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ビヨンドミート($BYND) : 株価に影響した2020年6月のニュースまとめ

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$BYND 一か月の株価の推移

5月の上旬に発表された、ビヨンミートの決算発表では、タイソンフーズの食肉工場のコロナ感染拡大による動物肉の供給不足と、ビヨンドミートが黒字化を果たしたことを受けて、株価が高騰しました。その後6月に入り、株価の変動が続いている中で、どのような一連のニュースがあったのかを、今回の記事で整理しようと思います。

一か月の間で、株価が大きく動いたニュースについて、①~⑥についてまとめていますので、以下をご確認いただけばと思います。

一か月のニュースダイジェスト

①5/31 中国のKFC、ピザハットでビヨンドミートの提供開始

KFCは、ソーシャルメディアのWEIBO上で、植物ベースのビヨンドミートを6月から提供を開始することを発表しました。

ビヨンドミートのコメント
「我々は全世界の市場で最大規模のファーストフードチェーンのKFCと、同様にピザハットと中国においてパートナーシップを結び販路を拡大できることに誇りを持っている。」

この発表後、株価は6%上昇しました。

②6/8 中国のフードディストリビューターSinodisと契約を発表

Sinodisは、海外から食料品を輸入し、4500の中卸し業者(スーパーマーケット)、レストランやホテルへとディストリビューションを行う最大規模の会社です。

「2020年のQ3に収益化を見込み、2021年にそれを加速できる計画を立てている。中国で市場シェアを獲得するために不可欠なディストリビューションを獲得したことは大きい。」

「投資家は年初から株価が+104%と大幅上昇していたビヨンドミートに対して、さらなる株価上昇の燃料が残っているのかと危惧していたが、それは誤りだった。このパートナーシップは、ビヨンドミートのブランド力をアジアにおいて高めるために極めて重大なことだ。」

「中国は今後数年にかけてカギとなる市場である。」

このようなニュースコメントが見られました。まずはひき肉とバーガーから初めて、後々ソーセージや他の製品も追加していくだろうと予想されています。

株価は$133→$162に急騰しました(+22%)。

③6/11 ビヨンドミートがオランダの工場とパートナー契約

ビヨンドミート初のヨーロッパにおいて、食肉加工会社のZandbergenとパートナー契約をむずび、現地生産体制を強化することをアナウンスしました。よりヨーロッパ内で効率的なディストリビューションを可能にするようです。

また、100%リサイクル材を使用した新パッケージも同時に投入します。

CEOは、「今回の投資は、生産能力を向上し、全世界の市場に対して弊社製品を届けるという、継続したコミットメントを表すものある。環境にやさしく、栄養のある代替肉をヨーロッパの顧客に届けられることにエキサイトしている。」とコメントしました。

このような良いニュースにもかかわらず、全米のコロナ拡大の懸念を受けてダウが$1200下落し、ビヨンドミートの株価も同様に8%下落しました。

④6/17 Cookout Classicのバリューパックを全米で販売開始

ビヨンドミートのバーガーパテが10枚入りのバリューパックを、6月22日からターゲット、ウォルマート、セーフウェイ、ショップライト、ストップ&ショップなど大手の食料品マーケットで販売を開始することを発表しました。どのスーパーも超大手です。アメリカに住んだことがある人は、ほぼすべてのスーパーに行ったことはあるでしょう。

先月の決算でも、動物肉に対して、マーケットシェアを獲得するために積極的なプロモーションを行っていくとCEOが明言していましたが、夏のBBQシーズンにその目玉商品を投入してきました。

バーガーパテ10枚入りで、$15.99。かなり良心的な価格です。18グラムのたんぱく質を含み、一枚$1.6だ!!という謳い文句で勝負してきました。

イーサンブラウンCEOは、「この将来を見据えた価格設定は、非常に重要なマイルストーンをなる。ビヨンドイートを全米の全顧客にアクセスさせるための冒険となる。」とコメントしました。

株価はこの発表を受けて7%増となりました。

⑤6/24 スターバックスの朝食サンドイッチメニューにImpossible Foodsを選択

スターバックスが、当たらな朝食メニューとして、ビヨンドミートではなく、インポッシブルフードの代替肉を使用したサンドイッチを販売することを発表しました。

ビヨンドミートは中国のスターバックスにおけるディールを獲得していましたが、米国においてはインポッシブルフードに商談を奪われる形となりました。

⑥6/25 マクドナルド(カナダ)でビヨンドミートのテストマーケティング終了

昨年の9月から試験的にカナダのマクドナルドにて、PLTバーガー(Plant, Lettuce, Tomato)を販売していましたが、運用が終了したと発表されました。マクドナルドのコメントとしては「現時点で再発売の計画は無い」としています。

前回の決算発表でも、イーサンブラウンCEOは、「フードサービスでは、スターバックス(中国、カナダ)、マクドナルド(カナダ)、ケンタッキー・フライド・チキン(拡大テスト中)、サブウェイ(カナダへの拡大)、ダンキンドーナツ(全米展開)など、直近の四半期だけ見てもこれだけの販売網の拡大を達成することができた。」とコメントしていましたので、その一つが終了したことを示しています。

CEOは、「マクドナルドとの関係について非常に良い感触を持っている。計画通りテストがスタートし終了した。これまでも説明している通り、これは新たな情報ではない。」というコメントをYahoo Financeへ発信しました。

株価は一時7%下落しましたが、上記コメントが発表された後、株価は4%回復しました。

まとめ

ビヨンドミートは、株式ニュースで良く取り上げられているので、先月の決算発表の記事以降の進捗をモニターするために、今回整理してみました。ニュースを振り返ってみると、やはりボラティリティが高すぎます。

世界のヴィーガン市場が年率7%で成長しているなど、今後の代替肉市場のポテンシャルは有望ですが、毎回のニュースで株価が乱高下していることはリスクが高いです。インポッシブルフードなどの競合との争い、自社のサプライチェーンの強化、新製品の投入など、多くのグッドニュース、バッドニュースにより、今後も株価が動く銘柄であることは間違いありません。

今後注目されるのは、動物肉の供給問題が正常化された時の代替肉市場の需要。現時点では動物肉は市場で高値で推移していますが、その価格が下がった時にどれだけの売上を維持できるかがカギとなるでしょう。インポッシブルフードなど競合との市場シェア争いにも注目が集まります。

次回の決算は8月上旬なので、そこで好決算が出れば株価はさらなる高みを目指すかもしれません。今後も継続してモニターしていきたいと思います。

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