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【20/7月期】クラウドストライク ($CRWD)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

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CrowdStrike($CRWD)の決算内容

クラウドストライクは、クラウドベースのセキュリティソリューションを提供している会社です。本社はシリコンバレーのサニーベイル。元McAfee出身のGeorge KurtzとDmitri Alperovitch の二人で、2011年に設立されました。

近年特にサブスクリプションサービスを中心に売上を伸ばしています。株価もコロナの底値では$39まで落ち込みましたが、直近の決算までに142ドルまで急上昇していました。

以下、決算の概要ですが、素晴らしい成績を発表したものの、決算直前まで株価が高騰し、期待値が盛り込まれていたこともあり、決算後は株価が7%下落しました。

<7月期決算>
売上高:$199.0m vs 予想($190.3)〇
EPS $0.03 vs 予想$(0.01)〇

■通期予想
売上$809.1~826.7m(前回761.2~772.6)から上方修正
Non-GAAP営業利益$3.6m(前回-19.2~-11.1)から上方修正

決算サマリー

 20年7月期19年7月期変化率
売上$199M$108M84%
営業利益-$30M-$51M
営業利益率-15.1%-47.2%
純利益-$30M-$52M
EPS-0.14-0.4

営業利益、営業利益率推移

セグメント別売上、粗利

サブスクリプションの成長率が89%、粗利率も78%と良い数字を出しています。

EPS(一株当たり利益)推移

最新バランスシート

流動資産のうち、1000Mは現金を保有しています。

TAM(Total Addressable Market:リーチできる市場規模)

市場規模が2020年で$27B(約2.8兆円)、2022年には$32B(3.4兆円)にまで拡大すると予想されています。

顧客数の推移

顧客数7,230社、前年比91%の成長を遂げました。伸び方が素晴らしい。

George Kurtz CEO コメント

皆さんご参加いただきありがとう。CrowdStrikeは今年も素晴らしい四半期を終えることができた。現在のマクロ環境の不確実性を考慮しても、チームの継続的な業務遂行と、CrowdStrikerの一人一人のコミットメント、会社を新たな高みへと押し上げようとする意欲にがあったからこそ達成できたと持っている。

Q2のとしては、1億ドルを超える新規ARR※の記録を打ち立て、記録的な四半期を終えたこと、+89%増という強力なサブスクリプション売上成長率を維持したこと、969社という記録的な新規サブスクリプション顧客を追加したこと、二四半期連続でNon-GAAP営業利益でプラスを計上したこと、などが挙げられる。

年間経常収益(ARR−Annual Recurring Revenue)→今後1 年間に入ってくる売上のことを指します。SaaS銘柄の重要なKPI。

当社の契約継続率は、一貫して高い水準を維持し、120%を超えた。また、当社の成長戦略の重要な要素である新規顧客と既存顧客によるモジュールの急速な採用も継続して確認できている。今四半期、モジュールを 4 つ以上搭載しているサブスクリプション顧客の割合は 57%に増加し、5 つ以上のモジュールを搭載している顧客の割合は 39%に増加した。

世界中の企業は、今日の脅威の状況に対応し、将来を見据えたセキュリティ・アーキテクチャを構築するために、これまでの時代遅れのシステムを脱却し、最新のクラウド・テクノロジーへの移行を加速させている。さらに、企業が新しい分散型の業務環境に急速に適応し、より多くのシステムをクラウドに移行する中で、エンドポイントが新しいセキュリティ境界であることが明らかになった。これまでの複雑で脆弱なレガシー・ソリューションの不備が露呈し続けている。

マクロ経済が厳しい状況にあるにもかかわらず、脅威環境がエスカレートし、攻撃対象が拡大し続ける中、サイバーセキュリティは必要不可欠事項であり、これまで以上に重要な課題となっている。

ビジネスを守るために、CIOは後ろ向きではなく前を向いている。機敏性があり、導入が容易で、セキュリティチームが遠隔地で作業していても管理が容易なクラウドプラットフォームを求めている。このように、今日のリフレッシュは、デジタルトランスフォーメーションと、複雑で脆弱なレガシーテクノロジーへの依存を排除することある。CrowdStrikeは、レガシープレーヤーと次世代プレーヤーの両方に取って代わり、急速なペースで新規顧客を獲得し続けるための必勝の組み合わせであると確信している。

Falconのプラットフォームはクラウドネイティブであり、競合他社の多くとは異なり、当社の軽量エージェントは 再起動を必要としないため、お客様は容易かつリモートで当社のワークロードを大規模に展開、管理、および保護することができる。

クラウドワークロードの保護における、当社の技術的優位性は、今四半期に当社の主要顧客の 1 つを獲得することにつながった。それはZOOM。

リモートワークへの急速な移行に伴い、Zoom は人気が急上昇し、その成功を悪用しようとする悪質な行為者の標的となっていた。Zoom は、成熟した製品と、他のクラウドリーダー向けの大規模なセキュリティの戦略的パートナーを求めて、CrowdStrike と重要な契約を行った

期末時点で7,230社のお客様は、CrowdStrikeを利用して侵害を阻止し、セキュリティ態勢を変革し、IT運用を合理化することができた。本日報告した優れた業績からもわかるように、企業がビジネスをオールデジタル化し、未来を受け入れる中で、当社は市場で勢いづいている。このような新しい時代にあって、企業はセキュリティの変革がデジタル変革の基本であることを認識している。

CrowdStrikeは、現代のセキュリティ課題を解決することを目的に構築されたクラウドネイティブのプラットフォームにより、この長期的に持続可能なトレンドを活用し、セキュリティクラウドのカテゴリーでのリーダーシップを拡大するために良い位置につけている。

主な質疑応答

JPモルガンアナリスト
「売上が好調だが、COVIDの恩恵を直接受けているのはどのくらいなのだろうか?経済が回復し、COVIDを乗り越えた時に、事業の成長率はどう変化すると思うか?」

George Kurtz CEO
「賛否両論あるが、 バランス的には 追い風になったと考えている。より多くの企業が分散型の「Work From Anywhere」パラダイムへと移行していく中で、この動きを加速させる一助になると考えてる。

また、セキュリティの観点からも、デジタルトランスフォーメーションを可能にする。「Work From Anywhere」という点でも、実際にこれらのシステムをクラウドに移行するという点でも持続可能なトレンドである。」

バークレイ アナリスト
「市場規模(TAM)と長期的なエンドポイントセキュリティの可能性について話してくれないか?TAMがどのように作られているのか、あなたがどのように考えているのかにも興味がある。」

George Kurtz CEO
「通常、新しいモジュールを追加すると、新しいTAMの機会が追加される。現在のTAM機会は300億ドルを超えているが、さらに成長している。クラウドやクラウドのワークロードにおける機会を見ていると、例としてZoomの話をしたが、実際のTAMはそれよりも大きいと感じる。

いくつかの分野で述べたように、私たちはエンドポイント・セキュリティというカテゴリにまとめられているが、今日のTAM市場では本当に過小評価されていると思うし、これらのシステムの衛生状態を理解し、脆弱性を理解することで、TAM 市場は成長していくだろうと考えている。」

総括、まとめ

クラウドストライク、素晴らしい決算でした。冒頭で述べたように株価は決算直前には146ドルまで高騰しましたが、決算後アフターで‐7%下落しました。本日も大幅に下落からスタートしています。ZOOMのスーパー決算を受けて、軒並み決算直前のクラウド名からが高騰しましたので、かなりの期待値が織り込み済みだったと感じています。

最新のプレマーケットの株価126ドルに株式発行数をかけると、時価総額は約$27B、今期の売上x4倍で向こう一年間売上を計算して割ると、PSRは34倍ほどです。。かなり決算後下がったものの、市場の期待値は大きいまま。ただ成長率は驚異的。対前年同期比+88%を当たり前のように達成しているあたりを見ると、成長率に陰りは見えず、さらには利益率も改善してきていることから、投資対象として魅力的に映ります。

営業利益には株式報酬や、のれんの償却などの影響で、赤字ですが、それらの調整を排除したNonGAAPベースでは黒字。成長に投資をしつつも、これだけの利益率も見込めるとのは素晴らしいです。

恐るべき成長率、あとは市場での優位性も考慮しなければなりませんが、それはNekoさんのノートが非常に詳しく銘柄分析されているので、参考にしてください。

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