スポンサーリンク

【20/6月期】 AT&T($T)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

スポンサーリンク
企業分析
スポンサーリンク
スポンサーリンク

AT&T($T)の会社概要

AT&T、アメリカ最大手の電気通信会社です。ケーブルテレビなどの固定通信事業から、スマホなどの通信事業を手掛けている企業です。

AT&Tは、高配当銘柄として人気を誇っています。今回のコロナショックで株価が下落して、現時点で配当利回りは6.95%。私も含み損を抱えていますが、安定して配当金が入ってきています。

2014年にDirec TV, 2016年にはタイムワーナーを買収し、巨額の有利子負債も抱えています。スマホなどの通信事業のみでは成長が見込めないため、事業の多角化を目指しています。CEOがどのようなビジョンを持っているか、決算発表で語っていますので、以下のまとめ記事をご参考にして頂ければ幸いです。

AT&T($T)の決算内容

決算サマリー

 2020年6月期2019年6月期変化率
売上$40,950M$44,957M-9%
営業利益$3,532M$7,500M-53%
営業利益率8.6%16.7%-48%
純利益$1,563M$3,713M-58%
EPS0.170.51-67%

売上、営業利益、営業利益率推移

配当金、配当利回りの推移

事業別決算数値

携帯事業は影響が少なく、HBO MAX やAT&T TVを手掛けるエンターテイメント事業、ワーナーメディアセグメントが大きな下落となりました。

CEO コメント

John Stankey CEO

調整後のEPSは、$0.83だった。コロナ影響により、$0.09の影響を今期受けた。コロナ影響による遅延された$2.8Bにのぼる売上遅延も発生したことを受けて、売上は昨年から減少した。

最も影響を受けたのは、ワーナーメディア(アメリカで有名な有料ケーブルテレビ「HBO」や「CNN」などを運営)で、売上は22.7%減の$6.8Bとなった。映画館の閉鎖、新作映画の延期、広告収入の減少などが大きく響いた。より顧客にダイレクトにアプローチする手法でビジネスの拡大を図る。

また、ラテンアメリカの事業がコロナ影響により売上が$1.8B→$1.2Bと大幅減となった。

会社としての目的は、繋がりを創出することだ。日々私たちやビジネスが繁栄するために、ストーリーと関連する体験と共に、お互いの繋がりを作り出していく。

ブロードバンドプロバイダーとして、我々の高速光ファイバーとワイヤレスの通信ネットワークは、顧客の生活、仕事スタイルの基盤として、人々とビジネスを繋げる役割を担っている。

ソフトウェアをベースとするエンタープライズプロバイダーとして、感動的なエンターテイメントの体験をHBO MaxやATT TVなどを通してお届けする。全米の大部分の家庭と有意義な関係を築いていく。

AT&Tの全ての製品やサービスをプラットフォームとしてで共有することは、直接的に顧客とのつながりを生み、長期的な顧客のロイヤリティを得られる。1日の中で何度でも顧客とアクティブにつながる動機付けを行うことがゴールだ。

すべての接点は、顧客が何を求めているのか学ぶチャンスとなり、顧客と繋がり、関わり合うことで、重要な気づきを提供し、サブスクリプションなど新たな機会へと誘導することができると考えている。

主な質疑応答

Morgan Stanley アナリスト
「今後しばらくは、ウィズコロナの状態が継続すると思う。現在ストアではどのようなことが起きているのか、前年と比べて売上はどうか?」

John CEO
「顧客のトラフィックは、完全では無いが、非常によくストアに戻ってきている。このままノーマルに戻るか、コロナ影響が継続するかは不透明な状況ではあるが、顧客に対しては先ほどコメントしたように、補完する形での選択肢を提供しようと考えている。オムニチャネルのような形態で、オンラインで基本的なやり取りを行って、何か受け取る時のみストアでピックアップするなど工夫していく。いくつかのメーカーは、秋に新製品を投入する予定なので、よりストアのトラフィックを刺激させていく。」

Guggenheim アナリスト
「より顧客が在宅でWIFI環境に長くいることにより、携帯の契約プランのダウングレードなど、顧客一人当たりの売上が減少するなどはみているか?」

John CEO
「携帯事業に関して、分割払いのビジネスにおいては、逆により単価の高いUnlimitedプランなどが増えていて、MIXは良化している。さらに今後5Gが登場することによって、そのUnlimitedプランの付加価値はより高まっていくはずで、この流れは勢いづくだろう。」

総括、まとめ

AT&Tは、単なる携帯キャリアやブロードバンドキャリアにとどまらず、自らコンテンツを制作し、顧客に有料サービスを展開し、顧客と関わり(エンゲージメント)を増やし、サービスの多角化による顧客囲い込みを狙っています。

コロナ影響はこの戦略に対しては大きな逆風となりました。特にコンテンツ制作などを行うワーナーメディア事業が大きな不振に陥りました。株価もコロナ前から20%程下がった$30近辺を行ったり来たりしている状況です。

高配当株の筆頭として、増配を続けてきた手前今の状況で下げられず、収益を圧迫してきています。

このコロナ影響が長期化した場合の経営状況の悪化が懸念される中で、よりダイレクトに顧客にアプローチし、サービスの拡大を狙うような戦略を力説していました。

買収による多角化で事業成長を狙っている付加価値戦略が吉と出るのか、シナジー効果が出せるかがAT&Tの今後の株価へ影響しそうです。

最新の株価

↓ポチッと応援よろしくお願いいたします↓
(米国株ブログランキングへ飛びます)
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

Twitterもフォローいただければ嬉しいです。

follow us in feedly

 

 

【20/9月期】 イーハン($EH) 株価急騰中、UAM(Urban Air Mobility)の先駆者として期待大
【20/12月期】 ぺリオン・ネットワーク($PERI)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ
【20/9月期】 プラグパワー($PLUG)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ
【20/12月期】 プラグパワー($PLUG)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ
【20/6月期】ロケットカンパニーズ ($RKT)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

コメント

タイトルとURLをコピーしました