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【20/6月期】ジョンソンエンドジョンソン($JNJ)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

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Johnson & Johnson($JNJ)の決算内容

決算サマリー

 2020年6月期2019年6月期変化率
売上$18,336M$20,562M-11%
営業利益$3,940M$7,041M-44%
営業利益率21.5%34.2%-37%
純利益$3,626M$5,607M-35%
EPS1.362.08-35%

売上、営業利益、営業利益率推移

ビジネスセグメント毎の売上

各セグメントの背景はCEOコメントを参照ください↓

EPS(一株当たり利益推移)

配当金、配当利回りの推移

CEO コメント

◆全社の売上は、対前年同期比で‐9%(為替影響排除ベース)だった。為替影響により‐1.8%悪化した。

◆USAの売上は8.3%減、その他地域については13.4%減となった。

◆パンデミックの影響で売上はネガティブな影響を受けたが、四半期を通して国々や州が徐々に経済再開をする過程で、売上の改善がみられてきた。

<一般消費者向けセグメント>
◆トータルでは3.6%の下落だったが、USAのみでは1.3%の+、USA以外の売上が‐7.4%とパンデミックの影響を受けた。顧客が第一四半期に買い溜めし、第二四半期にロックダウンに入ったたことが大きな要因だと分析している。一番不調だったのは、スキンケア製品で、‐14%減だった。オーラルケア製品とOTC(ドラッグストアで買える市販薬:タイレノールなど)は売上はプラスとなった。

<医療品セグメント>
◆このパンデミックの状況下、全世界でプラスを達成した。8つのキーとなる製品群において、二けた成長を記録した。発売した新製品においては、非常に良い結果を得ることができた。IMBRUVICAは全世界で17%の売上増を記録し、市場シェアを奪うことに成功した。

<医療機器セグメント>
◆医療機器は最もパンデミックの影響を受け、売上は‐33%だった。中国で急速な回復を見せたが、全体の下げの方が大きかった。今後もこのエリアについては、売上の15%を研究開発に充当し、積極的に投資して行く。

主な質疑応答

Morgan Stanley — Analyst
「FDAはPhase2の治験を許可するために、数百に及ぶ情報公開を求めたが、JNJがPhase3の治験をスタートさせえるために必要なデータを準備できる自信度を教えて欲しい。」

Paul Chief Scientific Officer
「まず第一に、臨床試験をスタートさせるために、これまで6.7年かけてワクチンのプラットフォームを開発してきた。RSV, ZIKA, HIV, やEBOLAなどの病気に対して、現状18万人におよぶワクチン投与された治験データがあり、非常に安全なプラットフォームを持っている。抗体の耐久性を持続させるために、エボラや他の病気で学んだ知見を応用していく。最終治験を9月頃にできるようにこれまでのデータを整理し、世界の当局と議論をしていく。ワクチンが実際に使用できるようになるのは、来年の早い段階が最短となるだろう。」

Wells Fargo — Analyst
「コロナ前と比べて90%程の売上レベルまで戻ってきているが、特にアメリカ南部でコロナ感染が拡大している状況を受けて、特に7月中旬までの売上の進捗はどうだろうか?US以外の売上で相殺しているなど改善が見れるのだろうか?」

Alex CEO
「7月のこれまでの進捗としても大部分の国において85%以上に回復してきているのを見ている。ウィークリーでその状況をトラッキングしているが、一部UKなどで需要が戻っていないような国もある。12のキーとなる市場において85%以上となっている傾向を見ている。」

総括、まとめ

JNJ、パンデミックの影響を最小限に抑えて、最も売上比率の高い医薬品事業においてプラス成長を達成しました。コンシューマ系の製品としては第一四半期の買い溜め需要から売上は停滞しましたが、サプライチェーン上イレギュラーな需要があったことで実需を見極めるのが難しかったことが想像できます。製品ポートフォリオを見ると、生活必需品(スキンケア、マウスウォッシュ、コンタクトレンズ、医薬品)ばかりなので、パンデミックの影響は限定的でしたね。

ワクチン開発に関するニュースを新聞で見ることも多く、株価もコロナ前と比べて同等レベルまで回復しています。配当利回りも3%近くでディフェンシブ銘柄の中でも優秀なポジションをとっていると思います。

ワクチン開発に関するアナリストの質問も多く、(これが株価に影響を与えるため、)決算発表にChief Scientist Officerも登場しているのが印象的でした。

さすがの安定感をみせたJNJの決算でした。

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