【20/3月期】アリババ($BABA)の決算、CEOコメント、質疑応答まとめ

企業分析

アリババ($BABA)の会社概要

アリババは言わずと知れた中国のE-Commerceの最大企業で、オンライショッピングのプラットフォームであるタオバオ、天猫(Tモール)などを運営している会社です。最近ではクラウド事業(アリババクラウド)、デジタルメディア事業なども成長していますが、収益の大部分はE-Commerce事業が占めています。

今日は5月22日に発表されたアリババの決算について、決算の数字、CEOのコメント、質疑応答について整理してまとめました。投資を検討している方々に参考となる情報となれば幸いです。

アリババ($BABA)の決算内容

決算サマリー

・20 年3月期の売上は、161億ドルで、前年同期の145億ドルと比べて、12%の増収($USベース)となりました。
・営業利益は10億ドルで、前年同期の14億ドルから30%の減益となりました。
・純利益は31億ドルで、前年同期の41億ドルから22%減少しました。
・決算終了後に株価は4%下落し、$202.36で取引を終えました。
 2020年3月期2019年3月期変化率
売上$16,144M$14,468M12%
営業利益$1,007M$1,430M-30%
営業利益率6.2%9.9%-37%
純利益$3,148M$4,016M-22%
EPS1.31.52-14%

売上、営業利益、営業利益率推移

EPS(一株当たり利益推移)

バランスシート

自己資本比率の高く、流動比率も良いため、財務体質は非常に良好です。

ビジネスセグメント売上比率

米国ではコロナ影響でアマゾンの株価が上昇傾向でしたが、中国においても巣ごもり消費の影響でEコマースの売上が上昇したのと、クラウド事業が対前年58%増と躍進しました。

CEO コメント

Daniel Zhang CEO

・COVID-19の影響があったにもかかわらず、アリババは、歴史的なマイルストーンである$1Trillion(日本円で107兆円規模)のGMV(E-commerce総取引額)を達成することができた。 

・中国の小売売上の1/6の規模で、我々はさらに伸びしろがあると考えている。

・1.2月とCOVID19の影響で武漢をはじめロックダウンされたが、政府による指針により、ソーシャルディスタンス、PCR検査の拡大により、非常に早く落ち着きを取り戻し、二月下旬に経済が再開された。3月9日までに物流が完全に回復するまでに至った。

・海外旅行が行けなくなったために、Tmall Globalや、Lazada、 AliExpressといったサービスが好調で 、年間1億8000万人の利用者を達成した。

・在宅業務によりビデオコンテンツの消費が増えたことにより、Alibaba Cloudが非常に好調で、大幅な増収を達成した。

・米中の緊張が増しているが、コロナ後の不確実性は増していくだろう。一つ確かなことは、世の中のすべてがデジタルファーストの世界に入っていくことだ。アリババはこれまで、新たな世界に対応するために、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、物流、ファイナンスサービスに至るまで、ビジネスに対してデジタルテクノロジーに投資してきた。これが今後重要な役割を担っていくことになるだろう。

主な質疑応答

JPMorgan – アナリスト
「おすすめフィードによる広告収入が好調だとコメントがあったが、今後どのようにそれを効率的にマネタイズしていこうと考えているのか?」

ダニエルチャンCEO
「我々はそれを正確に行うことができる技術と人工知能テクノロジーを持っている。それをすでに採用し始めていて、広告コンテンツとフリーコンテンツのバランスを取りながら、広告主により良いリターンが得られるような仕組みを導入している。現状の進捗も非常に良い。」

 Barclays –アナリスト
「すばらしいパフォーマンスを示したことについておめでとうと言いたい。クラウドサービスについて質問だが、昨今海外のマイクロソフトやグーグルのようなプレイヤーがものすごい勢いで売り上げを加速させている。中国においてはアリババやその他のプレーヤーは若干スローに見えるが、短期的に何がボトルネックとなっているのか?今後飛躍するために必要なことは?」

ダニエルチャンCEO
「Alibaba Cloud Intelligenceは、非常に重要なマイルストーンを達成している。今期も58%増収となったので、スローダウンしているとは思っていない。成長は非常に高い。あらゆるセクターにおいて、中国市場におけるIT支出は今後増加することが予想されている。我々はインフラを提供して、それぞれのセクターや市場に応じて、ビッグデータを活用し、クラウドコンピューティングのキャパシティを増やしていく。顧客のIT支出を下げるだけでなく、付加価値を提供していくことが非常に重要である。クラウドとインテリジェンスを融合がポイントである。」

RBC Capital Markets – アナリスト「最も大きなデジタルへの構造の変化は、COVID19によってもたらされるのか?食品などのオンライン販売の増大についてコメントがあったが、今後ポストコロナ時代で、永久的に何が変わっていくと思うか?」

ダニエルチャンCEO
「新しく浸透していくのカテゴリは食料とスーパー系だと思う。またカテゴリの浸透度とは別に非常に高年齢の人々がこのパンデミック環境下でオンラインで買い物をするようになった。
次に教育と仕事のスタイルがオンライン化したことで、我々のDingTalk(オンライン会議プラットフォーム)が非常に力強い成長を見せている。このように人々のライフスタイルが変わっていることは、非常に、非常に根本的な変化だとおもう。」

総括、まとめ

ジャックマーから事業を引き継いでCEOとなったダニエルチャンCEOが、コロナ後の影響に対してビジョンを語ってくれました。アリババのビジネスプラットフォームを見ても、デジタル化に対しては成長の余地を疑わない基盤があります。特に中国国内においては世界のAMAZONのように支配的な地位につけており、さらに新たなカテゴリと世代を取り込んで成長しようとしている姿が見れました。クラウドの58%増もさらなる成長も期待できます。高齢者向けのオンライン需要はあまり考えたこともありませんでしたが、今後は日本も含めて需要が出てくるかもしれませんね。株価もコロナショック前と同レベルまで回復してきており、グロース株として投資の検討もありかと感じました。

名だたる投資家vsCEOの質疑応答は、真剣勝負で一言で株価が下落することもありますし、投資家の質問を読んでいると、彼らは何を指標に投資判断をしているか非常に参考になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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