【20/6月期】 ズームインフォ($ZI)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

企業分析

ZoomInfo($ZI)の決算内容

6月4日のIPO後、初の決算発表で注目されるZoominfoについて、取り上げたいと思います。

EPSは、$0.05 予測に対して$0.07で〇、売上も $1.06億 予測に対して$1.1億で〇。決算は予測を上回り、ガイダンスも上方修正しましたが、決算後のアフターで株価は4%下落し、当日の下落6%を合わせると、一日で10%の下落となりました。

CEOの言葉を中心に見ていきたいと思います。

決算サマリー

 20年6月期19年6月期変化率
売上$111M$69M62%
営業利益-$31M$6M
営業利益率-28.1%8.2%
純利益-$56M-$20M

IPOにより、多額の株式報酬費用が発生しているため、決算報告ではNon-GAAP調整後の数値にて議論されています。バランスシートを見ても、多額の無形固形資産があり、その償却費用なども数値の調整に含まれます。以下のスライドでGAAP vs Non GAAPの比較をしてください。徐々に調整額は薄くなっていくとコメントがありましたが、現時点ではかなりの額です。

営業利益、営業利益率推移

上段が営業利益、下段が営業利益率の推移となります。

最新バランスシート

固定資産の大半が、無形固定資産(のれん代)などが占めています。多額の買収費用が企業価値を上回った分がのれん代として計上され、継続的に償却されていきます。長期負債も多めです。

Henry Schuck CEO コメント

第2四半期の業績をお届けするにあたって、従業員の皆さんにお礼を申し上げたい。皆さんのハードワークによって、世界中の16,000社以上の企業の市場での販売を効果的かつ効率的に支援することができた、本当に誇りに思っている。

パンデミックの最中に、弊社のチームは、史上初のバーチャル ソフトウェアのIPOを発表し、その資本をベースに、株主の皆様に、非常に素晴らしい四半期をお届けすることができた。

IPO によって得られた外部からの評価は、当社のチーム全体の士気を高め、また、多くの企業が行う顧客獲得のためのアプローチに関して、アナログなやり方よりも、デジタルで市場に参入する方が効率的あるという、当社が常に信じてきたことを証明するのに役立った。

パンデミック下においては、どの企業においても、効率的に顧客を獲得することは、優先順位の上位にある。

今期、我々は40%のオーガニックな成長を達成し、49%の営業利益率(調整後:NonGAAP)と1.1億ドルの売上を達成した。年間累計では、1億ドル以上のフリーキャッシュフローも達成。

G2’s Summer 2020 Gridによると、 ZoomInfo は以下、10個のカテゴリにおいてランキング一位を獲得した。当社のソリューションの幅広さと、営業、マーケティング担当者の市場開拓活動のほぼすべての側面に影響を与える能力が強調された。

<No. 1 Placements>
Sales Intelligence: Enterprise
Sales Intelligence: Small Business
Market Intelligence
Market Intelligence: Enterprise
Market Intelligence: Mid-Market
Market Intelligence: Small Business
Marketing Account Intelligence
Marketing Account Intelligence: Enterprise
Marketing Account Intelligence: Mid-Market
Marketing Account Intelligence: Small Business

データ収集に関する機械学習と自然言語処理アルゴリズムへの投資により、データ収集の取り組みが大幅に改善され、データ処理効率が最大4倍に向上した。

研究開発費はQ2に700万ドル(売上高の7%)で、前年同期並みだった。研究開発はイノベーションへの投資の1つの要素。これが強い競争優位性を生み出し続け、新たな収益源のための継続的な顧客獲得を推進している。

Q2の従業員数はワールドワイドで約1,300人で、前年同期比36%増だった。今期も人員を増強した。

2020のガイダンス
売上は4.5億ドル~4.55億ドルの間(GAAPベース)
営業利益は2.13億ドル~2.17億ドルの間(Non-GAAPベース)
一株当たり利益は、0.29~0.30ドル(Non-GAAPベース)

主な質疑応答

Credit Suisse アナリスト
「CFOのキャメロンに質問したい。COVIDについてのコメントは有難かった。COVIDについては、逆風と追い風、双方の側面があると思うが、新たに規約した企業は、COVIDの影響が和らいだ後も継続してビジネスができるのか?」

Cameron Hyzer CFO
「当社の契約はすべて1年から3年契約。ですから、少なくとも契約期間中はビジネスは継続するし、私たちの顧客のほとんどは契約を更新するだろう。コロナ前も、あらゆる規模の企業がセールスモーションを改善し、デジタル化する方法を模索していたので、COVIDはパンデミックの前に見られたトレンドの多くをさらに強調し、その動きを加速させている。加速した後も、世界が通常の状態に戻るにつれて、そのほとんどは継続していく。」

Henry Schuck CEO
「私も、これは数年に渡っての追い風だと考えている。営業とマーケティングのデジタル化に向けた動きを加速させるものだ。私たちは、250億ドルを超えるTAM(Total addressable Market:自社が獲得可能なトータル市場規模)があり、この市場への浸透率は2%以下。現在企業は、展示会やイベント、出張などの予算をコンテンツシンジケーションやオンラインイベント、ZoomInfoなどに再配分している。時間の経過とともに、ZoomInfoのプラットフォームがもたらす大きな投資対効果を見て、ZoomInfoに予算をシフトしていくだろう。」

RBC Capital アナリスト
「パンデミック下でのセールスにおいては、企業顧客に対して、戦略的な価値提案が重要だとコメントがあった。7月に入ってもそのトレンドは継続しているのか、Q4の傾向がどうなるのか教えて欲しい。」

Henry Schuck CEO
「最初は3月に大きく落ち込んだが、今期に入って好転したことに驚いた。3月の時点では、多くの顧客は、パンデミックがどのような影響を及ぼすか分からなかったので、ヘッドライトに照らされた鹿のように、その間彼らは支出を一時停止していた。その反動が今期顕著に現れ、進化が遅れている企業が、新たな変化を求めて弊社に来た。以前は数百人ものセールスマンを配置していた企業が、より効率的に顧客にアプローチする方法を見つけるために、我々と契約を結んだ。今後もこのようなトレンドを目にすることができると思う。」

総括、まとめ

ZoomInfo、決算は良かったですが株価は‐10%。グロース株は少し予想を上回るくらいでは株価が急落するほど、期待値が上昇してしまっています。昨今のグロース株は売り局面でさらにそのトレンドを助長しているように感じます。

営業やマーケティング向けに、パイプライン(見込み顧客)のデータベースや分析を可視化し、アプローチ提案までできるソリューション。セールスフォースが有名ですが、ZIのサービスは非常に好評のようです。これまでは営業マンのセンスや力業に頼っていた営業アプローチをツールを使って超効率化する。パンデミックではまさに追い風となり、このトレンドは今後も継続するとCEOは力説していました。

TAM(獲得可能な市場規模)は2.7兆円規模、成長の伸びしろは計り知れないですね。6月4日にIPOし、その時の株価は$21でIPO後$53まで跳ね上がりましたが、ここにきて調整されてきました。競争優位性については詳しくないのですが、大きなポテンシャルを感じます。

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