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Nikola CFOインタビュー@New Mobility & AI Forum

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インタビュー内容

Evercore ISI アナリスト
「ニコラについて簡単に紹介したい。ニコラは、水素自動車とそのネットワークを組み合わせた持続可能な輸送に焦点を当てている。長距離専用トラック輸送のフルサービスプロバイダーになる可能性がますます高まっていて、最近では、ニコラはGMが提携し、燃料電池とバッテリーセルの生産について契約を結んだ。こちらがCFOのKimさんです。」

Kim Brady CFO
「あなたもご存じの通り、私たちは実行リスクを最小化することができることを証明するために、GMとパートナー契約を結ぶことに焦点を当ててきた。このGMとの提携は、我々にとって非常に勢いつくものになると思う。Hindenburg Report(Nikolaに関するネガティブレポート)、またCEOのTrevor Miltonの辞職など直近で多くの出来事があった。先週の月曜日に、Hindenburg reportに関しては包括的な回答を行ったし、Trevorについては、多くの議論があったが、熟考の末、彼は辞職を決断し、取締役会はそれを承認した。彼は会社を創業し、非常に情熱的だったが、世論は会社や、会社のミッションに対してより、むしろ彼自身に注目が当たってしまったは明らかだ。

取締役会のメンバーであり、GMの元副会長でもあるSteve Girsky氏は、後を引き継ぎ会長に就任することに同意した。私たちは、Steve Girsky氏と彼の快諾に感謝している。彼はニコラに非常に精通しているので。」

アナリスト
「特にあなたはボッシュやIVECOとの連携、GMとのパートナーシップについて何か言及できることはあるだろうか?ここ数週間の会社の劇的な変化によって、その関係に何か変わったことはあるか?」

Kim Brady CFO
「明らかに何も変わっていない状況だ。ニコラを支援するGMの声明をご覧になったと思う。ボッシュとCNHIは、ニコラTREの試作品を現在製造しており、9月末までに完成し、ドイツでテストする予定だ。また、10月から2021年前半の間に製造される予定の第2段階のテストトラックもある。私たちは、これらのテストトラックのいくつかを潜在的な顧客に紹介したいと考えている。これは非常に順調に進んでいる。

確かに2016年にお披露目したものは、独自の推進力で動いていなかったし、イベントに参加した出資者は明確にそれを理解していた。

最近のニコラワールドでお披露目した燃料電池トラックの試作車であるNIKOLA TWOを思い浮かべるべきだと考えている。そして、そのトラックは自分たちで推進力をつけている。アリゾナに来た数十人の投資家を含めて、二人乗りのトラックを何度もデモしている

だから私たちは、投資家には本当に、私たちが提供してきたこと、今後提供する未来に焦点を当てることをお勧めしたい。ニコラTREという100%バッテリーの電気トラックは、2021年のQ4から顧客向けに販売が開始される、そのタイムラインを明確にしている。前回の決算説明会で達成したことや約束したことを考えてみると、マイルストーンとゴールを明確に示している。

2021年後半の3、4つの重要なマイルストーンは、前回の決算直後に、短距離バッテリー電気自動車として最適な、ごみ収集車のEVトラックを受注した。

また、2020年末までには、水素連携パートナーを持つことを表明している。また、IVECO社とのジョイントベンチャーである自社施設の大幅な改装が完了し、来年半ばにはニコラTREの製造ラインが完成する予定だが、改装は2020年末までには完了する。これまで述べてきたこと、私たちが掲げてきたことは一貫しており、必ず達成できると信じている。

アナリスト
「ニコラについての最大の議論の一つは、以前よりも多くの外部サプライヤーを使用しているように見える。内部技術と外部技術の話をしてくれないか?具体的には、ニコラの技術のどの部分が、クラス最高の独自技術で、他社や新規参入に対してのアドバンテージだと思うか?」

Kim Brady CFO
「S4や10-Qを見ていただければ、最終的にはOEMであり、当社のトラックは、組み立て委託することを常に明確に述べてきた。当社の部品のほとんどは、たとえそれが当社が設計したものであったとしても、第三者によって製造される。私たちが部品のほとんどを製造しようとしていると見るかもしれないが、それは真実では無い。

グローバルなサプライチェーンを考えてみると、例えば、高度に洗練された自動車産業、例えばPaccarはCummins社のエンジンを使用し、トランスミッションはAllison Transmission社のものを使用し、車の主軸はDana社のものを使用している。このようなことは一般的に行われている。

AppleのiPhoneを考えてみて欲しい。Appleは単一の部品を製造しているわけでは無いが、デザインや機能性、ユーザーインターフェースをコントロールしている。

例えば、ニコラTREを例に挙げてみると、私たちはIVECOと提携している。eDriveと後部の車軸はニコラが設計した。バッテリー、バッテリーマネジメントシステムに関しては、それに影響を与えたいと考えていて、パックレベルでは当社の設計だ。

後部冷却と電子機器、ADAS(Advanced driver-assistance systems)はニコラが担当し、システムインテグレーション、車の補助装置、eブレーキ、ステアリング、HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning =暖房、換気、および空調)はIVECO。 機能安全はニコラとIVECO。 燃料電池については、欧州ではボッシュが工業化すると言っているが、燃料電池システムについてはニコラが共同開発している。

しかし、実際に工業化して製造するという点では、Boschの責任になり、製造規模を達成するためには数千億円規模が必要となる。Boschにとっては、次世代のパワートレインを所有することが重要だ。そしてBoschには、年間数十万台の燃料電池システムを製造できるようにしてもらいたいと考えている。それができるのはBoschのような製造に優れた大手メーカーだけだ。しかし、デザインやイノベーションに関しては、ニコラのような小さな会社と一緒に仕事をした方がはるかに良い結果が得られることを、Boschは早くから認識していた。」

アナリスト
「水素の製造コストの80~85%は電気代であると言われている。これは、方程式の中で非常に重要な変数だと思う。メガワット時あたり30~40ドルを目標にしているとのことだが、ディーゼル車と相対的なコストを比較するとどうか?」

Kim Brady CFO
「ご指摘のように、運営の観点から見た場合、最大の変動要因は電気代。電気代というのは、ご存じのように、場所にもよるので、これは重要になる。私たちは、多くの場所で太陽光発電や風力発電、あるいは水力発電を利用している場合、達成可能であると認識している。

ただ、太陽は1日24時間輝いているわけではないし、風は1日24時間吹いているわけではない。最終的私たちが提案しているのは、再生可能エネルギーと既存の電力網を組み合わせて、水素を供給し、3ドル以下で水素を生成できるような電気を供給するということ。

1日に21~22時間、水素を生成する必要があるため、電力会社やシステムオペレーターにニコラの価値を提供できるかどうかが鍵になる。

基本的には、夜間に水素の半分を生産することになる。つまり、夜間の電気料金は昼間よりも大幅に安く、通常は半分以下だ。現在、電力会社は容量が余っていて、夜間には収入が無いが、私たちが行うことは、電力会社の増収を支援するということ。そして、日中に収益を増やせるようにする。メガワットで35~40ドルを達成できるよう取り組んでいきたい。」

アナリスト
「ニコラは水素ステーションに関して、どれくらいの数のパートナーを探しているのだろうか?」

Kim Brady CFO
「水素ステーションとのパートナーシップについては、パートナー数は公表していない。私たちは、複数のレベル、つまり、プロジェクトレベル、地域レベル、ジョイントベンチャーのように、複数のレベルで、多くの議論をしている。最終的には、パートナーシップについてどのように考えているかを公表できる立場になると思う。」

アナリスト
「ニコラは独自の水素技術を持っいるか?また実用化までの道のりは?」

Kim Brady CFO
「私たちのパートナーであるネル社は、電解槽だけでなく、プラントのバランスをとるための多くの部品を提供している。ネル社がこれまでに行ったことがないのは、私たちが話しているようなATMステーションを実際に建設すること。ほとんどのATMステーションは非常に小型で、300~500キログラム程度のもので、8,000キログラムのものではない。そのため、頑丈には設計されていない。

ニコラはネルと協力して、耐久性の高いなステーションを設計した。明らかに、それは独占的な技術だ。ニコラが行ったことは、世界の主要企業とコンソーシアムを組み、共通の基準を確保すること。共通規格がないバッテリー充電器とは異なり、私たちが努力してきたのは、耐久性のあるディスペンサーの共通規格を確立することであり、これは非常に重要なことだと考えている。

持続可能性を追求し、ネットゼロエミッション目標を掲げている先進的な企業の顧客がいるため、水素経済は前進している。

その目的のための唯一の方法として、まず最初に注目されるのが輸送に関連する分野だ。顧客は、第一にそれを求めている。

第二に、規制環境を見てみると、非常に有利な状況だ。規制当局は、これがヨーロッパでいかに重要であるかを理解している。EUは今後10年間で1兆ドルの投資を行い、水素経済を推進しようとしている。米国を含む世界中で排出ガス規制が強化されており、ディーゼル車の価格も上昇している。それだけでなく、ゼロエミッション車を求める顧客が増えてきている

第三に、技術と効率について考えると、燃料電池は内燃機関よりも効率が良くなっている。これは今後も改善されていくと思う。電解槽について考えてみると、電解槽も65%効率が良くなっています。水素を発生させるためには莫大な電力が必要だ。

電気のコストカーブは右側にあり、現在の価格はどうなっているのか、太陽光発電など再生可能エネルギーの価格は過去10年間で下落を続けている。このコストカーブは今後も下がり続けるだろう。」

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