【20/4月期】アナプラン($PLAN)決算後、株価7%減。CEOコメント、質疑応答まとめ

企業分析

アナプラン($PLAN)の会社概要

アナプランは、企業の根幹となるクラウドベースのビジネスプランニングシステムを販売する会社です。人事、会計、サプライチェーン(受注、出荷、販売)、マーケティング、オペレーションにに至るまで、通常であれば部門ごとに個別にエクセルやサイロ化された個別システムから抽出されたデータをハンドで集計していたものを、情報を一元管理し、さらにデータを視覚化するなど、ユーザーの業務効率化ができるツールを提供しています。全世界で46か国、1000社ほどの企業に対してシステムを導入しています。

2018年にニューヨーク証券取引所に上場を果たし、その後勢いよく成長を遂げてきました。成長の過程であるため、赤字が続いていますが、将来の成長が期待できる銘柄として注目されています。

今日はこのアナプランの最新決算について、CEOコメント、アナリストとの質疑応答を中心にまとめました。本ブログ記事が投資の参考になれば幸いです。

アナプラン($PLAN)の決算内容

決算サマリー

・20 年4月期の売上は、1.04億ドルで、前年同期の7.6億ドルと比べて、37%の増収となりました。
・営業利益は‐0.39億ドルで、前年同期の0.37億ドルから4%の減益となりました。
・純利益は‐0.4億ドルで、前年同期の0.37億ドルから6%悪化しました。
・EPS(一株当たり利益)は‐0.3ドルで、投資家の予想を上回りました。
・決算は投資家の予想を上回ったものの、Q2の売上目標を下方修正したため、成長鈍化の懸念から、決算終了後に株価は7%下落しました。
 2020年4月期2019年4月期変化率
売上$104M$76M37%
営業利益-$39M-$37M-4%
営業利益率-37.3%-48.9%-24%
純利益-$40M-$37M-6%
EPS-0.29-0.3-3%
自己資本比率44.7%44.9% 
流動比率149.3%150.4% 

売上、営業利益、営業利益率推移

継続した売り上げの成長を記録していますが、次期Q2の売上予想を$103と下方修正したことから、投資家に嫌気され、株価は低下しました。上場後は成長に軸足を置いているため、現時点では赤字を継続しています。手元資金として現金を$300Mほど確保しているため、財務的には問題無さそうです。投資家は成長しているか?という観点で評価しています。

EPS(一株当たり利益推移)

バランスシートの変化(最新左・前年同期右)

他のテック会社と比べると、流動比率、自己資本比率ともに平均以下ですが、流動資産の中で大半を現金として確保しているため、財務的には問題無さそうです。

配当金、配当利回りの推移

上場後二年ほどの成長企業でありますので、配当金は出しておりません。

CEO コメント

Frank Calderoni CEO

・二月に力強く今期の会計年度をスタートさせ、今期の半ばまでは非常に堅調だったが、COVID19が非常に大きな影響を顧客に与えた。

・いくつかの新しいプロジェクトで明らかに顧客が予算を絞り計画を後ろ倒ししている。エネルギーセクターや自動車大手、ヨーロッパの航空会社ともディールがあったが、経営悪化による予算の後ろ倒しにより見直された。

・売上は37%増、サブスクリプションモデルの売上は44%増を記録した。

・調査会社のガートナーによると、新たなクラウド財務会計プランニングや、分析ソリューションシステムの70%は他のエリアへ拡大し、本質的なコネクテッドプランニングへと進化していくと予測している。

・顧客拡大のため、我々は90日の無料トライアルを提供し、緊急の対応が強いられる病院などが、ベッド数の予測などに使用した。この期間中、月平均と比べて、80%増のダウンロードを記録した。

・この一年で、認定アナプランナーがおよそ二倍に増えた。彼らが顧客に対して付加価値を加速させていく。

あらゆるビジネスは、新たな需要や供給に関するリアルタイムなで重大な変化に対して、予測し適応することが求められている。企業の予算がReopenしたときに、長期的な成長曲線に乗せていくことに自信を持っている。

主な質疑応答

RBC Capital Markets — Analyst
「今期の後半に、商談の実行・新たな顧客創出のスピードについて、何を実際に見たかもう少し話してほしい。Q2の売上予想を下方修正したことは、何か起因しているのかを理解したい。」

CEO
「特に四月以降ロックダウンによる逆風が始まった。はじめは顧客との商談が中断し始めて、その後は顧客のCEO/CFOからのトップダウンによるプロジェクトの遅延が発生した。ロックダウンの最中はどの地域でも同様の状況が見られた。通常は新規顧客と、追加受注は50%50%だが、新規契約はよりレビューと承認に時間がかかる。良いニュースとしては、ディールが消滅したわけでは無いということだ。いくつかはQ2にリスケされている。今後も継続してセールスを続けるし、Q2 Q3は特にディール件数が増える傾向にある。」

Goldman Sachs — Analyst
「5月に入って数週間の販売実績について何かコメントすることはできるか?」

CEO
「五月は今のところ悪くない。いくつかの商談クローズも見ている。四月後半から五月に入ってより安定してきていると感じている。NRR(Net retention rate:売上継続率)は120%ほどを予想している。」

Piper Sandler — Analyst
「ダイレクトセールス部隊については、昨今のトラベルの制約により営業活動に影響はでていないのか?」

CEO
「我々は全世界で広がったロックダウンにより、在宅勤務にシフトしている。我々のチームは、非常に素早く対応することができた。我々は顧客とリモートでコミュニケーションが取れる、販売から実装に至るまでのプロセスにおいて機能している。直接の顧客との接点に関しても、チャネルパートナーを通しての販売においても柔軟に対応できているのでそこは問題とな思っていない。」

総括、まとめ

企業の経営判断もよりスピーディーに効率性が求められる中で、部門ごとに違うシステムが存在したり、エクセルでハンド集計しなければならないなど、多くの会社でも思い当たる事象は数多くあるのではないでしょうか。このようなビジネスプランニングを改善するソフトウェアを販売するアナプラン、グロース株として魅力を感じます。

IOTですべてのモノがインターネットにつながる世界から、クラウド、サブスクリプションが発展し、さらに企業内のプラットフォームも繋げる、コネクテッドプランニングが今後の基幹システムのトレンドとなっていくでしょう。

コロナの影響で売上予想を下方修正しましたが、市場のポテンシャルからすると成長は間違いなく、コロナ後に成長を加速することができれば、株価のジャンプアップも期待できるかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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