network($PERI)の会社概要

Perionはイスラエルを拠点とするアドテック企業で、ウェブやモバイルベースのデジタルビジネス向けにエンゲージメントと収益化アプリケーションを提供しています。 本社はイスラエルのテルアヒブにあり、サンフランシスコ、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ワシントンDC、ロサンゼルス、アトランタ、ミラノ、ハンブルク、デュッセルドルフ、パリ、バルセロナにオフィスを構えています。

今回の決算で、売上成長率を見せ、株価が上昇中で注目されています。

Perion Network($PERI)の決算内容

決算サマリー

Display and Social 広告の売上成長率が突出しています。ガイダンスを10/4に上方修正したばかりですが、今回の決算でさらに上乗せしてきたことがサプライズとなりました。

FY21ガイダンスアップデート

年初に掲げていた3か年計画

同時に2022年のガイダンスを$580-600Mと上方修正しています。年初の中期的見通しでは、以下のように2023年に$500Mがターゲットでしたが、足元の成長加速に加えて、先日のVidazooの買収もあったことで、来年にはその目標を今年達成できるまで勢いを加速しています。

売上推移

売上成長率

2020年後半から、成長を加速させて、直近四半期の単純平均の対前年同期比の成長率は54%と非常に好調です。

カテゴリ別売上

成長を牽引しているのが、Display広告です。特にConnected TV向けの動画広告に対しての成長が著しいです。

巨大なTAM

デジタル広告の市場規模は、2024年に$542Bに達すると予測されています。

TAMの内訳

ここで出てくるのが、三つのエリア、Socail, Display, Searchです。今回の決算ではCTVのセグメントにおいて驚異的な成長が見れました。

アナリスト評価/EPS(一株当たり利益)推移

ぺリオンの技術

広告が流れた後により詳細な商品紹介ページビューに移ったり、自身が視聴しているエリアによって車の広告の背景がニューヨークや東京となったり、様々な工夫を凝らして広告のエンゲージメントを高めるような技術が受け入れられているようです。AIエンジンのアルゴリズムによって、着実にターゲット層にミートする広告を提供する技術がぺリオンの特徴です。

メルセデスのようなフォーチュン500企業ともパートナーシップを結び、広告費に対してエンゲージメントメトリクスを稼ぎ、高いリターンを提供しているという観点で魅力的です。

Doron Gerstel CEOコメント

今回の決算のテーマは、「勢いは止まらない(momentum is continuous)」。第3四半期の売上高は過去最高となった。私たちは革新的な技術を構築し、スケールアップを実現している。

従来のチャネルからデジタルチャネルへの移行がますます進んでいるという事実がある。これは、すべてに共通していることだ。毎回質問されることだが、アフターコロナで何が起こったかについても触れておきたい。なぜなら、より多くの消費者がオンラインでの購入の可能性に触れ、オンラインでの広告・購入をするようになり、広告主もこのトレンドに確実に従っているからだ。

私たちが気づいた非常に興味深い傾向がある。それは、広告主は、私たちがインパクトの強いフォーマットと呼ぶものにシフトしていることがわった。これは、さまざまなレベルのクリエイティビティ、エンゲージメント、ユーザーや消費者とのインタラクションを備えており、広告主が好む広告で、広告費に対するリターンが非常に高くなっている。これは非常に興味深い傾向だと思う。

先ほど述べたように、2021年第3四半期の売上高は過去最高となった。前年同期比で45%の成長を記録した。2020年の第3四半期から2021年の第3四半期までの間に、ガイダンスを提供している。ガイダンスについてはこれからお話しするが、今は最終四半期、第4四半期、2022年の話をしているので、20年から2022年までの3年間の収益のCAGR(年平均成長率)は34%になると予想している。今年、2021年から2020年にかけては、前年比で40%の成長を見込んでいる。

では、その成長はどこから来るのか?その背景には何があるのか?また、成長の原動力は何なのか?を説明したい。まず第一に、ビデオとCTVの収入が前年比245%の伸びを示している。これが主な成長要因であることは間違いない。また、10月に買収した動画収益化プラットフォームのVidazooについても言及すると、これがいかに当社の事業にぴったり合っているかがおわかりいただけると思う。他にも、私たちが注目しているKPIのひとつである平均契約額の増加については、前四半期比で32%の増加となった。

また、顧客維持率の観点からは、109%の顧客維持率を達成している。EBITDAの観点からは、固定費を活用して予算を維持することができている。2021年第3四半期のEBITDA(調整後EBITDA)は1,760万ドルで、2020年第3四半期と比べて前年同期比101%の成長となった。これは四半期ベースでの数字だ。

年間ベースでは、2021年全体で6,000万ドルの調整後EBITDAを見込んでいる。これは、2021年から2020年の間の前年比成長率が83%であることを反映している。2022年までの見通しでは、7,650万ドルで、20年から2022年までの3年間の全体のCAGRは53%と言えるだろう。

では、その背景には何があるのか?最も重要なことは、我々がインテリジェント・ハブを実装したこと。インテリジェント・ハブがもたらす価値については、現時点では、コストを活用する能力が非常に重要。これがインテリジェント・ハブ。第二に、規模を拡大してコストを活用し、予算管理を改善し、プロセスの自動化を強化することができるという事実がある。

それでは、先ほど述べた成長の原動力について説明していきたい。デバイス別のデジタルビデオの1日あたりの平均視聴時間が伸びていて、消費者が1日にビデオコンテンツに費やす時間は2時間近くになっている。消費者が動画に費やす時間が長ければ、どのようなスクリーンであっても、消費者はこの傾向を追い、あらゆる種類の動画広告に投資する。その結果、私たちのビジネスは成長し、ご覧のように、ビデオやCTVに関連する広告が飛躍的に伸びている。前年同期比で見ると、2020年の1~9月と2021年の1~9月の間で、収益はほぼ3倍の3,280万ドルに達した。

四半期ベースでは、ビデオ・CTV事業を245%成長させることができ、当社にとって素晴らしい四半期となった。ポイントは、いかにして最小のクリック数を実現したかということ。ご理解いただけると思うが、これは広告を見てから購入するまでのクリック率(CTR)は、1.4%まで達することができた。

CTVのライブ放送では、テレビ広告の挿入が事前に計画されていないから非常にチャレンジングだ。サーバーサイド広告挿入)をライブイベントに組み合わせることで、スポーツイベントの体験を邪魔することなく、ユーザーを魅了し続けることができるという素晴らしい結果を得た。

最後に、平均契約サイズを40%増加させたことについては、これは非常に重要な要素で、前年比で8万ドル近くあった契約額を10万3,000ドルに引き上げることができた。

Vidazooの買収

今回の第三四半期の決算には、買収したVidazooの売上は含まれていない。私はVidazooが文化的にも、創業者のことを考えても適していると思う。しかし、もっと重要なのは、我々のビデオが増加しているという事実、そしてそれを次のレベルに引き上げることができるということ。また、画収益化システムであるVidazooは、パブリッシャーと連携した膨大な規模の動画供給を実現しており、これは非常に重要なことだ。

ここに動画スイートを追加した理由は、今までに、このインパクトの強さが何であるかを理解していると思う。そして、このハイインパクトには、スクリーンに表示されているように、クリエイティブな部分とプレーヤー、そして動画のマネタイズの間の緊密な統合が必要。この緊密な統合は、どうしてもサードパーティと協力して行うことができないもので、限界がある。そのため、当社の技術陣は、より多くのことを必要としていた。

それを実現する唯一の方法は、緊密な統合を行い、自分たちのニーズに合わせてカスタマイズし、インパクトのある動画を確実に別のレベルに引き上げることだ。

広告テクノロジー企業を買収する際には、リスクと可能性の両方を理解する必要がある。このケースでは、間違いなくすべての項目をクリアした。また、一般的なビデオ市場だけでなく、CTV市場へのリーチも劇的に拡大したと思う。

iOS14の影響は2%以下

「Snapchat」で何が起こったかは誰もが経験したことだと思う。慣れていない方のために、iOS 14にご案内したいと思う。iPhoneのOSでは、このアプリが他の会社やアプリ、ウェブサイトなどであなたの行動を追跡することを許可するかどうかを尋ねている。これが大きな変化。許可していない人は、アプリ自体に何が起こっているかというと、あなたがiPhone上で何をしたかを追跡する機能を失っている。この追跡の目的はただひとつ。それはターゲティングに関係している。

もしそれをスナップのようにターゲティング機能に使うと、広告の効率が悪くなったということ。私たちは両方の意味で十分な準備をしていた。まず第一に、これは私たちの露出に関係している。私が何度も何度も広告戦略の多様化について話していたのは、多様化と未知への備えという意味だ。つまり、ある意味では、私は未知のものに備えているのであり、私たちはこのようなことが起こることを知らなかった。

我々のビジネスのほぼ45%が検索広告から来ているという話をしたが、これはiOS 14とは何の関係もない。これは、ビジネスの半分で問題ないということ。後半の57.9%はディスプレイ広告に関連しているが、そのうちの3分の1、18%はスマートフォンのみ。残りの3分の2は、デスクトップ。では、その3分の1であるスマートフォンだけを見てみよう。スマートフォンのうち、90%がAndroidで、iPhoneやiOSは10%しかない。また、全体を見ると、広告収入は全体の2%で、これはiPhoneに関連している。すなわち、iOS 14やこれによる影響はほとんどない

SORTの発表

我々は、SORTを発表した。プライバシーを第一に考えた、cookielessターゲティングソリューションだ。私たちは、実際のキャンペーンで行われる認証を受け、サイド・バイ・サイドで、片方はSORT、もう片方はCookieを行った。その結果、広告費に対するリターン、つまりCTRやインタラクションレートが、クッキーを使った場合よりも高くなることが分かった。これには当社の優秀な人材が関わっていて精鋭のAIチームによってもたらされた。SORTの使用を選択し、ユーザーのプライバシーに配慮する広告主は、結果に妥協することなく、このソリューションを使用することができるようになる。広告主がより多くのビジネスを当社にもたらしてくれることを期待している。

https://wp-cdn.perion.com/wp-content/uploads/2021/10/20071045/SORT-Press-Release_10.20.21.pdf

主な質疑応答

アナリスト「スナップは先週木曜日の夜の決算以降、約30%下落している。そして話を聞いてみると……2人とも、第4四半期は労働力不足やサプライチェーンに弱さが見られ、第4四半期の広告予算を削減していると言っていた。第4四半期や来年初めの見通しに影響して、広告予算が削減されたことはあるか?」

CEO「ご想像のとおり、第4四半期のほとんどは、未認識の収益ではなく、確定したオーダーを見ているようなものだ。キャンセルなどは発生していない。ただ、高級ブランドの間で激しい競争が行われていることは事実だし、サプライチェーンの問題もあるのは認識している。ウォール・ストリート・ジャーナルなどを読んでいるが、キャンセルやその逆の減少は弊社へは無い。逆にもっと増やしているのではないだろうか。また、いくつかの製品では、ショッピングシーズンが早く始まったことを実感している。そのため、需要が若干減るということは全くない。

アナリスト「500Mの目標に近づいていますね、今年のEBITDAのガイダンスの伸びに対して、来年marginが拡大していないのは理由はあるか?」

CEO「視認性やモデル化、多様化、2次元的な多様化など、あらゆる面で改善が進んでいる。一方の次元ではクロスチャネル、もう一方の次元ではたまたまオープンウェブの両側からビジネスを行っているという事実が仕様に反映されている。ここではガイダンスに慎重になる必要がある。あなたがおっしゃったように、2800万ドルという金額は素晴らしいものだ。

しかし、一方では慎重になる必要があると思う。私たちは常に約束を守り、約束以上のものを提供したいと考えている。もうひとつは、2日間にわたる取締役会のオフサイトを終えたところで、彼らは、我々が行っている技術への追加投資を確実に求めている。彼らは、私たちがSORTに行った投資にとても勇気づけられている。

総括、まとめ

売上、EPS、ガイダンスすべてが予想を上回りました。足元のビジネスが堅調であること、さらにVidazooの買収、SORTの発表などサプライズのニュースも続いています。ガイダンスは10/上旬にアップデートした数字からさらに引き上げたことも大きかったと思います。iOSの影響は全くないこと、供給問題による広告需要の減少についてもきっぱりと同社への影響を否定していました。

二月以降厳しいレンジ相場が続いていましたが、この一か月で一気にその時の高値をブレイクしました。現時点での時価総額はまだ$1B未満の$902.34M、今年のFY21ガイダンスベースのPSRもまだ二倍、かつ20-23年のCAGRは30%と成長性を考慮すると割安感はずっと続いています。

一方で時価総額の低さもあってか、注目度が低い時は取引高も極限まで低くなり株価が低迷する期間を見てきたので、そのあたりがリスクとしてはあるかなと思います。下のチャートを見ても分かるように、窓を開けたあとにすぐに埋めてきているので、注意が必要です。

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