CrowdStrike($CRWD)の会社概要
クラウドストライクは、サイバーセキュリティのソリューションを提供している会社です。本社はシリコンバレーのサニーベイル。元McAfee出身のGeorge KurtzとDmitri Alperovitch の二人で、2011年に設立されました。
近年特にサブスクリプションサービスを中心に売上を伸ばしています。株価もコロナの底値では$39まで落ち込みましたが、今回の決算でも増収と成長を達成し、6月3日終値では$98.1まで上昇しました。
CrowdStrike($CRWD)の決算内容
決算サマリー
2020年4月期 | 2019年4月期 | 変化率 | |
売上 | $178M | $96M | 85% |
営業利益 | -$23M | -$26M | -13% |
営業利益率 | -12.7% | -27.1% | -53% |
純利益 | -$19M | -$26M | -26% |
EPS | -0.09 | -0.55 | -84% |
自己資本比率 | 49.6% | ||
流動比率 | 224.7% |
売上、営業利益、営業利益率推移

EPS(一株当たり利益推移)

バランスシート(最新のみ)

事業別の売上比較

CEO コメント
George Kurtz CEO
・まず初めに、三つのキーポイントについて要約したい。
①CRWDはまた新たに並外れた四半期の結果をお届けすることができた。
②在宅勤務やデジタルトランスフォーメーションは、間違いなく我々にとって持続可能なトレンドだった。どこで仕事をしているかにかかわらず、従業員の業務を守ることは重大なミッションだった。
③我々は継続してNew Logos(新規企業)を獲得し、オンプレミスなど過去のテクノロジーから脱却し、クラウドベースのアーキテクチャへと移行している。そうすることで一つのプラットフォームで管理と視覚化、保護を提供することができる。
・89%のサブスクリプションの成長、さらにトータル売り上げも85%増を達成することができた。
・我々は、Falcon Preventを在宅利用のプログラムとして発表し、企業の管理者が、自宅環境でインストールできることを可能にした。
・サイバーセキュリティは、この困難なマクロ経済の下落においてさえも、顧客は継続して優先的に投資を行うカテゴリだ。
・大手の食品複合企業において、我々は4つの他社ベンダーのソフトをFalconプラットフォームに置き換え、彼らのオペレーションを大きく整流化することができた。彼らは多く抱える子会社で異なったセキュリティツールを持っており、統合を模索していた。そこで我々は、どれだけ使用が容易で、且つ保護レベルが高いかをデモすることで、大口商談をサインすることができた。
主な質疑応答
JP Morgan アナリスト
「ネットワークのセキュリティについてみてみると、リモートアクセスの初期の急増の後に、それらの需要は落ち着くのではと想像している。この需要は永続的なものか、もしくは違ったものになると予想しているか?終着点がどこになるのかを理解したい。」
ジョージCEO
「Work from homeだけでなく、今後はWork from Anywhereとのハイブリッドモデルが主流になっていくと考えている。すなわち、コロナ前の環境には戻らないだろう。そこに長期的な機会を見ている。この数か月でデジタルトランスフォーメーションは明らかに加速していて、今後も追い風となるだろう。」
Stifel アナリスト
「新しいデータセンターを導入するとコメントがあったが、今後数四半期において、保守的に見て利益率はどのようになると推測しているか?」
バートCFO
「利益率の改善は我々に注力ポイントである。今現在までに、良い進捗を見ている。利益率を向上するために、長期的なデータセンターのコストを考慮してコストを最小限に抑え、低コスト環境へとシフトさせていく。初期の段階では、それらを立ち上げるためにコストがかかるだろう。四半期毎では変動はあるが今後数四半期で落ち着いてくると考えている。」
総括、まとめ
クラウドストライクの素晴らしい決算でした。
ここまでリモート環境で需要がスパイクしているとは予想できませんでした。たしかに企業の従業員の業務が、社内ネットワークから離れたときに、セキュリティは多くの企業のIT部門が抱える悩みですね。これだけ多くの機器がインターネットにつながる時代に、セキュリティは間違いなく今後も需要が見込まれると感じました。
SaaS系企業の好決算が続いていますが、どの企業もコロナを追い風に売り上げを着実に積み上げて成長している姿が見えました。SaaS系の小型グロース株を保有している方々は最高の決算ウィークだったと思います。
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