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【21/3月期】 ローズタウン・モーターズ($RIDE)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

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Loadstown Motors($RIDE)の決算内容

決算サマリー

EPS:-$0.72(予想:-$0.28)
売上高:$0

CEOコメント

ベータ版 衝突テスト結果

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ベータ版車両の物理的な衝突テストを開始し、フルスピード前面衝突テストや側面衝突テストを含め、すべてのテストを最初の試験でクリアした。物理的な衝突から得られたデータは、我々のソフトウェアモデルと非常に密接に相関している。そのため、最終バージョンの”エンデュランス”では、フロント・サイド・リアともに5つ星の安全評価を達成できると改めて確信している。現在、エンデュランスは、米国オハイオ州にある連邦政府公認のTRC試験施設で実施された実際の衝突試験により、前面衝突の連邦自動車安全基準FMVSS 208と側面衝突のFMVSS 214の要件を満たしている。

この2つのテストは、あらゆる自動車にとって最も難しいテストだが、ベータ版の車両で要件を満たした。これらは当社にとって重要なマイルストーンであり、最大の技術的障壁を取り除くもの。これにより、開発と検証作業を終えた私たちは、強固な基盤を得ることができた。

追加資本の重要性について

予想される市場の需要を満たすだけの車両を生産できるかどうかは、サプライヤーや必要な規制上のハードルをすべてクリアできるかどうか、さらには資本へのアクセスなど、多くの変数に左右される。当社の調査によると、当社の製品に対する需要は非常に高い。しかし、資本の問題により、希望する数の車両を製造することができない可能性がある。

コストは事前の予想を上回り、生産増強のペースは、追加資金を確保できるかどうかにかかっている。現状の見通しでは、追加の資金調達をせずに、約5,000万ドルから7,500万ドルの現金で年度末を迎えることができる。しかし、そのためには、保守的な予算を追求し、コストを削減し、投資を延期して、生産を開始することになる。9月の生産量は、2021年以前の予想数量の50%程度。

そのため、当社は常に資本ニーズと、戦略的資本を含む当社が利用できるさまざまな種類の資本調達を検討していく。

エンデュランスが実現できた背景

革新的技術

1つ目は、革新的な技術。エンデュランスは、これまでに作られた量産トラックの中で最もシンプルで、内燃機関の自動車よりも、そして現在走行中の電気自動車よりも、はるかにシンプルでスマートなものになると確信している。私たちの革新的なハブモーターベースのアーキテクチャは、各ホイールへの電力供給を機械的に行うのではなく、独自のソフトウェアベースの高度なモーター制御を可能にする。その結果、最も過酷な使用条件にも耐えうる堅牢性を持ちながら、フィールドメンテナンスが容易で、しかもお客様にとって魅力的な価格帯で提供できるスマートなピックアップトラックが誕生した。これは最初のモデルに過ぎず、次のモデルでは、高度なインフォマティクスや衝突回避機能などを搭載し、ソフトウェアのアップデートで提供することを目標としている。 

San Felipe 250レース(途中離脱)

私たちは昨年、Bajaレースへの参加を含め、電動ハブモーターと車両設計のテストを徹底的に行った。このレースでは、文字通り最も過酷な環境下で車両の性能を検証することができた。このような地形での急速充電の最適化についてはまだ研究中だが、レースでは機械的な問題もなく、2つの重要な目標を達成することができた。1つは、ハブモーター、フレーム、熱管理システム、バッテリーパックの検証。そして2つ目は、DC急速充電の能力を向上させること。

私たちが開発したハブモーターの設計は、バハサンドのようなトラッキングの少ない環境での走行に適していることが分かった。 

急速充電については、レースでの急速充電の要求により、予定よりも数ヶ月早くDC急速充電の機能を変更した。誤解のないように言っておきたいのは、当社の量産型バッテリーパックは期待通りの性能を発揮し、機械的な性能も完璧だった。どんなバッテリーパックでも、そのエネルギー量は決まっている。車両のエネルギー消費量と比較して、砂や緩いオイルの摩擦係数は、舗装された道路の4倍になる。実際のエネルギー使用量はシミュレーションと同等であり、この車両の航続距離は、顧客の平均的な負荷サイクルの目標である250マイルを達成できるという確信が持てた。

量産車の最終テストと検証は、50万マイルを超える舗装路やハードパックされた未舗装路で行われる。エンデュランスのお客様には、素晴らしい性能と安全性を備えた車両をお届けしたい。 

計画のための車両候補として、エンデュランス実証機の性能を米国陸軍に説明する機会を得たことを嬉しく思っている。

生産規模の拡大

2つ目の強みは、生産規模の拡大に対する準備が整っていること。かつてGMが所有していた工場は、EVに対応できるようにアップグレードされており、スタンピング、ロボットによるボディ溶接、組み立て、塗装をすべて行うことができる。この工場は通常、グリーンフィールドとして建設するには何十億ドルもの投資が必要だった。私たちのチームは、ここで製造したベータの品質、安全性、走行性を非常に誇りに思っている。バッテリーパックと電動ハブモーターを製造する80万平方フィートの推進施設は、北米最大級のバッテリーパックラインであり、世界最大のハブモーター施設となる。これは素晴らしい成果であり、バッテリーパックの設計とその自動生産への投資が、コスト管理とパックの品質の両面で重要な競争力となることを大いに期待している。現在、パックラインの第一段階が設置され、テストが行われている。このラインでは、6,000個以上のセルを含むボディモジュールを製造し、すべてのエンデュランスに搭載するが、人間の手がセルに触れることはない。これは驚異的なことであり、当社にとって大きな戦略的優位性になると確信している。

今年の夏にはハブモーターの生産ラインを構築する予定だ。6月21日から始まるロードスタウン・ウィークで、垂直統合された工場を皆さんにお見せするのが楽しみだ。

ショートレポートについて

ショートレポートを受けて、当社の取締役会は独立取締役で構成される特別委員会を設置し、空売りの疑惑を調査した。また、米国証券取引委員会(SEC)も調査を開始し、当社に情報提供を求めており、当社はその調査に協力している。特別委員会の調査は継続中であり、第2四半期末までにショートレポートに記載された疑惑の調査結果を報告できる状態になると考えている。その結果が発表されるまで、特別委員会および当社は、ショートレポートについてこれ以上コメントする立場に無い状況。 

最後に

最後に、皆さんにお伝えしたいのは、2台目の電気自動車であるバンの開発に着手したこと。エンデュランスをベースに、同じ部品や技術、既存のサプライヤーとの契約を多く活用している。当社のハブモーターを使ったスケートボードは、特にバンに適している。床の高さが低いため、荷室が広くなり、出入りもしやすい。私たちは、バンをはじめとする将来のすべてのクルマに、エンデュランスの技術の多くを活用していく。

主な質疑応答

アナリスト
「7月のプリプロダクション開始に向けて、この先2ヶ月間で、他にどのようなハードルがあるだろうか?」

CEO
「衝撃テストをクリアできたことで、「9月生産開始までに間に合うのか」と考えている人の実行リスクを下げることができた。チップ不足については、すでに十分な量のチップを事前購入しておいたので制約は無い。コストが当初考えていたよりも上がっているものの、それに対して迅速にアクションしているし、良い価格でやっていると思う。

ベータ版では、試作部品を使ったテストだったが、PPV(Preprodoction)では、量産部品を使った生産に移行する。それに伴い、耐久性テスト、ブレーキのチューニング、ステアリングシステム、ビークルダイナミクスなどの作業をさらに進めていきたいと考えている。これは、私たちが前進するための大きなマイルストーン。

世界初で市場に導入できるように、9月生産をどのように維持するかということを常に考えている。」

アナリスト
「資金調達について、どのくらいの規模を考えているか?工場を担保に入れることについてどう考えているか?」

CEO
「我々はあらゆる種類の資本を検討している。おっしゃる通り、このような非希釈性のものは、戦略上非常に重要だ。いくつかの議論については十分行ってきた。私たちは1億ドルの資産を持っているので、それを使って次の資本調達を行いたいと考えている。」

総括、まとめ

決算発表後のアフター市場で、株価は-13%となりました。

$RIDEの決算発表を一通り見ましたが、やはり追加資本の調達について最もアナリストの質問が集中していました。様々な種類の資金調達を検討しているということで、新規株式発行による希釈化の懸念が浮上したことが株価下落の要因として大きかったのではと考えています。10億ドルの資産を担保に融資を進めるなど、資金調達の方向性については明確に述べて欲しかったなと感じました。

衝突テストをパスして、9月の量産化を維持できたことは評価できます。世界初のEVピックアップトラックを投入するという最大のゴールについては、目標を維持できています。

先週、Fordの最も人気のあるF-150 EVを2022年に$42000~で発売することを発表しました。最大の競合が、最も全米で売れている車種を低価格で販売することは驚異です。

まずは、資金調達の問題を早急に解決すること、量産に向けたチェックポイントを着実にパスしていくこと、ショートレポートに対して明確に説明すること、多くのハードルがあるのかなと思います。

世界のEV化のメインストリームを考えると、世界初のピックアップトラックEVの市場導入を目指しているこの銘柄は魅力がありますね。継続フォローしていきます。

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