【20/6月期】 ウェルズファーゴ($WFC)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

企業分析

Wells Fargo($WFC)の会社概要

現在アメリカで、最も支店数が多い銀行で、資産価値としては全米第三位。本社はサンフランシスコに位置し、世界で26万人もの従業員が勤務しています。特徴的な点としては、JPモルガン、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーなど投資銀行業務の比率が高い他社と比べると、伝統的な融資ビジネスが中心のビジネスで、非常に保守的な金融機関として有名です。

決算ウィーク初日、ウェルズファーゴとJPモルガン(決算記事リンク)で決算発表で明暗が分かれました。

今回は、ウェルズファーゴにおいて現状何が足かせとなって業績、株価が低迷しているのかについて、決算内容から分析していきます。

Wells Fargo($WFC)の決算内容

決算サマリー

 2020年6月期2019年6月期変化率
売上$17,836M$21,584M-17%
営業利益-$6,249M$7,632M-182%
営業利益率-35.0%35.4%-199%
純利益-$2,694M$5,848M-146%
EPS-0.661.3-151%

売上、営業利益、営業利益率推移

EPS(一株当たり利益推移)

配当金、配当利回りの推移

CEO コメント

何のパフォーマンスが今期悪かったのかみなさんとレビューすることから始めたい。また、意図していた配当金の減少についても同様に説明したい。

我々は、今期$8.4B(約一兆円)を貸倒引当金を計上した。貸倒の確定損失は今期$204M追加で計上され、最終的な累計は$1.1Bとなった。

資産額による貸し付けのや預金の制限によって、低金利による収入減を相殺することができなかった。(ウェルズファーゴは、2018年に架空アカウントによるスキャンダルにより、政府から資産額を成長させることに制限(Asset Cap)を受けている)

400Mの特別な経費が、コロナ対応のために必要となったが、これは一時的なもので、従業員や顧客の安全や健康を守るために正しいアクションを取ったと考えている。

金利引き下げによって、金利収入は前期から13%減少した。

住宅ローン関連については非常に力強い売上を示した一方で、債務不履行のリスクが高まったことを受けて$531Mの減損処理を計上することでそれが相殺された。

投資銀行業務については、弊社にとって非常に小さな割合ではあるが、過去最高の収入を達成した。→この比率が低いことが、決算で一番打撃を受けた要因、個人企業の伝統的な融資業務に頼っていたことが大きな重荷となった。JPモルガン、GSなどは投資銀行業務が過去最高収益を記録している。

経済予測を用いて、現状の資本レベルは強固なものを維持している。それはCCAR(包括的資本分析)によるストレステストにおいても確認されている。この資本レベルのチェックの後、我々は現状と、今後予想される利益レベルについても考慮した。今後も、GDPや失業率について大幅な改善トレンドが見られるまでは、COVIDのネガティブな影響が継続すると予測している。

競合のレベルに達するために、我々は$10B(1.07兆円)の経費節減に取り組み必要があると考えている。数年かけた改善が必要となってくる、そのために経費節減について来年本格的に取り組んでいく。

主な質疑応答

Autonomous Research — Analyst
「資産の制限(Asset Cap)に対する柔軟性に関して、今どのような立ち位置にいるのかを再度教えて欲しい。預金や融資の要望が毎期入ってくる中で、どのようにこの制約のもと管理しているのだろうか?」

CEO
「第二四半期においても、制限を遵守しなければならなかった。トレーディングに関する資産を減らしたり、ホールセール・バンキング(大企業に対するサービス)を縮小するなどを行い、その制限に遵守するように努めた。キャッシュも厚く持っていることで、フレキシビリティは確保できていると思う。我々はやるべきことを継続してやっていれば、今後FEDの満足が得られ、彼らの決定につながるだろうと考えている。」

Morgan Stanley — Analyst
「どのエリアに対して経費節減に取り組んで、その成果を着実に出していくのか、詳細を語ってほしい。」

CEO
「非常に重要な質問だと思う。経費節減の実行については、我々は非常に慎重に検討しており、それを明確にするために取り組んでいる。我々は重複したプラットフォーム、プロセスを会社を通して持っているため、それらを整理していく。我々は一連のアクションを準備しているが、それぞれの経費についての影響についても明確にし、コロナによる影響も見極めたうえで実行していく。」

Morgan Stanley — Analyst
「いつごろ実行に移していくのだろうか?先ほど来年からとコメントされていたが」

CEO
「2020年に実行できればと考えているが、これも経済やコロナの影響がどうなるか次第である」

総括、まとめ

金融機関の決算発表が相次いでますが、各社の貸倒引当金の規模に衝撃を受けています。その中でも融資事業に頼っているウェルズファーゴは損失を補填する投資銀行業務の比率が非常に低いことから、赤字に転落しました。

スキャンダルによるアセットキャップがあるため、対応の柔軟性を高めることができず足かせとなっていました。

ウェルズファーゴの命運は、景気回復頼み&大規模な経費節減。$10Bの経費節減に関しての明確なビジョンについて今後明らかになってくるはずで、そのニュースをモニターしていく必要がありますね。アナリストからの質問に対しても、今回は明言を避けていました。

あとは悪いニュースはさすがに出きったような感覚もありますが、景気回復に最も左右される金融銘柄であることは間違いありません。昨年の6月期には、純利益で6000億円を稼ぎ出しています。景気が戻ることを期待して、ウェルズファーゴの株をホールドしておくのも一つの戦略かもしれません。

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