【20/5月期】 ナイキ($NKE)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

企業分析

Nike Inc($NKE)の会社概要

ナイキは、1971年に設立された世界最大規模のアパレルブランドです。シューズ、アパレル、運動用品などを扱う、全世界でだれもが認知するスポーツメーカーです。本社はオレゴン州のビーバートン、全世界で7万人以上の従業員が働いています。

今回は、NIKEの決算発表について、CEOのコメント、アナリストとの質疑応答を中心にまとめました。

Nike Inc($NKE)の決算内容

決算サマリー

 2020年5月期2019年5月期変化率
売上$6,313M$10,184M-38%
営業利益-$1,014M$1,227M-183%
営業利益率-16.1%12.0%-233%
純利益-$790M$989M-180%
EPS-0.510.62-182%
自己資本比率25.7%38.1% 
流動比率248.1%210.1% 

売上、営業利益、営業利益率推移

EPS(一株当たり利益推移)

バランスシートの変化(最新左・前年同期右)

配当金、配当利回りの推移

CEO コメント

John Donahoe CEO
・まずはじめに、マットがCFOとして就任したことについておめでとうと言いたい、マットの元で行われるNIKEのファイナンシャルのマネージメントに深く自信を持っている。

・まずQ4の業績の説明に入る前に現状について触れておきたい。この数か月、我々は人種的な大惨事、偏見や不公平を見た。ナイキは、長い歴史の中で、スポーツの力を通して、このような差別に対して立ち上がってきた。黒人のアスリートをはじめ、チームメイトの活動を通して、この目的のために継続して結束しようとしている。

・従業員の安全と健康を第一として、ストアを全面的にクローズした。また最前線で働く従業員に対して、必要なシューズやウェアを寄付し、25億円($25M)もの額をCOVID19への対応に計上している。この危機に対してナイキの従業員が結束し、対応してくれていることに感銘を受けている。

・ナイキのブランドパワーは継続している。その価値は顧客との距離を縮めている。特にナイキのアプリを通じて、健康に関するキャンペーンを行い、これまでに20億ものインプレッション(広告を見た回数)が生まれている。12のキーとなる都市では、ナイキが引き続きナンバーワンブランドとして位置づけられている。

・中国がノーマルに戻ったこと
中国において、3月と4月にナイキのアプリのアクティブユーザーが350%増を記録した。この直接的なマーケティングによって、中国においてQ4の成長につながっている。

・デジタルトランスフォーメーション
この領域については、皆さんにもお伝えしている通り、数年間かけて投資してきたが、それがCOVID19によって加速された形となった。オンラインの売上がQ4で79%増を記録し、初めて‘$1B(約1000億)の売上を突破した。ストアが再開してもオンライン売上の勢いは維持している。

・在庫は前年同期比から3月には31%増加した。そこで直ちに需給調整を行い、適正在庫にただす調整を行った。数量ベースで、秋からホリデーシーズンにかけての工場への受注オーダーを30%削減している。Q4の赤字を受けて、将来の在庫リスクを削減する判断を行った。季節モノではない商品の在庫フローの適正化を行った。夏から秋にかけての需要にフレキシブルに対応する計画を取っている。実店舗の在庫を、オンライン販売の在庫へと早急にシフトさせている。

・今期も12.5B(1.3兆円)の流動資産を確保し、財務の健全性を維持している。

主な質疑応答

Goldman Sachs アナリスト
「よりダイレクト販売を加速させるとコメントがあったが、新規店舗についてもう少し話してくれないだろうか?またパートナー経由で販売する卸売り事業については、どのような計画でいるのかも教えて欲しい。」

CEO
「常に顧客の視点に沿って分析をしている。より顧客は、何が欲しいのか、何がしたいのか、明確なものを得ることに慣れてきている。このパンデミックの状況でよりデジタルの方向に顧客が向かっている。一方で顧客は現代的で、スムーズな経験を求めている。この傾向は継続するし、デジタルでオーダーしてストアでピックアップする、アパレルを予約して実店舗で試着するなど、多様な形が表れてくるはずだ。この観点で実店舗も非常に重要な役割を果たしていくだろうと考えている。

この形態は、先日立ち上げたNike Liveにおいてテストを続けていて、このような体験をどのように提供していくか、すばらしい気づきを得ている。これはまさに純増(Incremental)のマーケットとなり、今行っていることの補完的位置づけとなるはずだ。」

Guggenheim Securities LLC  アナリスト
「いくつか在庫に関して質問がある。第2四半期(今年中)までに在庫をより薄くするとあったが、どのような戦略を取ろうとしているのか、具体的に教えて欲しい。」

CEO
「我々はいつでも、需要と供給を慎重にマネージしてきた。我々はプレミアムマーケットを維持するよう、いくつかの定価で販売できるチャネルを最適化してきた。このようなパンデミックの打撃を受けて、それらは過剰在庫となり、それらの対処をせざるをえなかった。これらの在庫状況をできるだけ早くクリーンな状況にすべく早急なアクションを取った結果、年末にかけて適正在庫を維持することに自信が持てるようになった。

中国ではパンデミックの影響が早い段階で起こったため、㋅までには在庫の適正化が完了し、この状況を参照している。」

総括、まとめ

この10年間で売り上げは2倍以上にまで拡大し、順調に利益も継続して出してきた状況でしたが、、やはりパンデミックの影響で大きく売り上げが落ち込む結果となりました。

ナイキはこれまでもデジタル化、オムニチャネルに対して投資を行ってきました、このパンデミックがその戦略を加速させていくようなコメントも見られました。

気になるのは、在庫適正化により、秋から年末商戦にかけての発注を大幅に削っていること。間違いなく売り上げは対前年で下がることが予想されます。それよりも在庫を圧縮して利益率を高める戦略に軸をシフトしていることが印象的でした。アンダーアーマーなど他のアパレルメーカーが株価が低空飛行で苦しんでいる中、NIKEはコロナ前と同等レベルまで回復していましたが、このネガティブな決算発表を受けて株価は下落しています。さらに追い打ちをかけるようにコロナの感染拡大により株価はダメージを受けています。

流動比率も高く、財務的には当面問題ありませんが、このパンデミックの中どのような経営の対応を見せるのか、、コロナ次第な点は致し方ないですが、トップブランドがどのようなアクションを見せるのかをモニターしていこうと思います。

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