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【20/6月期】 スクエア($SQ)決算発表。CEOコメント、質疑応答まとめ

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Square, Inc($SQ)の事業内容

小型ICリーダーによる決済サービスを提供している会社です。上記のようなハードウェア製品を、売り切り、サブスクリプション(月額サービス)で企業や個人事業主に提供しています。簡単にクレジットカードやコンタクトレスの決済システムを導入することができます。

また、個人向けのサービスCash Appを提供しており、個人間送金や、Bitcoinの購入ができます。デビットカードも発行ができ、入金された資金で買い物にも利用できます。ユーザーの増加が売上に貢献しました。→今回の決算のKEY。

Square, Inc($SQ)の決算内容

決算サマリー

 2020年6月期2019年6月期変化率
売上$1,924M$1,174M+64%
営業利益-$23M-$1M
営業利益率-1.2%-0.1%
純利益-$11M-$7M
EPS-0.03-0.02

営業利益、営業利益率推移

EPS(一株当たり利益)推移

最新バランスシート

各種ビジネス指標

各セグメントの売上

コロナの影響で通常の取引額からの収益は減少、サブスクリプションは増加、Cash App経由のBitcoinの売上が爆増しています(増えすぎ)。

Jack Dorsey CEO、 Amrita Ahuja CFO コメント

本日は朝早くからお集まりいただきありがとう。メディアが早まって決算情報を発表してしまったので、投資家向けカンファレンスコールを今朝に前倒しした。我々は、社内外の弁護士と相談の上、この早期発表について調査を行っている。

売上は$1.92Bで、対前年64%増となった。Q2の粗利は、$597Mで、対前年同期比で28%増となった。純利益は‐$11Mとなった。

Cash Appの粗利益は$281M(+167%)となった。
新規顧客は、Pier to Pierの支払いにとどまらず、キャッシュカード、カード入金、ビットコインへの投資などの使用率が高まった。Pier to Pierの支払いのみ利用するユーザーと比べると飛躍的に数倍の収益の貢献があった。

Cash Appを始めとする当社のビジネスの最新情報をいくつかご紹介したい。6月には、Cash Appで3,000万人以上のアクティブな顧客が当社のサービスで使って取引をしている$1.2Bの売上に貢献した。

Cash Appは、マーケティングにおいて、クリエイティブなアプローチを継続している。Bubba Wallaceが乗るレーシングカーやユニフォームに、Cash Appのデザインを見ることができる。また、すばらしいストリートウェアブランドのHood by Airとパートナーシップを結び、限定版のキャッシュカードを作成し、収益の一部を黒人とLGBTQに寄付した。

GPV※は今期15%減となったが、4月から6月にかけて連続的に向上した。

※GPV(Gross payment volume):Squareのシステムを利用した支払い金額。Squareの重要な経営指標。

過去2年間でオムニチャネルのインフラ構築に投資してきたが、特にこのような変化する時代には、売り手がより広範囲なエコシステムを活用する傾向にある。当社のオンライン戦略には、あらゆる種類や規模の売り手に関わらず、さまざまなチャネルが含まれており、ウェブやモバイルを通じて買い手を結びついている。

オンラインチャネルのGPVが50%増となった。顧客は、私たちのエコシステムを利用して、新たな手法で顧客へアプローチした。例えば、ピッツバーグのCoffee Tree Roastersは、以前はオンラインのWEBサイトをもっていなかったが、Squareをシステムを導入し、オンラインストアを立ち上げた。

カートを提示した支払いは‐38%減だったが、毎月大幅に回復しているが、非接触のハードウェアはソーシャルディスタンスに適応するうえで重要な差別化要因となっている。

Cash Appは、4年前に収益化を開始したばかりなので、利益率の向上を評価するには時期尚早。地域的な規制や政府の景気刺激策次第で業績に変動があるので、Q3及び通期のガイダンスは出していないが、最新でどのような状況を7月に見ているかをシェアしたい。CashAppは、7月に売上総利益が200%の成長を見た。また顧客一人当たりの取引額も過去最高となり、収益率が向上している。

主な質疑応答

Sanford C. Bernsteinアナリスト
「月間アクティブユーザーは、12月から6月までに600万人が追加となったが、その中身について知りたい。直近で世界がかなり変わったので、どのようなユーザーを獲得したのかを知りたい」

Jack Dorsey CEO
「6月にアクティブな顧客が3000万人となったので、Cash Appが主流の規模に達してきたと思う。35歳未満の方からの力強い成長が続いており、35歳以上の新規顧客のシェアも上昇している。地理的には、Cash Appは南部で強いプレゼンスがあり、中西部や東海岸、西海岸でも人気上昇中だ。今後も、革新的なマーケティングによって、より多くの人々にアプローチしていきたい。そして、Cash Appチームとしての最優先事項の一つは、米国と英国以外の国にも進出し、グローバルなサービスを提供することだ。」

JP Morgan アナリスト
「追加刺激策やその他不透明があるので答えづらいかもしれないが、成長の持続性について質問がしたい。もし追加の刺激策が延長されたとして、3000万人のユーザーはどのくらいサービスを継続するだろうか?どのようにユーザーを保持し、収益化するかについて、想定していることを知りたい。」

Amrita Ahuja CFO
「Cash Appの最優先事項である顧客獲得については、過去6か月で25%増加し、7月には過去最高の新規登録者数を記録した。取引数は、平均15件以上で、ほぼ隔日で利用していたという計算となる。一人当たりの売上も増加している。政府の景気刺激策と、失業給付金を利用するために、Cash Appはより良いポジションを取っていた。それによりSquareのシステムへの資金流入が増加したことは間違いない。Cash Appに資金を流入することで個人間送金や、キャッシュカードでショッピングに使ったりと、多くの新たなエンゲージメントが生まれた。今後の景気刺激策と当社のビジネスへの影響については不明な点が多い。キャッシュアプリの成長は下半期には正常化する可能性もあるので、このような変動要素を考慮し、下半期のガイダンスを提供しなかった。」

総括、まとめ

売上は予想$1.14Bに対して、$1.92Bで非常に良い結果となりました。GPVも予想値$19.2Bに対して$22.8Bと良い結果でしたが、対前年は15%減となりました。

Cash Appが非常に好調だったことが大きな要因でした。Cash Appも、オリジナルのデビットカードの発行が増え、7百万人が利用していて、売上の底上げに貢献しています。景気刺激策を直接Cash Appに入金し、そこからのエンゲージメント増が起因した格好です。政府からの給付金をCash Appに入金し、、ビットコインに投資する、という特需が生まれていたのは流石に予想できませんでした。次の四半期も継続成長しそうだ思う一方で、かなり政府の景気刺激策の恩恵があった四半期であったことは間違いありません。ここをどう捉えるかですね。

決済ハードウェアを拡販し、実店舗でのSquareのシステム利用を促進しつつ、オンラインでの支払いシステムも提供し、オムニチャネル化をサポートする。さらにCash Appでエンドユーザーの支払い・個人間送金のフレキシビリティもサポートし、包括的に顧客を売り手と買い手にアプローチする手法がハマったのかなという印象です。

アメリカの方が、PayPal傘下のVenmo、Cash App, Apple Pay Cashなど、個人間送金は当たり前のように浸透しています。(日本では○○Payが乱立してますが、個人間送金はあまり浸透していない印象)銀行も経由せず、Cash App内で資金の管理を完結するユーザーもあり、デビットカードも発行でき、さらにビットコインの投資も可能。

ビットコインにジャックドーシーがこだわっているのは、このCash Appが世界中で使われることを想定して、その時に為替の影響を受けないビットコインが重要となるからです。ツイッターの創業者・CEOのジャックドーシー、SquareのCEOも兼任し、ビジョンが壮大すぎますね。米国株ならではの成長へのワクワク期待感があります。

株価は決算発表後に+11%となりましが、ハイテク株が売られる状況になり押し目買いのチャンスがきていますね。

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